Web関連の業務において、知識の深さや技術力を目に見える形で測ることはなかなか難しいもの。
経験年数が長くても、就職・転職活動の際にスキルを呈示する方法を悩んでしまうことはないでしょうか。

そこで履歴書にも書ける公的資格を取得しておけば、どの程度の知識を持っているのか明確に呈示しやすくなるため、採用する側も採用される側も、スキルに関する認識の誤差を限りなく低くすることができます。

今回は、履歴書にも書けるWeb関連の公的資格6選をご紹介します。
自分の今持っているスキルと照らし合わせて、取得しやすいものから順に受験してみてはいかがでしょうか。

なお、Web関連の資格は本記事内でご紹介しているもの以外にも多々あります。
ferret内の以下の記事でもご紹介していますので、あわせて参考にしてください。

参考:
自分の市場価値を上げる!Web業界で使える資格一覧|ferret

履歴書にも書けるWeb関連公的資格5選

1.プロジェクトマネージャ試験

1.png

受験料:5,700円
有効資格期間:無し
年1回の開催(4月)

情報技術者処理試験センターが実施している国家資格試験です。
対象者は、プロジェクトを管理・運営する方です。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として計画を立案、必要となる要員や資源を確保して計画した予算、納期、品質の達成について責任を持って進行することができるかどうかを測ることができます。
難易度は比較的高く、昨年の合格率は14.5%でした。

システム開発計画の運営責任者を担当したことがある方や、目指す方にオススメです。

2.日商PC検定

2.png
http://www.kentei.ne.jp/pc/

受験料:
・日商PC検定 文書作成 ベーシック:4,120円
・日商PC検定 文書作成 3級:5,140円
・日商PC検定 データ活用 2級:7,200円
・日商PC検定 データ活用 1級:10,290円
有効資格期限:無し
試験日:毎月第3金曜日

日本商工会議所及び各地商工会議所が実施している公的資格試験です。
Microsoft Wordを活用した文書作成取り扱い、Excelを活用した表やデータ処理、PowerPointでの目的に応じたプレゼン資料作成能力が問われます。
インターネットを利用したCBT方式(Computer Based Testing)で受験できるため、受験したその場で採点され合否結果が発表されます。

近年の合格率は、1級は約30%〜60%、2級は約45%〜80%、3級は約65%〜80%となっており、文書作成は難易度が高め、プレゼン資料作成は比較的難易度が易しめです。

普段の業務でWordやExcel、PowerPointを使用する機会の多い方は、まずはベーシックまたは3級から挑戦してみましょう。
社会人1年目の方にもオススメの資格です。

3.IC3

3.png
http://ic3.odyssey-com.co.jp/index.html

受験料:
・1科目:5,400円(学生の場合4,320円)
・3科目一括:14,580円(学生の場合12,960円)
有効資格期限:無し
試験日:会場によって異なる

株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催している国際資格です。
コンピュータやインターネットに関する基礎知識とスキルを総合的に証明することができます。

プログラミングによる業務効率化やOffice製品の知識向上、インターネットのモラルと基礎知識が問われるため、特にWeb関連の企業に就職したい学生の方にオススメです。
合格率は非公開ですが、参考書などで対策をすれば独学でも十分に合格を狙えます。
こちらもCBT方式での受験ですので、受験したその場で採点され合否結果が発表されます。

4.ITサービスマネージャ試験

5.png

受験料:5,700円
有効資格期限:無し
4月第4日曜日と10月第3日曜日(予定)

経済産業大臣が実施する国家試験である、情報処理技術者試験の一区分です。
システムの運用管理者やオペレーション、サービスデスクのリーダーが対象となっているため、これらの業務経験のある方やこれから業務として行いたい方にオススメです。

情報システムの全体像を把握して安定して稼働させて障害が発生した場合に対策・改善を行ったり、安全性・信頼性の高いサービスの提供を行ったりできるかが問われます。
難易度は比較的高く、昨年の合格率は14.1%でした。

マークシート形式の筆記試験ですので、マークミスに注意しましょう。

5.情報セキュリティマネジメント試験

6.png

受験料:5,700円
有効資格期限:無し
4月第4日曜日と10月第3日曜日(予定)

情報処理技術者試験センターが実施する、経済産業省認定の国家資格試験です。
ITを利用するすべての人が対象の試験で、技術者からエンドユーザーまで、ソフトウェアの運用からセキュリティの原理まで広く総合的に評価されます。

昨年春から開始された試験でこれまで3回開催されています。
初回の合格率が88%、2回目が70.3%、直近の3回目が66.4%と、回を重ねるごとに合格率が下がってきている傾向にあるため、入念な対策が必須と言えます。
業務を行う上で求められる知識やスキルが問われますので、すでにWeb関連の業務を行っている方は受験しやすいことがポイントです。