社員の「生産性」に関して、皆さん、悩んだことはありますか?

おそらくリーダーやマネージャー以上の役職の方、つまりチームを統率する立場にある方であれば、そういった課題に直面したことがきっとあるはずです。
  

最近のGoogleの研究結果でも明らかになった「社員の生産性」。

社員1人ひとりの生産性を高められないと人数が増える一方で、会社の利益は下降の一途を辿ってしまいます。ただし、無理に働くことを強要しても生産性は絶対に上がりません。むしろ当事者意識を持つことができず、仕事にやりがいを感じることができない組織になってしまいます。

個人がその仕事に対してのやりがいや当事者意識を持つことができないと、個人・チーム・会社それぞれの目標達成には絶対につながりません。
  
今回は、これまで弊社(テモナ株式会社)が表に出してこなかった実際に着手した施策、"チーム会計制度" 導入についてご紹介していきます。

過去、弊社が特に生産性に悩んだ時期にとった施策と、その中で新たに発生した課題点などを可能な限り赤裸々に寄稿します。ぜひ皆さんの通常業務にお役立てください。
  

社員個々の生産性を高められない……その時のCSチームは!

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カスタマーサポート(以下、CS)チームのミッションは以下3点で、このミッション内容は時間が経過した今も同じです。

つまり、一過性ではなく、長い目で見た場合でも重要極まりない内容だというのがおわかりいただけるはずです。

CSチームのミッション

・システムの使い方に関する質問・相談への対応
・お客様の業務に対して効率化・売上拡大の提案
・お客様のご要望を元にしたプロダクト改良提案

  
その当時の弊社のCSチームは9名が正社員として在籍し、お客様の対応にあたっていました。1人ひとりがお客様のことを考え、その課題に対していかに解決策を提示できるかを試行錯誤しながらも勤務していました。

お客様に対しての考え方に関しては申し分なく、怠ける人は誰もいません。ただし「生産性」には課題がありました。

CSチームの抱えていた課題

・お客様からの入電に対して個々のパフォーマンスにバラつきがある
・多忙により、お客様から頂いた問い合わせの応対履歴を登録できない
・現状の業務に追われ、新たな施策立案・実行がなされない

  
そのほかにも課題は山積みでしたが、お客様満足度を左右する付加価値となるこの3点を重視しました。
  

チーム会計制度の導入

ちょうどその時、社長から全チームに対して「アメーバ経営をやってみようか」という話が持ちあがりました。今でこそ大々的に実施はしていませんが、これが"自分自身の生産性"を常に頭に入れながら業務に向き合うことができるようになった「チーム会計制度」です。

アメーバ経営とは
アメーバ経営は、組織をアメーバと呼ぶ小集団にわけます。各アメーバのリーダーは、それぞれが中心となって自らのアメーバの計画を立て、メンバー全員が知恵を絞り、努力することで、アメーバの目標を達成していきます。そうすることで、現場の社員1人ひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現していきます。

  
参考:
稲盛和夫 OFFICIAL SITE
  
このアメーバ経営を導入し、社員の主体性・生産性をあげるべく、少しだけ独自文化を加えて「チーム会計制度」という名称で導入を決定しました。CSチームや開発チーム、総務経理チームは間接的には利益をもたらしますが、直接の売上は生み出しません。そのため、弊社では架空のチーム予算を設け、その予算内でやりくりをすることとなりました。