
Webディレクターの思考整理に活用したいマインドマップ作成術
- ferret編集部
- 2016年8月22日
- ニュース
- 3,747

ferret編集メンバーが不定期で更新します。
Webマーケティング界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介します!
>> 著者詳細はこちら
マインドマップとは、イギリスの著述家トニー・ブザンが提唱した思考 ツール で、木の根のようなイメージで キーワード を放射状に連想して追記していくものです。脳の構造と似た構成になっているので、単にブレインストーミングを行うよりも、発想が広がりやすくなります。
マインドマップに関する書籍としてはトニー・ブザン著作の『ザ・マインドマップ』が有名。
Webディレクターがマインドマップを活用する目的
マインドマップは誰にでも使える思考 ツール ではありますが、Webディレクターの方にとっては、重宝するのではないでしょうか。例えば、クライアントやデザイナー、エンジニアなど、あらゆる立場の人と接するシーンが多いと思います。
その中で出てくる情報やアイディアを整理し、引き出すために、マインドマップで作図しながら進めていくと、話が無尽蔵に散らからず、かつ深く議論や物事をロジカルに整理し、進めることができます。
マインドマップの基本的な使い方
初めにまず紙(ボード)の中央に、これから考えるテーマの キーワード 中央に書きます。そしてそこから連想することを、四方八方に書き出していき、連想する言葉が出てきたら枝をつなげていきます。
色ペンがあれば、色を使ってカラフルにしていくことで、分岐点が分かりやすくなります。そして、枝を先に伸ばして書いていくことで、発想を伸ばしたいテーマの深掘りしていくことができます。海外ではマインドマップのギャラリーサイトもあり、イラスト付きで思い思いに作られたマインドマップも。
出典:http://www.mindmapart.com/portfolio/masahiko-hirama/
以下は、マインドマップの活用例について簡単にまとめてみました。
プロジェクトの人選
どういうスキルの人が、どういう仕事に就いてもらえそうか、人選も楽しくなりそうです。
スケジュール設計
どういう仕事がどのくらいのスケジュール感で進められそうか、一旦制約される工数のことは度外視でマインドマップを作り、最後に制約を踏まえてスケジュールを並べていきます。
コンテンツ 企画
マインドマップと一番に相性の良いテーマです。ブレインストーミングと同じように他人の意見や既出のアイディアを否定することなく、発想をどんどん膨らませていきます。この段階ではプロジェクトの担当者だけでなく、外部の方も含めて視点を多く持っておいた方が良いです。
コピー作成
キーワード の発想を助長させるマインドマップは、コピーライティングにも最適です。できるだけロジックのことは忘れて、自由に発想していきます。フレーズごとに発想していっても良いですし、 キーワード を配してその後、テーマに従って連結させるなど、思いもしなかったキャッチフレーズが生まれるかもしれません。
システム要件定義
デザインやテキストだけでなく、システムの機能を考えるのもマインドマップで行うと捗ります。自由に発想して、あれも欲しい・これも欲しいと機能を最大限に考えておくことが、その後の機能選出の質に影響してくると思います。
プロモーション 施策
プロモーション にどんな手段を使うかを考え出すことも、マインドマップに向いています。つい 広告 やSNS拡散・ SEO といった典型的な手段を考えがちですが、新たにゼロから考え出してみると、思いがけないヒントを得られるかもしれません。
マーケティング の フレームワーク との組み合わせも
マインドマップの活用法は上記以外にもあるので、例えば マーケティング における フレームワーク と組み合わせるといった活用も1つの手。
例えば、4P分析(商品・価格・販促・流通。価格が制約の要素を大きく持っているようであれば省く)や、5フォース(競合・新規参入・顧客・代替品・供給業者)のことを、多面的な視点で発想していくことで、固定観念を払拭して、より躍動感のあるイメージを描くことができると思います。
まとめ
マインドマップは、Webディレクターの思考 ツール として相性の良いツールだと思います。会社に余っているコピー紙やホワイトボード、あるいはネット上にもマインドマップ ツール がたくさんありますので、ぜひマインドマップを使って発想の生産性向上に役立ててみてください。
ちなみに、マインドマップ
ツール
としては、Xmindがオススメ。マインドマップ以外にもフロー図など多岐にわたる作図ができます。
https://jp.xmind.net/
