ロゴデザインを行う時の7つの注意点

ロゴを作成する時に、意外にも盲点となる注意点があります。

1. ベジェ曲線で作成する

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ロゴを作成する時には、ベジェ曲線で作成してください。ベジェ曲線とは、端的にいえば数式化した曲線データのことです。

ロゴはホームページや印刷物、看板など、あらゆる場面で使われます。通常のペイントソフトでは、一つひとつの点(ピクセル)に色を塗っていきますが、拡大すると荒くなってしまうという難点があります。ベジェ曲線で作成すると、点と点の間に自動で綺麗な線を描くことができるのでガタガタすることがなくなります。

Adobe製品を使うのであれば、PhotoshopではなくIllustratorを使ってください。Photoshopではピクセルの編集を行いますが、Illustratorで作ったデータはベジェ曲線データなので拡大・縮小しても綺麗に表示されるからです。

参考:ベジェ曲線は怖くない!自在に扱うための4ステップ

2. モノクロ化しても認識できるように作る

先ほどロゴデザインのカラーリングについて見ていきましたが、Wordをはじめとしたオフィス文書などでは白黒印刷されることもあります。その時に、モノクロでも認識できるようなデザインになっているかを確認しておきましょう。

3. 色を使いすぎない

ロゴのテーマカラーが多過ぎると、ロゴの印象が薄くなってしまいます。コカ・コーラなら赤、アマゾンならオレンジ、マクドナルドなら黄色、サイバーエージェントなら黄緑、という具合に、ブランドと色が1対1で対応するくらいが理想です。今から作るロゴの配色が何色もあれば考え直したほうがいいでしょう。

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▲ カラフルにする場合には彩度・明度などを合わせてバランスよく

ただし、配色ルールに乗っ取っていれば、バランスよくカラフルにするパターンも存在します。カラフルにすると、多様性をイメージさせることができます。その場合には彩度や明度などを合わせてバランスよく使うことが重要です。

4. 流行にとらわれない

ロゴを作成する時には、流行にとらわれ過ぎてはいけません。なぜなら、ロゴとはこの先10年、20年と使っていく場合のほうが圧倒的に多いからです。時代に合わせてロゴデザインをリニューアルすることもありますが、そのたびに新しいロゴデザインを定着させるのは大変なことです。競合の会社やサービスのロゴデザインも気になるでしょうが、あくまでも参考程度に留めておきましょう。

5. あらゆる場面で使われることを意識する

ブランドが有名になればなるほど、ロゴは一人歩きします。知らないうちにメディアで取り上げられていたりして、自社媒体以外のところで使われる可能性すら出てきます。そのことを留意しつつデザインしていきましょう。

6. 著作権・商標権に注意する

既存のロゴデザインの著作権・商標権に注意しましょう。

著作権は、ロゴマークはもちろん、イラストモチーフ、文章、音楽などの著作物を制作した人が持つ権利で製作者の権利と財産を守るための権利です。
商標権は、商標法で認められている権利で、登録した商標(トレードマーク)を日本国内で独占的に使用することができるようになるものです。商標権に関しては、商標登録をしないままだと、後から競合に登録をされてしまった場合、そちらに権利が奪われてしまうことがあります。

また、フォントを使用したロゴデザインの場合には、商用利用可能かをチェックしておく必要があります。フォント自体は第三者の著作物にあたるので無断で商用利用をしてはいけません。明示されていない場合には、フォントの作者に許可を取ることをオススメします。

7. ロゴのガイドライン・レギュレーションを決める

ロゴは、ブランドそのものやブランドの世界観を示すものです。そのため、他人にロゴの使用を認める場合には、どのような範囲でなら使用してもいいのか、ロゴのガイドライン(使い方)やレギュレーション(禁止事項)を決めておいたほうがいいでしょう。

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▲ DeNAのロゴガイドライン

例えば、株式会社DeNAのロゴガイドラインページでは、ロゴを使う時の配色や、ロゴの周りに余白を設けるというルールなどがしっかりと決められています。

このように、事前にガイドラインやレギュレーションを決めておけば、他者がロゴを使ったとしても、伝えたい意図を保持したまま利用してもらうことができます。