過去に記事を書いた経験がない方や、文章を書くことに苦手意識をもっている方にとって、「記事を書く」という行為は負担が大きい業務です。

とりあえず書き始めてみても執筆する内容に悩み、手が止まってしまう……という方も少なくないのではないでしょうか。

上手な文章の書き方について書かれた本を読んだり、文章が上手い人の記事を読んで参考にしたりと試行錯誤をしてみるものの、なかなか納得できる文章が書けないことがあるでしょう。そういう時に、文章を書く手助けになる1つの解決策(ヒント)が「共起語」になります。文章の中に共起語を取り入れることで、自然な文脈をつくることができます。

今回は、共起語の概要や役立つツールをご紹介します。コンテンツの質を上げたいとお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
  

共起語とは

共起語とは、関連性があり同じ文脈で使われやすい言葉を指します。

では、具体的に共起語とはどういった言葉を指すものでしょうか。例えば、「温泉」「夏休み」に関する共起語は以下のような単語が挙げられます。

●「温泉」の共起語
露天風呂 ホテル 施設 日帰り 入浴 料金 銭湯 予約 サウナ  

●「夏休み」の共起語
国内 ツアー 旅行 宿泊 ホテル 特集 海外  

このように、共起語はある単語から連想する単語や、同じ文脈で使われやすい単語です。

文章を書く時に、まず最初にどんなテーマで書くのか決めるのが一般的です。書く前に共起語を調べておけば、文章中にどんな言葉を使えばいいのか大まかにイメージすることができます。大きな流れを掴んでおくと、何も準備がない状態よりもスムーズに書き進められるはずです。
  

共起語を使うメリット

共起語を使うことで得られるメリットを、文章を書く側と読む側にわけてご紹介します。
  

書く側のメリット

共起語は、文章を書く前の下準備として活用することができます。
例えば、顧客管理システムである「CRM」について記事を書く際、どのような手順で記事を書き進めていくのが好ましいのでしょうか。

CRMの意味を解説する時、まず顧客の情報を管理システムであることを説明するはずです。ですが、その後、どんな文章を続ければいいのか迷ってしまうことがあります。そうした際はCRMの共起語を探します。CRMの共起語は例は下記のとおりです。

●「CRM」の共起語
管理 システム マーケティング 情報 導入 活用 連携 営業 分析 事例 データ SFA 支援

CRMの共起語である「情報」、「連携」、「営業」、「SFA」を踏まえると、下記のような文章を書くことができます。

CRMとは、「営業」活動を行う上で必要不可欠な、顧客の「情報」を一括で管理できるシステムを指します。ツールによっては、既存のツールと「連携」させられるものもあります。なお、似たような意味を表す「SFA」という単語もあるので、意味を混同しないよう注意しましょう。

※共起語にはカッコを付けています

共起語を使用することで、どんな文脈で書けばいいのかイメージしやすくなります。書き始めたけど、書く内容に困ってしまい、すぐに手が止まってしまう方は最初に共起語を調べておくことをオススメします。
  

記事を読む方にとってのメリット

文章を読む際、文章の流れが不自然なことに気をとられ、内容が入ってこなかったという経験はありませんか。内容以外の部分で違和感があると、せっかくユーザーに役立つ情報であっても読んでもらえません。その場合も、共起語を使うことによって自然な流れの文章を書くことができ、記事を読む方にとってもストレス(違和感)なく読め進めてもらえるようになります。