すぐに取り入れよう!美しいデザインを実現する「8ポイント方眼デザイン」とは?
8ポイントでデザインすれば「三方よし」
縦横ともに8ポイントでデザインすれば、デザイナーもチームメンバーも、ユーザーにとってもメリットがあります。
例えばデザイナーにとっては、縦横をリズミカルに配置することができるので、パーツの大きさや余白の幅の広さを効率的に取ることができ、モックアップもデザインしやすくなります。
チームメンバー間のコミュニケーションでも、デザイナーとエンジニアでの大きさに関する齟齬がなくなります。
ユーザーは一貫性のあるデザインに触れることになるので、ブランドに対する信頼性も増し、拡大してもピクセル崩れがなくなります。
すべてのステイクホルダーにメリットがあるため、まさに8ポイントの倍数でデザインすることは「三方よし」と言えますね。
各要素における8ポイントの取り方
ところで、やっかいなのはHTMLやCSSでホームページをデザインする場合、IllustratorやPowerPointのような自由配置ではなく、数値を使ってレイアウトを行なっていくので、要素の大きさをコードで指定したときにどのようにレンダリングされるかを理解していないとズレが生じてしまうというところです。
それでは、それぞれの要素で8ポイントの倍数を取っていくにはどのような考え方を持てばいいのでしょうか。
1. テキスト
複数行にまたがるようなテキストは、特に注意して設定しておきたいものです。
CSS3で新たに追加された、フォントを可変にする単位「rem」は、フォントサイズを指定する上で非常に便利です。
「rem」はルートであるhtmlで指定されたフォントサイズを基準に大きさを判別するからです。
例えば、ルートでテキストサイズを「16ポイント」(これも8の倍数です)に設定しておけば、「0.5rem」ごとに増減を繰り返していけば8ポイントグリッドシステムにフィットします。
また同様に、line-heightもポイント数ではなく「0.5rem」ごとの増減で指定したほうがグリッドの狂いがなくなります。
2. ボックス
ボックスはちょっとやっかいです。
ボーダーを8ポイントの中に入れるか外に出すかで、計算の仕方が変わってくるからです。
仮に、ボタンのボーダーが1pxだとしましょう。
アプローチとしては、2つの考え方があります。
ひとつは、ボーダーも含めて8pxのpaddingを取るという考え方です。
この場合は、正確には7pxのpaddingと1pxのborder-widthを合わせて8pxになります。
そしてもうひとつは、ボーダーを含めずにpaddingだけで8px取ってしまう方法です。
この1pxをどうするかという繊細な問題は、一般的に後者の考え方を採用することで解決されています。
8ポイント方眼デザインを提唱しているBryn Jackson氏によれば、この1pxは見かけ上のもので、実際には埋め込まれていると考えてもらっていいとのことです。
ただし、「box-sizing: border-box;」を指定すれば、widthやheighyはpaddingやborderも含めて計算することになるので、注意が必要です。
参考:
意外と盲点!? あまり知られていないけど”知ると便利”なCSSプロパティ19選
まとめ
以上、美しくデザインできる新しいフレームワークとして使われている*「8ポイント方眼デザイン」*をご紹介しました。
縦・横ともに8ポイントの倍数にすることで、一貫性のあるデザインにすることができ、結果的にホームページを美しく見せることができます。
どうしてもコードにすると面倒な部分もありますが、慣れてくればデザインも早くなるので、ぜひ採用を検討してみてください。
- HTML
- HTMLとは、Webページを記述するための言語です。"HyperText Markup Language "の略です。"<"と">"にはさまれたさまざまな種類の「タグ」によって、文章の構造や表現方法を指定することができます。
- CS
- CSとはCustomer Satisfactionの略称で「顧客満足度」を意味します。顧客との関係維持、サービスの発展に関するマーケティング戦略に関わる用語です。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- レイアウト
- レイアウトとは、もともと「配置」や「配列」を指す語です。ここでは、「ホームページレイアウト(ウェブレイアウト)」と呼ばれる、ホームページにおけるレイアウトについて説明します。
- テキスト
- テキストとは、純粋に文字のみで構成されるデータのことをいいます。 太字や斜線などの修飾情報や、埋め込まれた画像などの文字以外のデータが表現することはできませんが、テキストのみで構成されたテキストファイルであれば、どのような機種のコンピューターでも共通して利用することができます。
- CS
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- フォント
- フォントとは、同一の特徴を持った文字の形状を一揃いでデザインしたものです。
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- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
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