いくつかのマーケティング心理学との組み合わせ

こうしたチェックアウトとコンシュームのタイミングによって、ユーザーの消費体験も変化していくことがわかります。
また、こうしたタイミングに加えて、次のような心理学的な効果を組み合わせることで、売上に結びつけることができます。

1. 希少性

eBayやBooking.comなどが行っている施策として、「3つのザイン席が残っています」という通知が表示されるようになっています。
「このチャンスを逃したらもう終わり」「なかなか手に入りにくい」というものは、在庫切れになってしまうという恐怖や商品の人気を知ることができることから、購入する可能性を高くします。

2. 限定キャンペーン

AmazonやZozotownなどでは毎日タイムセールが行われています。
年中セールを行ってしまうと、場合によってはブランド価値を傷つけてしまうことがあります。
しかし、正しく期間を設定することで、ユーザーは特別なキャンペーンに出会うことができたという幸福感を得ることができます。

キャンペーンの期間は長すぎると希少性が薄くなってしまいます。
24〜48時間限定セールが、一番効果があると言われており、3日以上のセール期間になってしまうと競合サイトと比べるような時間の隙を作ってしまいます。

3. シンプルでシームレスな手続き

チェックアウトの手続きは、できるだけシンプルで迅速に行う必要があります。

購入確定に至るまで、何度もページ遷移が必要な場合は、ユーザーは煩わしく思ってしまうので、「かご落ち」する可能性が非常に高くなります。
Amazonのように、一度支払ったクレジットカード情報を保管し、次回は数クリックで購入手続きが完了するようなシームレスな対応は、購買の可能性をぐっと高めます。

まとめ

単に支払いの方法をひとつ取っても、タイミングや販促に至るまでの道筋など、考えるべきことは山ほどあります。
展開するサービスやビジネスの種類によってもペイメントデザインの設計方法は変わると思います。
A/Bテストなどを繰り返しながら、ぜひ最高のコンバージョンを実現できる設計にしていきましょう。