ユーザー自らが企画し、運営するコミュニティを構築するために企業がやるべきこと-BACKSTAGE2016-(AWS小島氏・アジャイルネットワーク徳力氏他)
イベント開催にはコミュニティ基盤の形成が大前提
徳力氏:
最近イベントが見直されているのって、ソーシャルで事前のコミュニケーションができたり、単発で終わらないような仕組みを作れるようになったというのもありますよね。
小島氏:
そうですね。大きな流れの中にイベントがあって、ソーシャルがあって、その中でユーザーサイドが主役になるような場が増えているなと思います。
徳力氏:
これからユーザーコミュニティーを作ろうと思う企業が、おそらくぶつかるであろう最大の課題とは?
片山氏:
ユーザーグループにいる方々の中に新しいサービスや価値を提供し続けることと、企業の人間もユーザーグループに呼んでいただけるような意識はもたないといけないなとは思います。
逆に面白い部分でもあるんですけどね。
徳力氏:
そういう方が社内に1人いるかどうかは大きいかもしれないですね。
どうすれば喜んでくれるかを考え続けることですね。
ただメッセンジャーではなく、ユーザーの意見をしっかり受け止める人がいると
小島氏:
役割が分散していてはだめですね。1人顔になる人間をおいておくことが必要。
伊佐氏:
自走が理想とすると、「世代交代し続けられるか」という部分も課題だと思います。
長くやればやるほど、メンバーって固定化されやすくなるんですよね。
ある時期まではうまくいくんですが、その人たちがブランドを守りたいという気持ちが強くなったり、新しい人を受け入れなくなったりすると自走は難しくなる。
まずは理想を共有できるリーダーを見つけるのが重要です。
徳力氏:
でも、最初にそう思ったリーダーが実は全然違う考えをもっていたなんていうことはないんですか?
伊佐氏:
Kintoneカフェのユーザー事務局をやってくれている方が4名いますが、意外と齟齬はないですね。
あとは、上下関係をつくらないというのは意識しています。
リーダーはみんなが楽しくできているかどうかを確認する役割で、上も下もないという共通認識を持たせています・
徳力氏:
最後に、自走するイベントの価値を分かってくれない人を味方にするには?
小島氏:
価値の証明は難しいですけどね。
この話にのるかのらないかは、これからの社会でうまくやっていけるかどうかに関わってくるかなと思います。
まとめ
ユーザー自ら企画・運営する「自走イベント」は、多くのユーザー数を抱えるサービスでしか実現できないというイメージが強いかもしれません。
しかし、今回登壇された片山氏が所属するソラコムは、2015年9月から正式にリリースした比較的新しいサービスであるにも関わらず、既に自走イベントを展開しています。
登壇者の方々が話しているように、重要なのは知名度やユーザー数ではなく、商品力ときっかけ作り(コミュニケーション)でしょう。
ユーザーを惹きつける商品があることが前提です。
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