
トップはやっぱりあのサービスだった!日本におけるネットショップ売上高トップ10
国内のBtoCネットショップの市場規模は2015年には13.8兆円にまで拡大し、前年比7.6%の増加傾向となっています。
ネットショップの市場規模は年々拡大し、企業としてもネットショップ事業に注力する企業は増えています。
そのような企業の担当者にとっては、まず市場がどのような企業によって構成されているのかは気になるところでしょう。
今回は、国内ネットショップの中でも『月刊ネット販売』調査によるネット販売実施企業上位10社に絞り、どのような商品・サービスを提供しているのかを解説します。
新しくネットショップの運営担当者になった方や、これから市場全体のことを学びたい人はまずは基本的な部分から学んでいきましょう。
※掲載しているデータは2015年6月~2016年5月に決算期を迎えた年度の売上高をもとにしています。
参考:
月刊ネット販売調べ 2015年度のネット販売市場、主要300社で3兆2522億円
1. アマゾンジャパン
売上高:9999億円 主要商材:書籍、DVD、ファッションほか
世界規模で展開しているAmazonは日本国内においても、トップの売上高を誇っています。
書籍から始まったネットショップであり、現在ではDVDやファッション、ベビー用品など取り扱う商品の種類は多岐に渡ります。
テレビでネット動画を視聴することができる「Fire TV」 や、*電子書籍の「Kindle」*など、独自の端末を販売しているのも特徴と言えるでしょう。
また市場の牽引役でもあり、常に先進的なサービスの開発を行っています。
例えば、アメリカに続き、2016年12月に日本でもサービスがスタートした「Amazon Dash Button」は、発注用端末を自宅に設置することで生活用品を注文する手間を減らすという画期的なサービスです。
これ以外にも、近年ではVR端末を用いた買い物サービスやドローンによる宅配サービスの開発など、先進技術を用いて新しいサービスをの開発を行っています。
売上高だけではなく、常に変化を続けるサービスも注目すべき企業と言えるでしょう。
Amazonの詳しい説明はこちらの記事でも紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
教えて!Amazon(アマゾン)って何が凄いの?
参考:
「アマゾンダッシュボタン」は何が便利なのか|東洋経済ONLINE
Amazonの求人公告を見るとショッピング体験のVR化を計画しているらしい
ドローン宅配、日本でも実験開始!離島暮らしの救世主になるか|DIAMOND ONLINE
2. ヨドバシカメラ
売上高:992億円 主要商材:家電
大手家電量販店であるヨドバシカメラでは、「ヨドバシ.com」というネットショップを運営しています。
ゲームやDVD、文房具のような製品も取り扱っており、取り扱っている商品は電化製品にとどまりません。
店舗で展開していたポイントサービスをネットショップでも利用することができ、オフラインでもオンラインでも同じようにポイントが貯まります。
このような複数のチャネルでも同じようにサービスを利用できる状態を*「オムニチャネル」*といい、ネットショップの価値を高めるために不可欠な要素となっています。
実店舗とネットショップのつながりを保つことで、従来の家電量販店にとどまらない展開をしているのが特徴の企業と言えるでしょう。
参考:
最近流行りの「オムニチャネル」とは?誰がどう活用するべきかを解説!
3. 千趣会
売上高775億円 主要商材:ファッション、生活雑貨、家具
カタログ通販を中心に展開している千趣会では2000年より「ベルメゾンネット」というネットショップを運営しています。
取り扱う商品はレディースファッションやキッチン用品、美容用品など女性の関わる商品がメインであり、ギフト商品やベビー用品も取り扱っています。
自社オリジナルブランドの開発にも取り組んでおり、アパレルメーカーとしても意識したい企業と言えるでしょう。
近年では株式会社主婦の友ダイレクト(現 株式会社ベルネージュダイレクト)や株式会社プラネットワークの子会社など、M&Aの動きも活発です。
参考:
会社概要 沿革|千趣会
千趣会 「ホットコット」を全面刷新、80万枚の販売を計画
4. ディノス・セシール
売上高:597億円 主要商材:ファッション、家具
株式会社ディノス・セシールは、ネットショップ「ディノス」を運営する株式会社ディノスと「セシール」を運営する株式会社セシールのが合併してできた企業です。
共にレディースファッションを中心に展開しており、インテリア用品や美容用品も取り扱っています。
5. 上新電機
売上高:550億円 主要商材:家電、ホビー用品
関西を拠点とする家電量販店の上新電機では、「Joshin web」という家電を中心としたネットショップを運営しています。
家電のほかにも、フィギュアや鉄道模型のようなホビー用品の品揃えが豊富なのが特徴です。
楽天市場内にも出品しており、2016年9月より楽天スーパーポイントと提携したポイントサービスを開始しました。
6. スタートトゥデイ
売上高:544億円 主要商材:ファッション、インテリア
株式会社スタートトゥデイはファッション通販ショップの「ZOZOTOWN」ほか、ブランド古着ショップの「ZOZOUSED」やフリマアプリの「ZOZOフリマ」を展開しています。
輸入CD・レコードの通信販売から始まり、現在では若年層向けのブランドを中心にアパレル全般を取り扱っています。
7. ニッセン
売上高:516億円 主要商材:ファッション、キッズ・ベビー用品、インテリア
カタログでの呉服販売から始まったニッセンでは、レディースファッションを中心としたネットショップを運営しています。
稼働客数は2011年の589万人から年々減少し、2016年には160万人まで減っています。
2016年11月には株式交換契約により、株式会社セブン&アイ・ネットメディアに完全子会社化されました。
参考:
ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」。なぜお客は離れたのか?
自己株式の消却に関するお知らせ|ニッセングループ
8. DELL
http://www.dell.com/jp/p/laptops
売上高:480億円 主要商材:パソコン
パソコンメーカーのデル株式会社は、家電量販店をとおさないメーカー直販型の販売チャネルを形成しています。
同社のショップページでは解像度やメモリなどのスペックから商品を選ぶことができ、パソコンへのこだわりが強いユーザーにも対応しています。
9. イトーヨーカ堂
売上高:469億円 主要商材:食品、ファッション
流通大手のセブン&アイホールディングスでは、「オムニ7」というオムニチャネルサービスを提供しています。
イトーヨーカドーやアカチャンホンポ、ロフトのような各店舗のネットショップだけではなく、セブンイレブンの店舗から直接自宅へと配達するシステムも展開しています。
同じホームページから各店舗の商品を購入できるだけではなく、旅行の申し込みもできるオムニチャネル戦略に優れたサービスです。
10. キタムラ
売上高:419億円 主要商材:カメラ
カメラのキタムラでは主力商品であるカメラの販売やプリントサービスをネット上で展開しています。
新品・中古品のカメラ本体の販売以外にも、フォトブックと呼ばれる自由に写真を入れ込んでアルバムを作れるサービスも提供しています。
まとめ
ネットショップ市場において最も売上高が高く、市場を牽引している存在として、Amazonが挙げられます。
その売上高は2015年度では9,990億円にも上り、2位以下の企業と文字どおり桁違いの業績を生み出しています。
また、*市場全体を把握する上では、売上高だけではなく、取り扱う商品についても把握するようにしましょう。*特に自社と取り扱う商品が重なっている企業がどのような動きをしているのかは意識したい情報です。
常にアンテナを高く張って、担当者として市場の動きがわかるようになっていきましょう。
- BtoC
- BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業と消費者間の取引のことを言います。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- オムニチャネル
- オムニチャネルとは、様々な販売チャネルを統合することで、顧客はリアル店舗やオンラインショップなどのチャネルの違いを問わずに買い物をすることができます。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- オムニチャネル
- オムニチャネルとは、様々な販売チャネルを統合することで、顧客はリアル店舗やオンラインショップなどのチャネルの違いを問わずに買い物をすることができます。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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- オムニチャネルとは、様々な販売チャネルを統合することで、顧客はリアル店舗やオンラインショップなどのチャネルの違いを問わずに買い物をすることができます。
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