新規コンテンツの追加や、既存コンテンツのブラッシュアップがGoogleの評価要因として重要であることは周知の事実ではありますが、現実としてそのインパクトはどの程度のものなのでしょうか?
Ferret SEOをご利用頂いているお客様の統計から考察しました。

コンテンツの更新で順位上昇が見られたのが4割にも上る

Ferret SEOをご利用のお客様の順位分布

Ferret SEOをご利用のお客様の順位分布

・FerretSEO上で計測している全てのサイトのキーワード順位 2015/1/1~2015/1/5までの中央値を利用。
・1サイト複数に対しキーワードを計測している場合は中央値の平均をサイトの値とし、サイト単位で集計。

サイト更新にたいする直近20日の対応状況

サイト更新にたいする直近20日の対応状況

・新規ページ追加は自動生成を除く。
・既存ページへの記事追加は30文字以下のテキストコンテンツを除く。

ご利用中のお客様のうち、平均してキーワードの上位表示(1~10位)を達成しているお客様の約86%が新規のページ追加、あるいは既存ページへの文章加筆を実施されています。
一方、順位が低迷している71位以下のお客様のうち、何らかのコンテンツ更新を行ったのはわずか8%でした。

コンテンツの追加・更新そのものは順位に直結する要素ではないとGoogleのフォーラムにて回答がされていますが、上記の統計では相関していることが見てとれます。

コンテンツ更新による順位上昇がおこりうる要因として、
コンテンツのテーマ性強化
内部リンクの強化
の2点が挙げられます。

コンテンツ更新のポイントは共起語

コンテンツのテーマ性はキーワードとのマッチ度を改良するために重要とされています。
既存のページに加筆する場合、当該キーワードと一緒に『共起語』(同じ文脈で使用されやすい言葉)を使用することでよりテーマ性を強め、主たるSEOキーワードによりマッチした情報であると評価されやすくなる傾向があります。

また新規にページを追加した場合はこれに加えて内部リンクを強化することに繋がります。
外部からのリンク同様、内部リンク、つまり同じドメイン内でリンクが集まっているページ検索エンジンから重要なページと認識されるのです。

以上の推測から、コンテンツの更新そのものがランキング要素であろうがなかろうが、コンテンツの追加や更新検索結果の順位を上昇させる上で必要な対応といえます。

また、最も重要なことは「質の高いコンテンツがなければリンクは発生し得ない」ということです。Googleの発行している検索エンジン最適化スターターガイドの14ページには以下のように記述されています。

良いコンテンツに出会ったユーザーは、掲示板やブログに書いたり、SNSやメールなどを利用したりして、コンテンツを他のユーザーに紹介することが考えられます。
そのような自然発生的な紹介や口コミこそが、ユーザーとGoogleの双方において、サイトの評価を高める要素となります。しかし、自然発生的な紹介や口コミは、サイトに質の高いコンテンツがなければ、そもそも起こりえないものなのです。
至極正論であり事実です。仮にブラックハット的な手法でリンクを購入したとしても、このGoogleの理論に依って立てば「コンテンツなきリンクはスパムである」と簡単に見抜かれてしまうでしょう。
勿論、「コピーコンテンツ」、「内容の薄いページ」を量産することはパンダアルゴリズムの対象となり得ます。必要なのはサイトに訪れたユーザーを満足させることができるような、価値のあるコンテンツを提供することが肝心です。