Googleは2012年の時点でページの表示速度が検索ランキング結果の要因のひとつであることを公表しており、SEO戦略の側面からも、ページの表示速度を上げることは有効な手段のひとつになっています。

参考:
モバイル検索の上位表示にページ速度はどのくらい重要なのか | 海外SEO情報ブログ

ページの表示速度を上げることは、UX(ユーザー・エクスペリエンス)の向上や、サーバー負担の軽減、運用コストの削減など、多くのメリットをもたらします。

一般的には、表示が遅れるごとに、コンバージョン率やエンゲージメントが大幅に低下し、表示に3秒以上かかるページは40%以上のユーザーが離脱するとまで言われています。
検索順位を上げることも重要な施策のひとつではありますが、そもそも検索順位が高くて検索流入数が多かったとしても、ページの読み込み自体が重ければ、本末転倒だと言えるでしょう。

今回は、ホームページの表示速度を無料で測定するオンラインサービスをご紹介します。
ページの表示速度はさまざまな要素が重なり合って影響してくるため、どこを最適化すべきかはWebサイトごとに異なります。
単純にページごとの秒数を図るものだけでなく、リソースごとの表示速度を表示するものもあるので、複数のサービスを活用して原因を突き止めていくのがよいでしょう。

あなたのホームページの表示速度を無料で測定するオンラインサービス6選

1. Google Page Speed Insights

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現在もっとも有名なページスピード測定ツールが、Google Page Speed Insightsです。
以前はGoogle Developersの中に組み込まれていましたが、現在はGoogle Page Speed Toolsのひとつという位置付けになっています。

Googleが無料で提供しているこのサービスでは、URLを入力することでページを読み込み、表示速度の下落原因をチェックします。
一度にモバイル・デスクトップの両方の表示のチェックを行い、ファーストビューを画像として出力するので、おおまかにホームページの問題点をつかみたい場合には、非常に便利です。

一方で、具体的な表示時間の情報はなく、時系列を遡ることもできないので、あくまでも現在の状況を把握するために使うツールであると言えそうです。

2. Google Mobile Website Speed Testing Tool

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Page Speed Insightをさらにモバイルに特化させて調べることができるのが、Google Mobile Website Speed Testing Toolです。

このツールを使えば、「Mobile Friendliness(モバイルフレンドリー度数)」「Mobile Speed(モバイルページの表示速度)」「Desktop Speed(デスクトップページの表示速度)」の3つを100点満点で評価し、表示速度の下落原因を簡単なポイントで示してくれます。
ただし、細かい情報はEメールで受け取るようになっているので、詳細を確認するには「GET MY FREE REPORT」をクリックしてメールアドレスを登録する必要があります。

3. KeyCDN Website Speed Test

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14箇所の場所からWebサイトのパフォーマンスを測定することができるのが、KeyCDN Website Speed Testです。
なぜ複数の場所から測定する必要があるのかというと、一般的に閲覧したいホームページのサーバーが置かれている場所とアクセス端末が離れていればいるだけ、ページの表示速度が下がってしまうからです。
確認場所はニューヨークやパリ、ロンドンや東京など、主要都市が中心となっています。

こちらのサービスでは、どれくらいHTTPリクエストが行われているかや、ページリクエストのサイズ、読み込み時間も測定してくれます。
HTTPリクエストはHTMLファイルを読み込んだときに外部ファイルを読み込むために通信要求を行うことを指しますが、リクエスト数が多くなればなるほどページの読み込み速度は遅くなってしまいます。
外部ライブラリやサイト外の画像の読み込みが頻繁に行われている場合は、どこを削れば早くなるかの目安を示してくれますので、確認してみるとよいでしょう。

4. imgix Page Weight Tool

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ページの表示速度を決める原因はさまざまですが、その中でも比較的簡単に解決できるのが、画像サイズの最適化です。
画像の大きさを小さくしたり、画像のフォーマットを変えてみたり、画像を圧縮するだけでも、表示速度が格段にアップすることがあります。

imgix Page Weight Toolは、画像サイズに特化したページ診断ツールです。
「Total Page Weight(全体的なページの重さ)」「Image Weight of Total (全体に占める画像の重さ)」「Potential Savings(実現可能な節約容量)」の3つをベンチマークとして提示してくれます。

具体的に圧縮したりサイズを小さくしたときにどのように見えるのかのプレビューも表示されるので非常に便利です。
画像を圧縮すると割れたりぼやけたりが気になるかもしれませんが、どれくらいまで圧縮できるのかも一目瞭然です。

5. Yellow Lab Tool

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Yellow Lab Toolは比較的最近登場したWebパフォーマンス測定ツールで、フロントエンドに関する測定を行ってくれるという点で非常にユニークなサービスです。
他のツールでは見られない、DOM操作やJavaScriptの処理がもたらすページ速度の低下原因、JavaScriptCSSの文法エラー、Webフォント、サーバーの設定にまで踏み込んで測定を行います。

さまざまなメトリクスをAからFまでの評価で行いますが、非常に細かく分析してくれるので、どこを直せばいいかがすぐに分かります。

6. Pingdom Website Speed Test

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あらゆるメトリクスを総合的に診断してくれる便利ツールもあります。
Pingdom Website Speed Testは、そのうちの一つです。

GoogleのPageSpeedパフォーマンスグレードや、表示速度、ページサイズ、リクエスト数も一目瞭然で、ファイルタイプのうちどれが原因で重くなっているかを突き止めることも簡単です。

無料のサインアップを行うと、毎分ページスピードを測定するダッシュボードを利用することもできます。