9.起承転結、結論→理由という基本を忠実に守る

マシュー・オライリー: 「私は死ぬのでしょうか?」真実を答える

救命救急医療技術者であるマシュー・オライリー氏が、死期が迫った方に対して真実を伝えることの意味を話しています。
こちらのプレゼンでは、ストーリーの基本である起承転結と、物事をわかりやすく伝えるのに効果的な結論から述べて、その後に理由を話すという話法を忠実に守っているため、非常にわかりやすい構成となっています。彼の真摯で穏やかな語り口調もあいまり、多くの人に感動を与えるプレゼンとして様々なメディアで紹介されました。

10.重要な箇所を繰り返し話すことで聴衆の記憶に残りやすくする

デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」

デレク・シヴァーズによる「社会運動の起こり方」についてのプレゼンです。
社会運動が起こる経緯について、ある実験的な映像を流しながら解説をしていきます。その中で、社会運動が成り立つポイントを説明していますが、ほとんどの聴衆の興味は映像に向けられています。このままだとポイントが伝わっていない可能性が高いのですが、デレク氏は映像が終了した後に「ここでおさらいです」と、重要なポイントのみを繰り返します。インパクトの強い映像や画像を使用する場合、聴衆は視覚に集中してプレゼンターが話している内容が聞こえない場合があります。ここだけは聞き逃してほしくないという箇所は繰り返し述べるようにしましょう。

11.データを示して提案内容の信頼性を高める

デレク・シヴァーズ 「目標は人に言わずにおこう」

デレク・シヴァーズ氏が「目標は人に言わずにしておいたほうが良い」という主張を展開するプレゼンです。一般的には、自律するためにも目標は周囲の人間に公表した方が良いとされているため、多くの方はこの主張に首をかしげるでしょう。 そのような反応をデレク氏は予め想定し、「目標を公表しないほうが良い」ことを証明する数字的なデータを盛り込んでいます。