マインドマップとは、イギリスの著述家トニー・ブザンが提唱した思考ツールで、木の根のようなイメージでキーワードを放射状に連想して追記していくものです。脳の構造と似た構成になっているので、単にブレインストーミングを行うよりも、発想が広がりやすくなります。

マインドマップに関する書籍としてはトニー・ブザン著作の『ザ・マインドマップ』が有名。

Webディレクターがマインドマップを活用する目的

マインドマップは誰にでも使える思考ツールではありますが、Webディレクターの方にとっては、重宝するのではないでしょうか。例えば、クライアントやデザイナー、エンジニアなど、あらゆる立場の人と接するシーンが多いと思います。

その中で出てくる情報やアイディアを整理し、引き出すために、マインドマップで作図しながら進めていくと、話が無尽蔵に散らからず、かつ深く議論や物事をロジカルに整理し、進めることができます。

マインドマップの基本的な使い方

初めにまず紙(ボード)の中央に、これから考えるテーマのキーワード中央に書きます。そしてそこから連想することを、四方八方に書き出していき、連想する言葉が出てきたら枝をつなげていきます。

色ペンがあれば、色を使ってカラフルにしていくことで、分岐点が分かりやすくなります。そして、枝を先に伸ばして書いていくことで、発想を伸ばしたいテーマの深掘りしていくことができます。海外ではマインドマップのギャラリーサイトもあり、イラスト付きで思い思いに作られたマインドマップも。

personal-mission-mind-map-masahiko-hirama.gif
出典:http://www.mindmapart.com/portfolio/masahiko-hirama/

以下は、マインドマップの活用例について簡単にまとめてみました。

プロジェクトの人選

どういうスキルの人が、どういう仕事に就いてもらえそうか、人選も楽しくなりそうです。

スケジュール設計

どういう仕事がどのくらいのスケジュール感で進められそうか、一旦制約される工数のことは度外視でマインドマップを作り、最後に制約を踏まえてスケジュールを並べていきます。

コンテンツ企画

マインドマップと一番に相性の良いテーマです。ブレインストーミングと同じように他人の意見や既出のアイディアを否定することなく、発想をどんどん膨らませていきます。この段階ではプロジェクトの担当者だけでなく、外部の方も含めて視点を多く持っておいた方が良いです。

コピー作成

キーワードの発想を助長させるマインドマップは、コピーライティングにも最適です。できるだけロジックのことは忘れて、自由に発想していきます。フレーズごとに発想していっても良いですし、キーワードを配してその後、テーマに従って連結させるなど、思いもしなかったキャッチフレーズが生まれるかもしれません。

システム要件定義

デザインやテキストだけでなく、システムの機能を考えるのもマインドマップで行うと捗ります。自由に発想して、あれも欲しい・これも欲しいと機能を最大限に考えておくことが、その後の機能選出の質に影響してくると思います。

プロモーション施策

プロモーションにどんな手段を使うかを考え出すことも、マインドマップに向いています。つい広告やSNS拡散・SEOといった典型的な手段を考えがちですが、新たにゼロから考え出してみると、思いがけないヒントを得られるかもしれません。