動画マーケティングに利用されるSNSの代表的存在となっているFacebook。

ユーザーとして日々Facebook動画を楽しんでいるユーザーの方も多いと思いますが、企業がFacebookで動画マーケティングを実施する際、最低限押さえておきたいコツがいくつかあります。

動画企画の基本的な考え方については、前回投稿した記事「Facebookで動画マーケティングを展開する際に必ず押さえておくべき5つのポイント【企画制作編】」でご紹介したとおりです。

今回は、制作した動画が少しでも多くの人の関心を惹くための対策として、実際にFacebookに投稿する際に知っておきたい5つのポイントを解説します。
  
参考:
Facebookで動画マーケティングを展開する際に必ず押さえておくべき5つのポイント【企画制作編】|ferret
  

押さえておくべき5つのポイント(投稿編)

Facebook内に流通する動画の量が年々増加する今、せっかくFacebook用に工夫を凝らした動画を制作しても、それが適切に配信されなければ、ファンのニュースフィードにさえ表示されない可能性があります。

特に昨今はオーガニック投稿のリーチが減少傾向にあるため、投稿時にもユーザーの興味を引くための工夫が重要になっています。

今回ご紹介する投稿時のポイントは決して難しいものではありませんので、まとめて覚えてしまいましょう。
  

1. 動画を直接投稿する

動画を制作したら、まずはYouTubeにアップロードしている、という企業も多いでしょう。

しかし、Facebookで動画配信する場合、YouTube動画のリンクを貼るのではなく、その動画データ(MP4、MOV等)を直接Facebookページにアップロードし、“ネイティブ動画”として投稿することが重要です。

その主な理由は、以下の3点です。

ネイティブ動画として投稿する理由

・ ニュースフィード上で動画が自動再生される
・ 動画視聴データを取得できる
・ 表示アルゴリズムで有利になると言われている

動画が自動再生されれば、より多くのユーザーの目に留まりやすくなり、「いいね」などのエンゲージメントを獲得すればさらに拡散されやすくなります。YouTube動画のリンク投稿よりもFacebook動画のほうが4倍もリアクションが多かったという2015年のデータもあります。
  
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参考:
Facebook Native Videos vs YouTube and other video formats

またFacebook上でどのような動画がよく視聴されているか、どこで離脱されているのか、といった効果測定データは、今後の動画マーケティングを計画する際の重要なヒントとなります。
この効果測定機能は、ネイティブ動画のみが対象であり、他プラットフォームの動画のリンク投稿ではデータを取得できません。

さらに、動画の普及に注力するFacebookはニュースフィード内のコンテンツ順位を決めるアルゴリズムにおいて、画像よりも動画を優位にする方針をとっていると言われています。このアルゴリズムの対象もネイティブ動画のみとなるため、Facebookへの直接投稿は必須条件と言えるのです。
  

2. 投稿テキストで興味を引く

フィード上で動画が目を引きやすいとはいえ、最初にユーザーの目に入るのは投稿テキストです。そのため、動画に興味を持ってもらうためには投稿内の文章も工夫が必要です。

文章を使って長々と説明するのではなく、「動画を見てみたい」「ちょっと気になる」「面白そう」などとユーザーに思ってもらえるような文章を考えてみましょう。
  

3. オリジナルのサムネイルを設定する

ユーザーが動画を視聴する前に、まず目にするのがサムネイルです。そのため、動画への興味を引くためには、その動画の内容が直感的かつ魅力的に伝わるカットやコピーを用いたサムネイルも重要なポイントの1つと言えます。

Facebookでは、ニュースフィード上で動画が自動再生される前に目に入るほか、「注目の動画」や動画セクション内でもサムネイルが並びます。あるいはWebページ内に動画が埋め込まれた際にもサムネイルが表示されます。

サムネイルの設定は決して難しくありません。Facebookに動画をアップロードする際、自動的に10カットがサムネイル候補として挙がりますが、それとは別に「カスタム」をクリックして自分で用意した画像をアップロードすれば、オリジナルのサムネイルを設定できます。すでにアップロードされている動画でも「動画の編集」画面でサムネイルを変更することも可能です。
  

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4.「注目の動画」と「プレイリスト」を設定する

Facebookには、YouTubeチャンネルと同じように動画を保存・管理できる機能も備わっています。
「注目の動画」とは、特に視聴してもらいたい1本を選び、Facebookページや動画セクションで一番目立つ形で表示するものです。

一方、「プレイリスト」は複数の動画を任意のテーマでグループわけできる機能です。
動画セクション内の「すべての動画」の中では動画がアップロード順に並ぶため、過去の動画はどんどん下がっていき、見つけにくくなります。そこでプレイリストを使い、ユーザーが興味のあるジャンルの動画を見つけやすくしておきます。「◎◎を使ったレシピ」「◎◎シリーズの使い方」「人気の動画まとめ」など、ユーザーの視点に立って整理してみましょう。

いずれも設定は動画セクション内で簡単に行えます。

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5. 効果測定ツールを活用する

あらゆるマーケティングにおいて、実施した施策についてきちんと効果検証し、次の取り組みへとつなげていくPDCAサイクルが非常に重要です。

幸いなことに、FacebookはSNSの中でも特に、動画に関する効果測定ツールが充実しており、これを活用しない手はありません。

Facebookでは、動画のパフォーマンスとして以下の6つの項目を見ることができます。

動画のパフォーマンスの評価指標

・ 再生時間(リプレイや3秒未満の再生を含む合計再生時間)
・ ユニークビューワー(動画を1回以上再生したユニークユーザー数)
・ 動画再生数(合計3秒以上再生された回数)
・ 10秒以上の再生数(10秒以上再生された回数)
・ 動画の平均再生時間(合計再生時間を合計再生回数で割った値)
・ 視聴者とエンゲージメント(いいね!やコメントなどのリアクション数と動画を視聴したユーザー属性情報)

動画の再生については、音声あり/なし、ページ所有/シェア、自動再生/クリック再生などの内訳までデータ化されるため、どのような状況で動画を視聴されたかを把握することも可能です。

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これらのデータを精査し、どのような動画が人気があるのか、どのようなシーンで離脱されやすいのか、尺はどれくらいが良いのか、などの見極めに役立てていくことが重要です。
  

まとめ

Facebookでは、ただ動画を投稿するのではなく、今回ご紹介したような小さな工夫の積み重ねが求められます。慣れてしまえば難しいことではないため、早いうちにマスターしておきましょう。

また、企業のFacebookページからのオーガニック投稿に関しては、かつてよりリーチが減っていると言われています。そのため、動画を特定のユーザーに確実に届けたい場合は広告も活用してみましょう。

Facebookでは通常の動画広告以外にも、複数の動画や画像を並べられるカルーセル広告や、全画面でクリエイティブを展開できるキャンバス広告もあり、工夫次第で表現の幅は大きく広がります。広告として配信する場合も、押さえておくべきポイントは基本的に同じです。あとは目的に応じてCTA(コールトゥアクション)の設定なども忘れずに行いましょう。