ターゲットによって使う色を変えよう

以上が、単色の色がそれぞれに与えるイメージとなります。
しかし面白いことに、年齢や性別によって、好みの色というのは異なります。

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例えば、男女の別で好みを調査したときに、次のような事実が明らかになっています。

まず、青は男女ともに最も人気の高い色であることがわかりました。
また、男女ともに人気のない色は、茶色やオレンジ、黄色でした。
グレーは女性にはあまり人気のない色で、男性には紫はあまり人気がないようです。
そして、ピンクは万国共通で女性に愛されている色だと思われているかもしれませんが、実際にはそうではないことが明らかになっています。

参考:
The Psychology of Color in Marketing and Branding

男女の別だけではなく、年齢に関しても好みが分かれるでしょう。
一般的に、若いほどビビッドな原色を好む傾向にあり、歳を取れば取るほど彩度の低い色を好む傾向にあります。
したがって、プロダクトやサービスがどの層をターゲットにしているのかを明確にし、ターゲットに応じた色を使うことが大切です。

コンバージョン率を上げる色は?

オンラインマーケティングでは、いかにユーザーに「新規会員登録」や「今すぐ購入する」というボタンを押してもらうかが鍵となります。
そのため、ボタンをいかに認識してもらうかが重要になります。

通説であれば、赤いボタンは注目を集めますが、注意を喚起する色なので、緑のボタンにしたほうがよい結果が出ると言われています。
しかし、これはあくまでも一般的な見解であり、実際にはユーザーのターゲット層やホームページのテーマ設定によって有効な色は変わってくるので、A/Bテストなどを通じて最もコンバージョン率が高くなる色を探すことが重要です。

参考:
CTAボタンを押させたい!たった3つのポイントを意識するだけでホームページのCV率の最大化に成功

色の数は制限しよう

バランスはデザインを行う上で最も重要な要素の一つです。
バランスといえば文字の大きさや画像などの配置の兼ね合いを想像するかと思いますが、色についても同様にバランスが重要です。
たくさんの色を使いすぎるのはよくある間違いですが、それは色を過剰に使ってしまうとたくさんの感情やメッセージを一度に伝えすぎてしまうので、ユーザーが見ていてストレスになってしまうからです。

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シンプルなデザインにするためのカラーリングを考える上で*「60:30:10の法則」*という重要なルールがあります。
これは、60%にプライマリーカラー(メイン色)、30%にセカンダリーカラー(サブ色)、そして10%にアクセントカラー(アクセント色)を設定するものです。
このルールを知っておくと、色を使う時に自然にバランスが取れているように見えます。