新規顧客の開拓や営業の効率化を図るためには、決裁者とのアポ獲得が効果的です。とはいえ、決裁者とアポ獲得する方法が分からず悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、決裁者とのアポを獲得する重要性やアプローチ方法、コツや注意点を解説します。あわせて、おすすめの決裁者マッチングサービス6選も紹介しています。

決裁者とのアポ獲得で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 決裁者とのアポ獲得が重要な理由
  2. 決裁者とのアポを獲得するアプローチ方法
  3. 決裁者とのアポを獲得するコツや注意点
  4. おすすめの決裁者マッチングサービス6選
  5. 自社の状況にマッチした方法で決裁者アポを獲得しよう

決裁者とのアポ獲得が重要な理由

新規顧客の開拓や営業の効率化のため、決裁者とのアポ獲得が重要な理由は、次の2つです。

  • 成約までスムーズに進めるため
  • 具体的な提案ができるため

成約までスムーズに進むため

決裁者とのアポが獲得できれば、担当者から上司といった社内確認が少なくて済み、成約までスムーズに進められます。

最初の商談相手が決裁権を持たない場合、担当者とのアポイントから決裁権のある役職者との面談に至るには、多くの工数や時間がかかるのが一般的です。商談の過程で担当者の上司が間に入ることで、途中で提案を却下されてしまい、決裁者までつながらないケースも考えられます。

決裁者と直接やりとりができれば営業活動の効率化が図れ、成約につながりやすくなるでしょう。

具体的な提案ができるため

決裁者とのアポを獲得することで、担当者を介さず直接決裁者とコミュニケーションが取れるため、最初から具体的な提案ができます。

例えばスタートアップ企業の場合、マーケティング領域などの実務を経営層が担っているケースがあります。決裁者と直接やりとりして実務レベルの課題をヒアリングし、その場で具体的な解決策の提案が可能となるため、成約率の向上につながりやすくなるでしょう。

決裁者とのアポを獲得するアプローチ方法

決裁者とのアポを獲得するアプローチ方法には、次の7つがあります。

  • 飛び込み営業
  • テレアポ
  • メール営業
  • 問い合わせフォーム営業
  • 手紙営業
  • 決裁者のアポ獲得が得意な営業代行会社
  • 決裁者限定マッチングサービス

飛び込み営業

アポを取らずに直接企業へ訪問し、自社のサービスや商品を売り込む方法です。

飛び込み営業のメリットは、担当者と顔を合わせて話せるので課題のヒアリングや提案がしやすく、商談を進めやすい点です。

また、普段テレアポやメールではアポイントを断られるような場合でも、訪問のタイミング次第ではその場でいきなり商談ができる可能性もあります。

デメリットとして、いきなり訪問するため相手から警戒されたり、迷惑がられたりすることがあげられます。事前にアポイントがないため、面談を断られるケースもあるでしょう。

テレアポ

見込み客リストに電話をかけて担当者とのアポイントにつなげる方法です。

テレアポのメリットは、電話をかける人がいれば短時間で多くの企業に営業できることです。相手先の反応がリアルタイムで分かるため、見込みのある顧客へのアプローチにつながりやすいでしょう。

デメリットとして、架電のために時間を費やさなければならないことが挙げられます。また、相手の対応によっては営業担当者のモチベーションが下がってしまう可能性も考えられるでしょう。

メール営業

ターゲット先の企業にメールを送って営業する方法です。

メール営業のメリットは、双方ともに自分の都合の良いタイミングで確認や送信ができる点です。一度に大量のメールを送信できるため、営業活動の効率化も図れます。また、コミュニケーションが苦手な営業担当者でも、精神的な負担が少ない営業方法だといえます。

デメリットとして、送付したメールを開封したとしても、読んでもらえているか分からないことが挙げられます。相手から返信がくるまで商談を進められないため、成約につながりにくいという面もあります。

問い合わせフォーム営業

ターゲットとする企業のホームページ上にある「問い合わせフォーム」を利用した営業方法です。

問い合わせフォーム営業のメリットは、メールと違って必ず開封・確認されるため、決裁者の目に留まりやすい点です。

デメリットは、作業効率が悪い点です。問い合わせフォームから1件ずつ送信しなければならず、アプローチする企業によって送信内容も考えなければいけない、といった手間がかかるからです。

手紙営業

ターゲットとする決裁者や担当者に、ハガキ・封書などの手紙を用いて営業する方法です。

手紙営業のメリットは、メールと違って手元に残りやすい、開封してもらえる確率が上がる、といった点です。印刷ではなく手書きであればさらに好印象を持ってもらいやすくなります。また、決裁者宛に直接送付すれば、目に留まりやすくなるでしょう。

デメリットは、すぐに成約にはつながりにくいといった点が挙げられます。

決裁者のアポ獲得が得意な営業代行会社

自社に代わって営業代行を行ってくれる会社の中でも、決裁者のアポ獲得を得意とするサービスに依頼する方法です。

営業代行会社に依頼するメリットは、アプローチの難しそうな企業の決裁者とのアポ獲得が可能な点です。また、決裁者とのアポ獲得だけでなくターゲット戦略や商談も含まれるサービスもあるため、成約率の向上につながりやすくなります。

デメリットとして、営業代行会社へ支払うコストがかかってしまうことが挙げられます。

決裁者限定マッチングサービス

企業の決裁者、経営層限定のマッチングサービスを利用した営業方法です。

メリットは、自社の求める企業にターゲットを絞ったアプローチができる点です。登録している人はすぐに商談を行いたい決裁者ばかりなので、アポ獲得までの労力を削減できます。

デメリットは、マッチングサービスを利用するコストがかかる点が挙げられます。

決裁者とのアポを獲得するコツや注意点

決裁者とのアポを獲得するためのコツや注意点は、主に次の2つです。

  • 自社のターゲットを明確にしておく
  • 伝えたい内容をまとめておく

決裁者とのアポ獲得を図る際には、自社の求めているターゲットを明確にしておくことが重要です。せっかく決裁者へ直接アプローチができても、提案する商材が相手企業の課題解決や事業発展に貢献しないものであれば、徒労に終わってしまう可能性が高いからです。アポ獲得の前には、業種や取り扱っている商材・サービスなどを調べておくと良いでしょう。

また、自社の提案する商材やサービスのメリットや、伝えたい内容をあらかじめまとめておくのもひとつの手です。

忙しい決裁者の目に留まるような文面のメールを作成したり、テレアポで端的に伝えたいことを訴えられれば商談に結びつきやすくなるでしょう。

おすすめの決裁者マッチングサービス6選

ここでは、以下6つの決裁者マッチングサービスを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ツール名 特徴 費用
チラCEO 登録者数6,000人以上/決裁者同士が直接やりとりできる 要問い合わせ
アポレル 完全審査制の決裁者限定アポ獲得支援/オンライン完結で効率的なアポ獲得 無料〜
Linker 無料で試用できる/完全審査制社長・役員・フリーランス専用/AIマッチングだけでなく自分でも申請可能 無料で試用可能
有料プランあり:月額2700円(税込)
CXOバンク 審査に通過した役員以上を対象としたマッチングサービス/毎日3名の役員を紹介 無料〜
mobio 1,000社を超える経営者・決裁者/オンライン面談、対面、紹介者の対面同行から選択 入会金30,000円
月額利用料50,000円
紹介料1,000円〜
セルログ 事業規模の審査不要/ターゲティング・リスト作成などアポ獲得まで代行 初期費用0円
月額50,000円

以下、それぞれのサービスを詳しく解説します。

チラCEO

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●事業成長を加速!決裁者同士が直接やりとりできる

チラCEOは、決裁者同士が直接やりとりできる経営・営業支援のプラットフォームです。審査対象は社員数5名以上の法人決裁者です。6,000人以上の登録者の中から会いたい決裁者を見つけたら、メッセージ送信でアポ獲得につながります。

自社にマッチした決裁者を直接紹介してくれたり、月に一度の定例ミーティングを開催していたりと、サポート体制も万全です。

オンライン完結で新規顧客の開拓を目指す企業や、マッチングサービスに慣れていない企業におすすめです。

出典:チラCEO

アポレル

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●オンライン完結!効率的に決裁者アポ獲得できる

アポレルは、オンライン完結で決裁者にアポがとれる、完全審査制の決裁者アポ獲得支援サービスです。「アポを受ける意思も持っている」といった審査基準も設けているため、アポ獲得につながりやすいといえるでしょう。

データベース上で企業規模、購買ニーズなどを絞り込み、決裁者へダイレクトメッセージを送信できるため、自社のターゲットに合った決裁者とのアポ獲得につながりやすくなります。

定例ミーティングで自社にマッチする企業を紹介してくれたり、受注につながらなかった場合はフィードバックを回収してくれます。完全オンラインで、効率的にアポ獲得から成約までつなげたい方におすすめです。

出典:アポレル

Linker

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●無料で試用できる!有料プランもリーズナブル

Linkerは完全審査制の社長・役員・フリーランス専用決裁者マッチングサービスです。最大の特徴は、無料でほとんどの機能を試用でき、有料プランも月額2700円(税込)と比較的リーズナブルな価格で利用できるところにあります。

AIマッチングだけでなく、自分で気になる経営者を探して申請できるので、より自社に合った決裁者とのアポ獲得につなげられます。スマホ対応しているので、外出先でも簡単に気軽にマッチング申請が可能です。

経営者交流会なども開催されており、オンラインだけでなく直接出会える場の提供があります。なるべくコストや手間をかけず、決裁者とアポ獲得したい方におすすめです。

出典:Linker

CXOバンク

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●完全審査制!毎日3名の経営者を紹介してくれる

CXOバンクは、審査に通過したCEO、COO、CFOなどの役員だけを対象とするマッチングサービスです。厳格な審査を通過したCXOを毎日3名紹介してくれ、マッチング成立したら直接やりとりできます。

自社のリリース情報やPRなども投稿でき、興味がある経営者から通知が届きます。お互いのサービスを利用するきっかけや業務提携、成約につながる可能性があります。

自社サービスをアピールしたい方や、役員層と人脈構築を目指している方におすすめです。

出典:CXOバンク

mobio

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●上場企業を含む1,000社を超える経営者にアクセスできる

mobioは、一流経営者、決裁者に直接アクセスできるマッチングサービスです。上場企業を含む1,000社以上の経営者すべてにアクセスできるため、決裁者とのアポ獲得、成約率の向上が期待できます。

アポイント方法は、オンライン面談だけでなく対面、紹介者の対面同行の3パターンから選べるため、直接顔を合わせて交流できます。

上場企業を含めた決裁者とアポ獲得したい方や、対面でのアポ獲得でスピード感を持って成約率を高めたい方におすすめです。

出典:mobio

セルログ

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●事業規模の審査不要!新規事業中心に活用できる

セルログは、ターゲティングからリスト作成、アポ獲得までを代行する決裁者アポ獲得サービスです。最大の特徴は、事業規模の審査なしで利用できる点にあります。そのため、他のサービスの基準に満たない無形商材や新規事業でも活用できます。

月に300件の文面考案・メッセージ送付、アポ獲得まで代行してくれるため、営業活動の効率化が図れるでしょう。決裁者との即商談も月に15件まで可能なので、成約率の向上が期待できます。

初期費用は0円で、5万円の月額料金はいつでもストップできるため、必要のない時にはコストを抑えることもできます。コストを抑えつつ、営業活動を効率化させたい方におすすめです。

参考:セルログ

自社の状況にマッチした方法で決裁者アポを獲得しよう

決裁者マッチングサービスを利用すれば、自社のニーズに合った企業の決裁者とのアポ獲得につながり、成約率の向上が期待できるでしょう。

マッチングサービスを利用する前に、自社のターゲット層を明確にし、サービスや商品のアピールポイントをまとめておくことが大切です。

自社の状況にマッチした方法で、決裁者アポ獲得、成約率向上をめざしましょう。