2016年もSEO界隈では様々なニュースが登場しましたが、しっかり情報をキャッチできましたでしょうか。日々目まぐるしく変化していくIT業界ですので、常に最新情報を掴んでおく必要があります。

そこで今回は、2016年の1年間でSEO界隈で発生したニュースを今一度振り返ります。

特に2016年はモバイル重視の変更点が多くあり、その中には自社サイトでの対応が必要なものもありました。重要な情報をチェックできていない方も、昨年を振り返りたい方も、ぜひこの記事をご覧いただき、SEO界隈のニュースを確認してみてください。
  

2016年のSEO界隈ニュースまとめ

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1. ペンギンアップデート

2014年10月17日の「ペンギンアップデート3.0」に次いで、2016年9月23日に実施されたのが「ペンギンアップデート4.0」。
2012年4月に始めて導入、その後更新が行われて現在に至ります。

ペンギンアップデートとは、検索結果の順位を不正操作するスパムサイト(隠しテキスト、キーワード過多、偽装リンクなど)の順位を下げる目的で実施された、アルゴリズムアップデートです。従来は自作自演で被リンクを増やすなどしていた場合も上位表示することができていましたが、ペンギンアップデートを導入したことで質の悪い被リンクが多いホームページは検索順位が下がりました。

ペンギンアップデート4.0の大きな変更内容は次の2点です。

◎ペンギンアップデート4.0の主な更新内容

・更新のリアルタイム化
これまでのペンギンアップデートでは、更新する度にGoogleがアナウンスしていました。
しかし、4.0ではコアアルゴリズムに組み込まれる形となり、随時更新となるためアナウンスはありませんでした。

・評価の単位が変わる
4.0以前まではサイト全体に対してペナルティが与えられていましたが、より細かい単位で評価ができるようになりました。
問題のあるホームページをさらにあぶり出しやすくなったといえます。

  
ペンギンアップデートがリアルタイムになったことで以前より対処が難しくなったとも捉えることができますが、アップデートの内容にとらわれず、より良いホームページにしていくことが重要です。「不自然なホームページ」にならないように最新の注意を払うことが大切です。

参考URL
Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました|Googleウェブマスター向け公式ブログ
  

2. ツールバーPageRankの廃止

Googleは2016年4月15日をもって、ツールバーのPageRankを完全廃止することを発表しました。完全廃止となったツールバーのPageRankは、すでに2013年から更新が止まっている状態でしたが表示だけが残ったままになってました。これが今年に入り完全に廃止、非表示となりました。

ツールバーのPageRankを別名TBPR(Toolbar PageRank)と呼びますが、ランキングシグナルに使用しているPageRankとは別物扱いです。過去2000年代にはSEOの指標の1つとして用いられていましたが、ここ最近データとしての有効性は無い状態でした。廃止の結果表示されることは無くなりましたが、特に業務に影響することはありません。

なお、ランキングシグナルに使用しているPageRankを、本当のPageRankという意味合いでReal PageRankと呼ぶことがあります。

Real PageRank(リアルページランク)

・Real PageRankはGoogleがランキングを決めるための重要な要素の1つ
・常にアップデートしており、TBPRよりもかなり細かい値を扱っている

Real PageRankは絶えずアップデートしており、Googleが検索順位を決めるための要素の1つではありますが、一切公開はしていませんので確認することはできません。ツールバーのPageRank(TBPR)廃止にあたって対策は不要ですが、今後も引き続き質の高い「被リンク」を増やす努力が必要です。

参考:
Google Removing PageRank From Google Toolbar|theSEMpost
  

3. AMP対応コンテンツの表示開始

Googleは2015年10月にAMPプロジェクト(Accelerated Mobile Pages)をスタートしましたが、2016年はその実用が進んだ1年でした。「Accelerated」とは「加速する」という意味で、AMPとは簡単にいえばモバイルページ高速化を進めるプロジェクト、またはそのフレームワーク(AMP HTML)のことです。

従来はWebページにアクセスする際、リンクをクリック後にHTMLを読み込んで表示していましたので、その分時間がかかっていました。特にスマートフォン、タブレットといったモバイル端末で閲覧する場合には時間が長くかかるため、ユーザーにはとても不便でした。一方のAMPでは、あらかじめWebページHTMLをキャッシュするため、読み込みの時間を削減し瞬時にページを表示することが可能です。

それでは、AMP実用までの流れをご紹介します。

昨年の2月25日からニュースサイトを対象に、モバイル検索結果にAMPに対応するページの表示が始まりました。検索結果の「トップニュース」の下にAMP対応のページが表示されています。

AMPを利用しているページはこれまでより平均で4倍の速さで表示するため、時間を待つことなく表示することができます。

参考:
モバイルウェブをもっと速く|Google Japan Blog

8月3日には、モバイル検索結果「トップニュース」項目だけではなく、全検索結果にAMPページのサポートを拡大し、開発者プレビューを公開しました。この時点では、検索結果の順位変更はありません。

参考:
AMP 化しよう: Google モバイル検索における AMP ページへのリンク機能のプレビュー|Googleウェブマスター向け公式ブログ

10月、全てのAMP対応ページにAMPラベルの表示が始まりました。検索結果リンク下にAMPラベルがついているものは、AMPに対応したページということを表しています。

AMPラベル

参考:
モバイルウェブを速く、快適に − AMP プロジェクト 1 周年|Google Japan Blog

AMP HTMLフレームワークはオープンソースとして公開されており、フレームワークの中でホームページを作成するとページを高速表示することが可能です。世界各国でも多くのページがAMPに対応し、国内でもはてなブログ、毎日新聞、楽天などがすでにAMPに対応しています。

今年からは、より一層AMP対応サイトが増え、モバイルインターネットが格段に便利になることと思います。
  

4. ウェブマスター向けガイドライン変更

2月、ウェブマスター向けガイドラインが大幅に変更となりました。

従来までのカテゴリーわけは「デザインとコンテンツに関するガイドライン」「技術に関するガイドライン」「品質に関するガイドライン」でしたが、「一般的なガイドライン」「品質に関するガイドライン」の2つに変更となっています。そして、「一般的なガイドライン」は以下のセクションで構成しています。

◎一般的なガイドラインの構成内容

・Google がページを検出できるよう手助けする
・Google がページを理解できるよう手助けする
・訪問者がページを利用しやすいよう手助けする

ガイドライン変更に伴って、新しい項目もいくつか追加がありました。

◎一般的なガイドラインに追加された新たな項目

・重要なコンテンツのデフォルト表示
・モバイル対応
・HTTPS
・アクセシビリティ

修正、追加、削除があった項目は以下のとおりです。

◎一般的なガイドラインで修正、追加、削除があった項目

・リンク
・1ページのリンクの数
・サイトマップ
・robots.txt
・アセットのブロック禁止
・有効なHTML

参考:
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
  

5. モバイルフレンドリーアップデート、モバイルファーストインデックス

2016年のSEO界隈で最大のニュースといえば、Googleが発表した「モバイルフレンドリーアップデート」「モバイルファーストインデックス」ではないでしょうか。

2015年4月に始まった「モバイル フレンドリー アップデート」が、2016年5月よりさらに強化されました。2016年11月には「モバイルファーストインデックス」が公式に発表され、導入が決定しました。従来Google検索ではデスクトップ版のページを基準に検索順位を決定していました。しかし「モバイルファーストインデックス」導入後は、これまでと真逆でモバイル版のページが基準となります。つまり、モバイル向けのコンテンツを優先するということです。

これまでインターネットへのアクセスといえばPCが当前で、検索は「パソコン・ファースト」の時代でした。しかし、近年はスマートフォンの普及によりモバイル端末からのインターネットアクセスが急増し、PCからのアクセスを上回っています。この流れに沿ってGoogleも確実に「モバイル・ファースト」にシフトしてきています。

現時点でモバイル版のコンテンツが極端に不足していたり、そもそもモバイル版がない場合には対応が必要となりますので注意しておきましょう。