コンテンツ生成者の恒常的な問題である「マネタイズ」は解決できるのか

分散型メディアではなく、ここで「メディアの分散化」とはどういうことかを整理しておきます。

まず、パブリッシャーとプラットフォーマーの定義から。
パブリッシャーはコンテンツの生成者、コンテンツを提供する先はプラットフォーマー。
プラットフォーマーは自分でコンテンツを作ることもあります。

コンテンツメーカーからプラットフォーマーに対して、コンテンツを提供するというのが一般的な流れです。
プラットフォーマーから提供されるのは流入数であったりブランドであったりで、お金のやり取りがあるかというと、正直現状はあまりありません。
ただ、レガシーメディア、テレビ、ヤフーと新聞社の取り組みはわかりませんが。基本的な分散化のルールとしては、全文掲載が原則です。
yahooニュースもそう。ワイドショーでも全文どころか紙面全部紹介されてますよね。

その代わり、プラットフォーマーは送客認知を提供しています。
この関係はバーター、もしくは無償です。
もし有償だったとしても、心付け程度の金額であることがデジタルメディアでは多いですね。

転載コンテンツ広告は入れられないんですよね。
コンテンツ提供先はコンテンツ提供者の広告は載せないのが一般的です。

FacebookとGoogle 2大プラットフォームのシェアは今後も拡大

eマーケーターによる2015年の調査と予測によると、2015年におけるモバイル広告の収益の53%がGoogleとFacebookです。
過半数が検索サイトとSNSが53%握っている中で、コンテンツ生成者はどうやって食べていこうか、という。

初めの段階では検索サイトはリンクを提供してくれる、SNSも同様ではシェアリンクを拡散してくれた上で認知を拡大してくれるというものでした。

ところが2015年、GoogleとFacebookが全文転載をするサービスを発表しました。
要するに、テレビと新聞が行っていた取り組みをしたいということですね。

僕個人の感想としては、テレビや新聞が開発できていれば早い話だったのかなと。
デジタルで一直線でつながってしまったのが、コンテンツメーカーの思いよらなかったところなのかなと思います。

分散化の現代において、どうやって収益化するかが問題。ただ、FacebookのインスタントアーティクルもGoogleのAMPも広告の提供先を残してくれたり、ネイティブアドも残してくれるとは聞いています。

分散型メディアをどう捉えるか・考えるかというのは、正直まだ答えは出せません。
日々新しいニュースが出て、新しいチャレンジが生まれています。
DIGIDAY日本版をご愛読いただけたら皆様の答えが見つかるかなと思います。