ページ別訪問数とページビュー数が大きく異なる例

ページ訪問数ページビュー数とカウント方法が異なるとはいえ、閲覧数が多いページは両方の指標とも値が大きくなるため数字は似てきます。しかし、顕著に異なる例としてはトップページが挙げられます。

一般的にトップページは他のページと比べて1セッションあたりのページビュー数が多いと考えられます。
例えば、まずトップページに訪れて別のページに飛び、その後またトップページに戻って別の記事を読むという行動をした場合、トップページが1セッション中に複数回閲覧されていることになります。

トップページに1万ページビューあると思ったら、ページ訪問数を見ると8000ほどしかないということも起こりえます。
2,000ほどはリロードや別のページに行って戻ってきた分のページビュー数を数えていることになります。

このようにページの性質によっては、無視できなくなるほど違いが大きくなることも考えられます。分析の目的に応じてページ訪問数をチェックしましょう。

より正確なページ別訪問数の計測方法

ページ訪問数のカウントのされ方には少し条件がつきます。
URLタイトルの組み合わせごとにカウントされるというものです。同じURLでも異なったタイトルがつく場合というのがWebサイトが動的に出力される場合に考えられます。

例えば、あるURL(search.php)が「Aの検索結果」「Bの検索結果」というように複数のタイトルを持つ可能性があるとします。この場合は同じURLだったとしてもページ訪問数が1とカウントされません。

例えば、次のようなセッションがあったとします。

セッション:
top.php(タイトル:「トップページ」)
↓
search.php(タイトル:「Aの検索結果」)
↓
search.php(タイトル:「Bの検索結果」)

search.phpのページ訪問数は同じURLに2回訪れていますが、タイトルが異なるので2とカウントされます。

このようにURLタイトルの組み合わせが異なるものを別にカウントすることで、ページ訪問数を低く見積もり過ぎることなく、重複のないページビュー数がカウントされることがわかります。

ページ/セッション(1セッションあたりのPV数)に応用することも可能

以上で説明したページ訪問数ページ/セッションに応用することも可能です。
ページ/セッションとはセッションあたりのページビュー数を表す指標です。つまり、1セッションあたりどれだけのページを閲覧しているかを表すことになります。

しかし、ページビュー数には今まで見てきたようなリロードや別のページを訪れて帰ってきた時に閲覧した分も含まれています。そのため、ページ/セッションにも重複したページビュー数が含まれていることになります。

仮にページ/セッションが3だとしても、実際にユーザーがセッションあたり3つの異なるページを見ているわけではないことになります。極端な場合を考えると、全ユーザーがリロードを1回してから他のページを見る、という行動をしていると実質的なページ/セッションは2になってしまうのです。

そうした重複カウント分を取り除くために、ページ/セッションの代わりにページ訪問数/セッションを考えることで「1セッションあたりに閲覧したページ数」を正確に分析できるのです。