ローカルマーケターの仕事の広がり

1つの案件を納品したら、そのアウトプット自体が「スポークスマン」となって他の案件を連れてきてくれる。特に地方のクライアント同士は緊密に繋がっているので、クチコミのチカラがとにかく強い。

また、淡路島のブランド牛「淡路ビーフ」のブランディング広告のコピーも手がけたが、この案件はTwitter経由で相談が来た。地元で広告が作れる人がきた、ということを知ってもらえるとある日突然DMで受注できたりするので、今後ローカルマーケターを目指す人は、今のうちにTwitterを強化しておくことはとても意味のある準備だと思う。

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この案件では上記の広告原稿をブランドステートメントの「骨格」と位置づけ、そのブランドパーソナリティの「肉付け」をTwitter上のバーチャルアイドル牛によって行うという戦略をとっている。不器用ゆえに時にスポンサーに悪態をついたりする「ちょいワル」キャラクターも全て自分で書いているが、コピーライターが「中の人」をやるというのも個人的にはあまり聞いたことがなく、手法的なチャレンジだと考えている。

予算や人材面など、ローカル案件には都心の仕事にはない制約があるが、逆にいえば自身の業務領域を大胆に再定義する大チャンスであるともいえる。「ライフスタイルを変えて、ついでにワークスタイルも自分なりのものを打ち立てたい」と考えるマーケターには、ローカルマーケターへの道も選択肢のひとつとしておすすめしたい。