写真、動画を無料で保存できるサービスといえば、Googleドライブが定番です。無料ながら15GBもの容量を使うことができ、写真だけではなく、様々な形式のファイルをオンライン上で安全に保管することができます。

スマートフォンアプリがあるため、スマートフォンから直接写真を取り込んで保管しているという方もいらっしゃいます。しかし、大きなサイズの写真、動画をたくさん保存している方の場合には、アッという間に上限に達してしまったという方も多いのではないでしょうか。

そこで、Googleドライブで写真を保管するなら知っておきたいのが、写真を圧縮する方法です。

ご存知ない方も多いことと思いますが、Googleドライブ関連サービスであるGoogleフォトに「容量の解放」機能が加わり、アップロード後でも画像サイズが圧縮できるようになりました。

今回は、空きが少なくなってしまったGoogleドライブの容量を削減する方法をご紹介します。

ご紹介する方法を使えば、すでにアップロードしてしまっているサイズの大きな画像を圧縮し、Googleドライブの容量を空けることができます。上限に達して困っているという方は、この記事をご覧いただき早速写真の圧縮を試してみてください。
  

Googleドライブの空き容量を増やす方法

1. Googleドライブで容量を確認する方法と容量制限

Googleドライブの容量には、Googleドライブはもちろん、Gmail、Googleフォトのファイルも含みます。容量を使用するファイル、使用しないファイルの詳細は、下記URLで確認が可能です。
  
参考:
https://support.google.com/mail/answer/6374270?hl=ja
  
まずは、現状どのくらい容量が残っているのかを確認する方法をご紹介します。
  
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Googleドライブを開いたページの左側にあるメニュー内の表示を見ることで、現在使用している容量が確認できます。「~MB / 15GBを使用中」という文章にマウスカーソルを乗せると、使っている容量の内訳が確認可能です。
  
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また、内訳表示の吹き出しをクリックすると各ファイルの割り当て量も確認できます。

例として「sample.png」をアップロードしたところ「割り当て量」のページでファイル名、使用容量の確認ができました。各ファイルのプレビュー、削除なども「割り当て量」のページから直接行うことが可能です。不要なファイルを削除すれば、削除した分容量を増やすことができます。

また、Gmailのメッセージ・添付ファイルもカウントしますので、容量をかなり使っている場合には、不要なメールを削除するといいでしょう。
  

2. Googleフォトを使えば容量が無制限に

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https://photos.google.com/

Googleドライブを使用する上で知っておきたいのが、Googleフォトについてです。Googleフォトは、2015年にGoogleが発表した写真・動画を専門としたクラウドストレージサービスです。Google+フォトでは必要だった会員登録が不要となり、Googleアカウントさえあればすぐに使えるのが魅力となっています。

Googleドライブ=Googleドライブ内だけのコンテンツが容量を使用する」と勘違いしてしまいがちですが、Googleフォトの写真もGoogleドライブの保存容量を使用します。しかし、保存容量を使用するのは「元のサイズ(最大解像度)」でアップロードした時で、「高画質」の写真は容量を使用しません。

●高画質

・写真を圧縮し、容量を節約する。(写真のサイズが16MP以上の場合、16MPまで縮小)
・サイズ16MPの写真は、最大約61.0cm x 40.6cmまで高画質で印刷可能。
・動画の解像度が1080p以上の場合、1080pまで縮小する。なお、動画の解像度が1080pだと、保存動画と元の動画の見た目の違いあまりない。

●元のサイズ

・Googleアカウントの容量を使用する。
・Pixel スマートフォンを利用する場合、元の画質のまま無料・容量無制限で保存可能。(「高画質」での保存は不可。)
・撮影時と同じ解像度で保存する。
・大判写真の印刷、16MPより大きな写真・1080p以上の動画に適している。

誤って「元のサイズ」で保存したもの、不要なものを削除することで空き容量を増やしたり、アップロードを「高画質」のものに限定することで容量を使わずに済みます。
  

3.「容量を開放」でさらに写真管理が便利に

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https://support.google.com/photos/answer/6314648?hl=ja

「高画質」なら容量を使用しないとわかっているのに、うっかり「元のサイズ」でアップロードしてしまったという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。また、無制限に保存できるようになったのが2015年5月ですので、5月以前に大きな写真をたくさん保存している場合はGoogleドライブの容量をかなり使っていることでしょう。

後から写真の容量を抑えたくなった、という時に行いたいのが「容量の解放」です。

「容量の解放」は、アップロードしているファイルを可能な限り圧縮することで、無制限保存可能な状態に変換する機能です。「高画質」で保存していなかった画像を、ワンクリックで圧縮してくれます。

なお、アップロードした写真・動画は「容量の解放」によるファイルサイズ削減の対象外です。

下記関連サービスでアップロードした写真・動画はファイルサイズ削減の対象となります。

●ファイルサイズ削減の対象となるサービス

・Blogger
・Google マップ
・Google フォト
・Google+
・ハングアウト
・Panoramio
・Picasa ウェブ アルバム
・YouTube ウェブ チャンネル アート

  

4.「容量を開放」のやり方

ここからは「容量を解放」のやり方をご紹介します。「元のサイズ」の写真をを圧縮したい時にぜひお試しください。なお、現状Webブラウザ経由でしか実行できませんので、アプリをご利用の方はご注意ください。
  
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GoogleフォトのWeb版を開きます。
  
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「左上メニュー」>「設定」をクリックします。(またはURLから直接アクセス https://photos.google.com/settings
  
「容量を開放」ボタンをクリックします。
  
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「元の画像を高画質に圧縮します」のメッセージが現れますので「圧縮」をクリックします。
  
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「圧縮」をクリックすると、再度確認するためのメッセージが出てきます。内容によっては1時間以上かかったり、圧縮画像が元に戻せないことを確認しましょう。問題なければ「圧縮」をクリックします。
  
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「写真と動画を高画質に圧縮しています……」というメッセージを表示します。メッセージが消えれば圧縮完了です。