6月14日(日本時間)に開催された世界最大規模の開発者向けカンファレンス「WWDC 2016」にて、iPhone搭載のiOS新バージョンである「iOS10」の仕様が発表されました。今回は、iOS10に新たに実装された主な機能について解説します。

今回発表されたトピックは10

今回のアップグレードでは10個の新機能を実装しています。

1.Siri
2.マップ
3.メッセージ
4.Apple Music
5.NEWS
6.写真アプリ
7.電話アプリ
8.Experience
9.Home
10.Swift Playgaround on iPad

1.Siri:API公開、アシスタント機能も向上

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今回のアップデートにより、SiriのAPI情報が公開されることになります。
APIとは「Application Programming Interface」の略で、ソフトウェアのデータを外部から呼び出して利用できるようにする機能を指します。
APIが公開されることによってApple社以外の開発者でもSiriのシステムを自由に扱うことが可能となり、サードパーティ製のアプリとの連携も可能となります。

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また、Siriのアシスタントとしての性能も向上しており、メッセージ内でのやり取りからユーザーの次のアクションを推測し、カレンダー登録を自動的に行ってくれます。

2.マップ:API公開。マップ上でレストランや配車の予約が可能に

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マップアプリのAPIも公開されます。

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マップ上でできる操作が増えており、レストランやUberでの配車予約に加え、Apple Payでの支払いも行えます。(ただ、Apple Payは日本では未対応です。)

3.メッセージ:API公開。アニメーション等多様な表現を追加

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メッセージアプリのAPIも開放され、サードパーティ製のアプリとの連携が可能です。
スタンプの表示サイズが従来の3倍となり、LINEスタンプのような利用が可能となりました。動画の自動再生やリッチリンク(OGPのような機能)の他、吹き出しが動くアニメーションも追加されており、FacebookやTwitter、SnapchatなどのUIを意識したような機能が搭載されるようです。

4.Apple Musicはデザインフルリニューアル。歌詞も自動表示

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現在有料会員1,500万人を保持するApple Musicは、iOS10からデザインが一新されます。
よりユーザーに寄り添った選曲がなされ、毎日ユーザーに合わせたプレイリストが配信されます。
歌詞も自動表示されるようになります。

5.NEWSアプリ:デザインをフルリニューアル。定期購読が可能に(日本未対応)

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NEWSアプリのデザインもフルリニューアルされます。
現在約2,000のメディアと提携しており、iOS10から定期購読が可能となります。
定期購読した記事はロック画面に配信されます。
(ただ、日本では未対応です。)

6.写真アプリ:ディープラーニング機能を搭載。人やモノを自動判別可能に

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写真アプリには、Googlephotoのようなディープラーニング(深層学習)機能が追加されます。
人やモノ、位置情報を認識、判別して、各カテゴリに沿ったアルバムを自動作成できます。

ディープラーニングについての詳しい解説はこちら
今要注目のテクノロジー「ディープラーニング」とは?

7.電話アプリ:迷惑電話対策が実装される

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電話アプリには、迷惑電話対策機能が追加されます。
迷惑電話と思われる番号を自動判別し、着信画面に警告文が表示されます。

8.Experience:iPhoneを持ち上げるだけでロック解除可能に。ロック画面上で様々な操作が可能

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ユーザー体験として最も変化が大きいのはこの機能かもしれません。
アイフォンを持ち上げる動作をしただけで、ホームボタンに触れることなくロックを解除できます。
3D Touch(iPhone6S以降搭載)でロック画面上でメッセージや通知を処理できる他、カメラやウィジェットへのアクセスもより簡単になっています。

9.Home:iPhoneをIoT機器として利用可能に(日本では未対応)

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「HomeKit」から「Home」になり、ドアのロックや窓の開け閉めをiPhoneで操作できるようになりました。
しかし、「Home」自体日本未対応のため現時点では日本国内では利用できません。

10.Swift Playgaround on iPad:iPad上でSwift学習が可能。ドラッグ&ドロップでコードを移動できる直感的な操作を実現

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Appleが提供するプログラミング言語「Swift」を、iPad上で気軽に学習できるように作られたのが「Swift Playgaround on iPad」です。
幼少期から扱えるゲーム感覚で学べるプラットフォームとなっており、ドラッグ&ドロップでコードを自由に移動させたり、コードを書いてすぐに動作確認を行ったりすることもできます。