イラストSNSの雄「ピクシブ」その事業展開のバランス感覚に学ぶ
イラストSNSとして圧倒的知名度を誇るピクシブ。その事業領域はネットにとどまらず現在も広がり続けています。
<目次>
・ピクシブとは
・こんなこともやってる!ピクシブの事業
・ピクシブ以外で会社経営も
・まとめ
ピクシブ(pixiv)とは
開始1週間で会員1万超え、現在は1000万超え
2007年9月にサービスを開始したピクシブ(pixiv)。なんと開始から3日で登録ユーザー数が2,000人を超えるという快挙をなします。1万人超えるまでわずか1週間という人気ぶりを誇りました。
2014年2月の発表では、月間ページビュー数が約37億、総投稿数が4,000万作品を超え、ユーザー数も1,000万を超えたという巨大サイトに成長しています。
なお、課金の裏ワザとして、iOSアプリでpixivプレミアム4ヶ月チケットですと1600円というお得な課金も用意されてます(通常月額料金は540円)。
サーバーを自社構築、創業当時、台座はベニヤ板!
ピクシブの創業当時は、Web制作やシステム構築を受託する開発企業でした。その後、イラスト好きでエンジニアである上谷隆宏氏が中心になって立ち上げたイラストSNSがピクシブでした。そのSNSはすぐに好評を博し今日につながります。※代表取締役社長は片桐孝憲さんです。
・ベニヤ板とDCのハイブリッド! pixivインフラの今 - @IT
・【20代の不格好経験】見切り発車で会社を立ち上げたが、仕事は来ず。食うや食わずの貧乏生活に~ピクシブ代表取締役社長 片桐孝憲さん - リクナビNEXTジャーナル
現在では多くのWebサービスがデータセンターで運用することが増えています。しかしピクシブは当時、サーバーを自社で構築し、しかも台座はベニア板という独自路線を進みます。その楽しそうな様子が話題になり、当時からイラスト好きのみならず、コンピュータマニアからも注目されるようなっていきました。
当時の設計をリスペクトした謹製モデルもプロダクトとして存在するようです。
・丸若屋 謹製 Super Box Series pixiv B-28 型機*(2020年8月17日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)*
それぞれのジャンルで幅広く対応
ピクシブは、現在イラストによる交流の活性化を、全方位で展開しています。
リアルではイベントや出版を手がけ、ネットではイラストコンテストやさまざまな企画などを展開します。また、収益も広告と有料会員による収益モデルを中心に成長しているようです(非公開)。
運営は常に注目を集めています
どこまでネタなのかわかりませんが、主力収益とみられる月額会費は、経営に非常に大きな存在といえる事件がありました。一部のサービスを無料化したとき、有料会員が減ってしまった悲しみを社長が吐露したのです。それも大きく話題となりました。
・pixiv、改行機能を無料会員にも開放したよー → 有料会員減りすぎで涙目状態にp(ixi)v 社長「本当に悲しい……」 - ねとらぼ
なお、ピクシブはTwitterを広報活動にいち早く取り入れた企業としても知られています。ユーザーとの距離の近さが魅力の一つとも言えます。
しかしその近さからピクシブ問題と言われるほどに、摩擦や衝突をも抱えることもありました。。
・pixiv問題 (ぴくしぶもんだい)とは【ピクシブ百科事典】
利用規約改変、著作権、タグ、個人情報流出など、さまざまなトラブルを経験しています。しかし、そのたびに迅速に対応し柔軟に対応してきた姿勢は、多くのWeb関係者につねに注目を集めていました。
こんなこともやってる!ピクシブの事業
ゲームも展開
ブラウザゲームを2014年6月からリリースしています。当初2本だったゲームも、現在はさらに2本追加されています。ネイティブアプリは2015年1月7日現在リリースされていません。
写真投稿アプリもリリース
もちろんイラストも投稿できるのですが、その特徴は写真に音声が付けられるところです。
・iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Daft
前述のゲームは、キャリア決済に対応するゲーム内課金に対応していますが、こちらはとくにアプリ内課金はありません。実験的な様相を感じるところです。なお、インスタグラムは積極的に写真投稿など活用をしていますので、2015年はこちらでも新しい動きがあるかもしれません。
ピクシブ以外で会社経営も
ピクシブの事業展開はまだまだあります。
フジテレビで番組提供も
ピクシブと連動して、様々な企業や団体からのイラストやキャラクターの公募を番組内で決定する、という意欲的な内容です。
・いらこん - フジテレビ×pixiv みんなで描いて、みんなで選ぶテレビ番組投票サイト
倉庫・配送も含めたeコマース提供
手数料は相当に良心的な料率で、サービスの一環と見られます。多くのクリエイターが自分だけのショップを開いています。
・倉庫サービス - BOOTH - 創作活動がより楽しくなるショップ作成サービス
エージェンシー事業も手がけます
次世代クリエイターアイドルを育成するプロジェクトで1期生が活躍中です。
・虹のコンキスタドール(虹コン)(2020年8月17日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)
コスプレ投稿サイト運営
コスプレヤーが投稿できるサイトを運営しています。コスプレの画像を投稿できるサイトもあります。コスプレ関連では、関連会社を設立しています。
・コスプレCure
ブラウザでイラストレーション
ブラウザだけでお絵かきができるツールです。
・手書きイラストコミュニティ[drawr] - 手描きイラスト・日記
無料漫画を読めたり投稿できたり
現在ではDeNAなど、多くのベンダーから無料漫画アプリが登場しています。しかしピクシブではそれらが流行る前からコミック事業を手がけています。pixivとも連携しておりその内容も豊富です。
・pixivコミック | 無料で読める漫画や新刊情報のコミック総合サイト
漫画配信も2014年10月に開始しています。
・MANGA pixiv - pixivコミックで漫画を無料試し読み
ライブドアとの協業によるブログ提供は修了
ライブドアブログのOEMでブログを提供していたこともありましたが、現在終了しています。
・pixiv開発者ブログ:pixivブログ提供終了のお知らせ
関連会社も2社
2015年1月7日現在、ピクシブマーケティング株式会社とピクシブプロダクション株式会社という会社を設立しています(ホームページはありません)。リアルでのビジネスが多角化していくなかでマーケティング領域を広げていくためなのか、興味はつきません。
・会社概要 | ピクシブ株式会社
まとめ
イラストによる投稿や交流を主軸におき、月額会費や広告収益などによるビジネスを展開するピクシブ。オンラインやオフラインなど、その活動領域はネットにとどまらず、今後もさらに広がりを見せそうです。
<まとめ>
・Web制作などの技術者集団から誕生した。
・月額課金と広告収益が収益の柱と見られる。
・エージェンシーや出版などオフラインでも広く事業展開。
・ホームページの多言語化など世界展開も盤石。
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