口コミ波及の考え方

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口コミを波及させる上で、どうしても商品(サービス)情報を拡げようと思うとターゲット層も合わせて広げてしまうことが珍しくありません。

しかし、そうした場合、最後は一人の生活者をイメージする形になります。

なぜなら口コミもバズも、一人の人が起点となってほかの人に伝わり・拡がっていくからです。

同様の考え方ですが、万人受けするデータというものは、口コミの拡がりとしてはあまり期待できないと感じています。口コミにはレバレッジを効かせるという効果があるので、その特性を考えると定量的データよりも定性的データから導きだした答えの方が正しいことが多いのが事実です。

もちろんリーチを取るという観点や効率化という点では、定量的データは正しいかと思います。
  

口コミのきっかけ作り

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例えば、定量的なリサーチ結果の中から20代女性の平均的なデータを読み取ることはできます。

ただ、ある20代の女性が「普段から何に興味があり、いつ何をきっかけに行動を起こすか」については考えてみてください。それに関しては一人ひとり違っているため、該当する人物に深くインタビューすることでないと口コミ拡がっていくきっかけを見つけだすことは難しいのが実情です。

そのため、20代女性を一人のペルソナまでしっかり落とし込み、その人をイメージすることで、具体的な行動導線までプランに組み込むことができます。

これはプランを立てる際のカギとなる項目で、商品を開発・発売する際にも行いますが、同じようなイメージで口コミ波及する上でもペルソナ設計はとても重要です。

情報量(口コミ)が爆発的にふえている現状を考えると、万人受けするものよりも
より明確に一人の人がイメージできるものほど口コミとしては拡がりを創りやすいかと思います。
  

まとめ

今回は口コミの基本概念から、口コミを拡げるための考え方についてお話してきました。

どうしても口コミという言葉を聞くと"拡散"や"バズ"というキーワードを意識してしまい、本来の目的とは違ったアプローチになることがよくあります。

ただ口コミの始まりは1人の人になります。

伝えたいことの基本と向き合い、「その始まりは誰なのか?」を意識することで、結果自然と口コミが拡がります。

情報量が増えることにより、様々な手法や表現方法に惑わされがちですが、しっかり本質的な「誰に」「何を」「どこで」「どうやって」という考え方に戻ることが重要です。