情報発信しないことは機会損失

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企業が情報発信に積極的になれていない理由の1つに、情報を発信することによるメリットがわかっていないことも考えられます。まずは、企業が情報発信すると、どんなメリットがあるのかを整理してみましょう。
  

メリット1:自社のビジョンやカルチャーの可視化など

まず、企業として考えていること、目指していることなどをコンテンツ化することで、人々に知ってもらうことができます。自分たちのビジョンやカルチャーを可視化することにもつながり、相性の良い新規案件の獲得や採用活動に貢献します。

さらに自分たちで情報を発信していくと、メディア・コミュニケーション力が向上します。自分たちで情報を発信する経験を積むことで、広告の出稿やメディア向けの広報活動ではどんなメッセージを打ち出さなければならないかを整理しやすくなります。その際、気を付けたいのが、自分たちだからこそ発信できるメッセージと広告出稿や外部のメディアに取り上げてもらうからこそ発信できるメッセージが異なる点です。
  

メリット2:他社との関係作りが可能になるなど

また、取材活動を行うことで他者との関係づくりも可能になります。消費者とのつながりはもちろん、企業によってはオウンドメディアを立ち上げ、潜在的な顧客やステークホルダーに取材し、関係構築とコンテンツづくりをセットで行うケースもあります。メディアを上手く活用すれば、事業とのシナジーを生むことも可能なのです。

こうして作成したコンテンツはWeb上にアーカイブされ、継続すればするほど情報は蓄積されていきます。自分たちのメッセージを伝えてくれるコンテンツが時間とともに増えていき、それを閲覧して自社のファンになってくれる人が増えるというサイクルが回り始めます。

コンテンツは一気に増産することは難しいため、作成には時間がかかります。そのため、コンテンツを作り始めるのは早ければ早いほど良く、これまで情報を発信してこなかった企業は、それだけ機会損失していると言っても過言ではないかもしれません。
  

大企業だけではない!中小企業でもメリットを体感

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情報発信するメリットに触れていただいた上で、企業のメディア化における特徴を紹介しましょう。

Webを活用した企業の情報発信は、小さい規模かつ低コストで始められます。いきなり大きな予算をかけることが難しい中小企業であっても、工夫と努力次第で情報を届けていくことができるのです。

最初から読者のことを完璧に理解して、上手に発信できる人はいません。有名なビジネス開発手法「リーンスタートアップ」のように、メディアも小さく始めて改善を重ねていくことが肝要です。小さく早く始めて、受け手の反応を見る。反応を見ながら改善を重ねていくのが情報発信のコツです。

このように素早く動くことは、大きな企業よりも中小企業のほうが向いているはずです。フットワークを軽くしやすい中小企業だからこそ、メディア化に着手するべきです。