企業も社長も社員もメディア化!今求められる"情報発信力"の本質に迫る
編集力の内製化、個人のメディア化とセットで
企業のメディア化には課題も存在します。ただ情報を発信するだけでは人々に見てもらえないため、価値のあるコンテンツにするために編集が必要になります。
編集力を外部に委託していることも多く見られ、企業の情報発信における編集力、ライティング力はまだまだ不足しています。外部の力を借りることが悪いわけではありませんが、借りることが前提となってしまっているメディア化は土台が弱いものです。
先ほどご紹介したように、メディアを運営することで得られる経験やネットワークは企業にとっては資産になります。できるだけ企業の内側に蓄積していくことが望ましいというのが私の考えです。
まとめ
編集力やライティング力を内製化することができれば、中小企業にとってはメリットとなります。中小企業が自社の魅力を発信する上で、所属しているメンバーによる発信も重要な役割を担います。
社内に情報発信のノウハウが蓄積され、メンバーのメディア化が進めば、会社の顔となるメンバーが増えます。書籍「エンパワード」に書かれていたように、社員に権限を付与する組織体制と合わせていくことができれば、その企業はより大きな変化を生むことができるはずです。
メンバーの1人である社長も情報発信を担う、というのは決して例外ではありません。書籍「エンゲージド・リーダー」では、新時代のリーダーこそ「情報収集(聴く)」「情報共有(伝える)」「エンゲージメント(信頼を築く)」の3つを活用して外部と接続することの重要性が語られています。
企業をメディア化し、社員も社長もメディア化していくことが求められる時代……果たして、どのように情報発信のスキルを磨いていけば良いのでしょうか。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- エンゲージメント
- エンゲージメントとは、企業や商品、ブランドなどに対してユーザーが「愛着を持っている」状態を指します。わかりやすく言えば、企業とユーザーの「つながりの強さ」を表す用語です。 以前は、人事や組織開発の分野で用いられることが多くありましたが、現在ではソーシャルメディアなどにおける「交流度を図る指標」として改めて注目されています。
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