帰納法

帰納法の基本的な論理展開

帰納法とは、複数の事象をもとに1つの結論を導き出す手法です。
イギリスの哲学者であるフランシス=ベーコンが唱えた論理展開法で、経験論的思考から学問や科学を正しく認知する方法として唱えました。

以下の例文を見てください。

例:ソクラテスは死んだ。アリストテレスも死んだ。織田信長も死んだ。だから人間は死ぬ。

この文章を帰納法に沿って分解すると、以下のようになります。

ソクラテスは死んだ→事象1
アリストテレスも死んだ→事象2
織田信長も死んだ→事象3
だから人間は死ぬ→結論

「帰納法」というと難しく考えがちですが、このように様々な事象を先に述べ、最後に結論を述べるのが帰納法です。

ただし帰納法で導かれる結論は、推論の域を超えません。そのため、不確定要素の多いビジネスの現場ではよく使用される論理展開方でもあるのです。
  

帰納法を使いこなすには

帰納法を使用して論理展開を行う場合は、まず結論に導くための材料、つまり先にご紹介した例でいう「事象」を集める必要があります。この材料は、多ければ多いほど最終的な結論を説得力のあるものにすることができます。説得力のある材料としてまず集めるべきは、メリット・デメリットです。

結論が推論の域を超えない帰納法では、メリットだけを材料として提示すると自分にとって都合の良い話、つまり怪しげに感じる論理展開になりがちです。メリット・デメリットなどの事象を集める際は、思考のフレームワークを使用しましょう。フレームワークについては、ferret内の以下の記事でご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

参考:
フレームワークとは~思考時間を短縮して成果を上げるビジネスフレームワーク9選|ferret
  

演繹法

演繹法の基本的な論理展開

演繹法とは、一般的に正しいとされることとある事象から、妥当と考えられる結論を導き出す手法です。フランスの哲学者であるルネ・デカルトが唱えた論理展開法で、人間の持つ普遍的な理性を原点とし、様々な事象を懐疑的に見ながら論理的に結論を導き出す方法として唱えました。

まずは以下の例文を見てください。

例:人間は皆死ぬ。ソクラテスは人間だ。よってソクラテスは死ぬ。

この文章を演繹法に沿って分解すると、以下のようになります。

人間は皆死ぬ→大前提(普遍的事象)
ソクラテスは人間だ→小前提(理由)
よってソクラテスは死ぬ→結論

先にご紹介した帰納法とは、論理展開の順番が逆になります。普遍的原理に従って論理を展開するため、ある提案に対して反論したい際などにも使用できます。
  

演繹法を使いこなすには

演繹法を使いこなすには、まずは3つの手順で論理を組み立ててみることから始めましょう。

まず、1つ目の手順では結論を考えます。最終的にどのような結論に持っていきたいのかによって、付随させる理由や普遍的な事象などが変わってくるからです。つまり、結論部分が明確になっていないと推論そのものが成立しないとも言えますので、必ず明確にして次に進んでください。

2つ目では、理由を考えます。なぜその結論を導きたいのか、どこから結論を探し出して来たのか、など結論に至るまでの思考過程や要素を形にしていく作業になります。

ここでは普遍的な事象などを気にすることなく、結論に直結した理由を検討しましょう。特に初めて演繹法で推論を行う方は、真っ白な紙にキーワードを書き連ねて、どの要素を結論に対する最大の理由にしたいのか探す、という方法がオススメです。

3つ目では、普遍的な事象を考えます。一般的に多くの人が当たり前のように知っていることを探す作業です。あまり難しく考え過ぎてしまうと意外に浮かんでこない場合もありますので、少し時間をおいてみたりチームのメンバーなど他者にアドバイスを求めるのもオススメの方法です。