福岡市長の災害時の情報発信

2016年11月8日早朝、博多駅前で起こった道路陥没事故は地域住民の生活に強烈なインパクトを与えただけではなく、首都圏で号外が配布されるなど、大きなニュースになりました。

そんな中、事故の起こった福岡市の市長である高島宗一郎氏がFacebookとTwitterで発信した情報が優れていると話題になりました。

参考:
【博多駅前陥没事故】高島宗一郎・福岡市長の情報発信に称賛の声

高島宗一郎氏プロフィール

スクリーンショット_2016-11-21_19.52.02.png
福岡市長 高島 宗一郎

1974年11月1日生。
1997年KBC九州朝日放送に入社。福岡の朝の顔としてワイドショーや環境番組のキャスターを務める。
2010年12月に福岡市長就任。
2014年11月,史上最多得票により再選。同年12月2期目就任。
福岡市公式ホームページより(2020年8月3日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

高島氏は元アナウンサーという市長としては珍しい経歴の持ち主です。
地元局である九州朝日放送の名物キャスターだったこともあり、市民からの認知度がもともと高い人だったようです。

アナウンサーはいわば、伝えるということについてのプロフェッショナルです。陥没事後が起こる以前から、公式ブログやFacebookを活用して情報発信を行っていました。

博多駅前陥没事故の際のFacebook、Twitterでの情報発信

高島宗一郎.png
https://www.facebook.com/soichiro.takashima.33?fref=ts

高島氏は早朝5時に陥没事故が発生してからおよそ3時間後にFacebook上で事故の発生について伝えました。

その後も状況について発信していく中で特に話題となったのは『「安心」について私からの質問に対策本部の工事担当者から答えて頂いた内容を皆さんと共有します。』という文章から始まるQ&A形式の投稿です。

スクリーンショット_2016-11-22_14.34.34.png
スクリーンショット_2016-11-22_14.35.46.png
高島氏のFacebookページより

「穴に埋まった水は抜かないのか」「道路復旧までの手順は?」「(復旧まで)何日くらいかかるのか」と言った、市民から見て不安に感じる点に簡潔に答えた内容はFacebookから始まり、Twitterでも話題になりました。

高島氏はまず公な情報の発信の場として、Facebookを利用しました。
正確な情報を求めるユーザー層にマッチし、シェア数は1,500を超えています。

またTwitterでもリアルタイムで情報発信を行いました。Twitterでは文字数制限はありますが、その分情報が広がるスピードが速いのが特徴です。
続報として早く情報が広がることで、事故を起こした工事への不信感や不安感を軽減する効果があったと思われます。

また、高島氏は陥没事故以前にも2016年4月の熊本地震の際にもいち早く情報発信を行い、支援物資の的確な確保を実現しました。

参考:
http://netacube.com/takashima-soichiro#SNS