ディスプレイ広告の成果を測る上で、重要な指標の1つとして「インプレッション」があります。インプレッションは広告の表示回数を示し、クリック率などの他の指標とも関わる重要な指標です。
しかし、インプレッションは必ずしもユーザーが見た広告の回数を回数を示しているわけではないことをご存知でしょうか。

インプレッションは、ユーザー自身がまだ見ていないページ下部に表示されている広告でもカウントされてしまいます。そういった「ユーザーに見られていない広告」を正しく認識するため考え出された概念が「ビューアビリティ(視認性)」であり、広告主にとっては把握しておきたい用語です。

今回は、ビューアビリティの意味と、ビューアビリティに関わる4つの要因を解説します。
ビューアビリティとは「視認性」を指し、「視認された広告の表示回数」はビューアブルインプレッションと言います。ぜひこの機会に広告のインプレッションを認識する上で重要な指標となるビューアビリティについて把握しておきましょう。

ビューアビリティとは

ビューアビリティ(Viewability)とは「視認性」という意味の英単語で、ネット広告の分野では「視界への入りやすさ」を指します。

では、どうして「広告が視界に入るかどうか」が重要なのでしょうか。それにはインプレッションという指標の持つ性質が関係しています。

インプレッションは必ずしもユーザーの目に入った回数ではない

インプレッションは必ずしも、ユーザーの視界に入った回数を示すものではありません。
というのも、インプレッションはあくまでもシステム上の広告表示回数であり、ユーザーがスクロールして広告を見つける前にページに表示されていた場合でもカウントしてしまいます。

特にインプレッションを成果指標にしている企業にとっては、こういった無駄な広告の表示は見逃せないものでしょう。

この時、ユーザーが視界に入れたインプレッションを「ビューアブルインプレッション」といい、GoogleAdWordsではディスプレイネットワーク広告の場合1秒間・動画広告の場合2秒間表示されたインプレッションをビューアブルインプレッションと定義付けています。

どの程度の時間感覚でビューアブルインプレッションと判断されるのかは、Googleが提供しているデモサイトを確認するとわかりやすいでしょう。

See_Active_View_in_Action.png
https://viewability.withgoogle.com/static/view.html

上記のサイトでは、ビューアブルインプレッションとなるタイミングを、ページ内の広告に対応した図で確認することができます。
普段のスピードでページを読んでみて、どの程度広告を読み飛ばしているのかを実感してみるのもいいでしょう。

参考:
[広告効果を左右する要因は「面積」よりも「時間」だった?!ビューアビリティと効果の関係を明らかにするレポート公開!]
(http://www.movie-times.tv/feature/8302/)
[ビューアブルインプレッション(Viewable Impression)とは]
(http://dmlab.jp/words/a018.html)

ビューアビリティに関わる4つの要因

では、広告のビューアビリティにはどういった要因が関わっているのでしょうか。
自社で運用している広告のビューアビリティを高めるためにも、4つの要因を把握しておきましょう。

参考:
[モバイルで広告のビューアビリティ(視認性)を高める 4 つの方法]
(https://adsense-ja.googleblog.com/2016/10/4.html)
[視認性を高めるおすすめの方法]
(https://support.google.com/adsense/answer/6219980?hl=ja)

1.サイトの内容

サイトの内容によっては、読み飛ばされてしまったり、そもそも読むのをやめてしまったりといった可能性があります。

例えば、「百合の咲かせ方」を検索して開いたサイトで「百合を販売している花屋」が紹介されていた場合、あなたならどうするでしょうか。
多くの人は、自分の探している情報はないからと、ページすべてをスクロールしないまま早々にサイトを立ち去るでしょう。

この時、たとえページ内に広告が表示されていたとしても、ユーザー広告のある位置までたどり着きません。

広告のビューアビリティを考える上では、広告が掲載されているサイトの内容が魅力的かどうかも考慮する必要があります。
サイトで取り上げている内容が読み飛ばしてしまうような面白みのない内容であれば、広告のビューアビリティは低くなってしまうでしょう。

2.ページ内の広告の位置

サイト全体の内容だけでなく、ページ内で広告がどの位置にあるかもビューアビリティに影響を与えます。

例えば、以下のようなサイトの場合、広告Aと広告Bではどちらのビューアビリティが高いでしょうか?

スクリーンショット_2017-05-02_17.13.35.png

広告Aはタイトルと説明文に挟まれているのに対して、広告Bはページの最下部にあります。
そのためユーザーにとって一番読みたい説明文の周辺にある広告Aのほうがビューアビリティが高くなるでしょう。

上記のようなサイトのメインコンテンツ周辺にある広告だけでなく、スクロールを追いかけるアンカー広告やモバイル全画面広告などもビューアリティは高くなります。

3. 広告サイズ

ページをスクロールする時、縦長の広告は横長の広告よりも長く視界に留まります。
Googleではデスクトップ広告の場合「120×240」、モバイル広告の場合、「320×100」または「300×250」のサイズが高いビューアビリティを実現するとしています。

参照:
[モバイルで広告のビューアビリティ(視認性)を高める 4 つの方法]
(https://adsense-ja.googleblog.com/2016/10/4.html)
[5 Factors of Display Viewability]
(https://www.thinkwithgoogle.com/infographics/5-factors-of-viewability.html)

4.読み込み速度

クロールされた時に、広告が表示されていなければ、そもそもユーザー広告を見ることはできません。
そのためページ及び広告の読み込み速度もビューアビリティに影響を及ぼすと言えるでしょう。

まとめ

「ビューアビリティ」とは、広告の視認性を指します。ユーザー広告を視認した回数をビューアブルインプレッションといい、インプレッションの新しい指標として認識しておきたいところでしょう。
GoogleAdWordsディスプレイネットワーク広告では、ビューアブルインプレッションの定義としてユーザーが画面を停止またはゆっくりスクロールして、広告が 1 秒間続けて表示されることを設定しています。

ページ内の広告位置だけでなく、読み込み速度やサイトのコンテンツがどういった内容かもビューアビリティに関わります。
ビューアブルインプレッションを指標に置く際は自社の広告が掲載されているサイトの内容や表示状態を確認して、どういった要因がビューアビリティに影響を及ぼしているかを考えるようにしましょう。