PCとスマートフォンですぐに実践できるセキュリティ対策14選

上記の事例でご紹介したようにセキュリティの脆弱性は、システム上の問題もありますが、多くの場合ウイルスメールの開封やパスワード対策不足など「人為的ミス」が原因です。

そこで、個人が今すぐ実践できるPCとスマートフォン向けのセキュリティ対策方法をまとめましたので活用してみてください。

1.公衆無線LANを利用しない

公共無線LANとは、街中やカフェで利用できる無線LANを指します。アカウントやパスワードの設定が必要な公衆無線LANも存在しますが、誰でもアクセスできてしまう脆弱なものも存在します。機密情報を保存した端末で利用しないようにしましょう。

2.機密情報の持ち歩きに細心の注意を払う

機密情報を保存した端末の持ち歩きは、クライアント訪問など必要時のみに限定するなど最小限に抑えることが重要です。セキュリティ被害の原因である「人為的ミス」を減らすことに繋がるためです。

3.カフェなど人の多い場所での仕事を控える

フリーランスであればカフェで仕事をしている方もいるでしょう。しかし、カフェなど公共の場では「サービスへのログイン」「機密情報の展開」は厳禁です。タイピングする手元や背後からモニターが見えるなど、物理的な脆弱性があります。

4.送付資料のパスワード化を行う

企業間では当たり前に行われているセキュリティ対策ですが、資料をクライアントに送る際、パスワードを設定することが大切です。
パスワードを設定し、別途パスワードを送付することで異なる相手への誤送信を防ぐことができます。

5.OSとアプリケーションのアップデートを行う

OSアプリケーションのアップデートはなるべく早く行いましょう。アップデートの種類によってシステム上の脆弱性の修正が行われるためです。
ランサムウェアの感染が拡大したのも、「アップデートを行わなかった」ことが大きな要因とされています。

6.セキュリティ対策ソフトを導入する

セキュリティ対策ソフトも導入しましょう。
ウイルスやマルウェアのスキャンや駆除が行えるだけでなく、PC内の脆弱性を可視化できる機能が搭載されているものも多いため、予防策として活用できます。

7.端末のバックアップを定期的に行う

端末のバックアップを行うことでデータの消失を防ぐことができます。
また、機密性の高い情報は外付けHDDなどオフラインのストレージに保存し鍵付きロッカーなど物理的にセキュリティ性の高い場所に保管しましょう。
ウイルスやマルウェア感染から復元する際にも活用できます。

8.類似サイトやURLに注意し、怪しいと感じたらアクセスしない

ログインが必要な特定のホームページ(ネットバンクなど)に酷似した類似サイトやURLにアクセスし、アカウント情報が流出するケースがあります。
ログインする前にURLが正確かを確認しましょう。また、「.(ドット)」や「-(ハイフン)」など記号を目立たない位置に配置した類似URLの場合もありますので必ず確認しましょう。

9.公式ストア以外のソフトウェアをダウンロードしない

PCやスマートフォンにソフトウェア(アプリケーション)をダウンロードする際、AppStoreやGoogle Playストア、Microsoftストアなど公式ストアから行いましょう。
開発者不明の“野良アプリ”もウイルス感染や不正アクセスの原因となる可能性があります。

10.スマートフォンやPC起動時のパスコードを設定する

スマートフォンやPC起動時のパスコードを必ず設定しましょう。
スリープ直後にパスコードロックが掛かるように設定することをオススメします。端末を紛失または盗難に遭った際の対策として利用できます。

11.社外秘や機密性の高い情報をSNSに投稿しない

仲間内で気軽に投稿できるSNSだからこそ投稿する情報には気をつけましょう。
秘密保持契約を結んだ情報や個人間の会話で生じたオフレコの情報を投稿したり、機密情報が写り込んだ写真などのアップロードは絶対に行ってはなりません。

12.端末は“業務専用”を用意する

フリーランスの中には、公私兼用でPCやスマートフォンを使っている方も少なくないでしょう。
ただ、兼用していると情報漏えいのリスクが高くなるので、アクセスするサイトや権限を制限するためにも業務専用端末の用意をオススメします。

13.万が一に備えてOS起動ディスクを作成する

万が一ウイルスやマルウェアに感染しPCが使えなくなってしまった時に備え、PC復元用のOS起動ディスクを作成しておきましょう。
バックアップと同時に作成しておくことで、観戦前の状態に復元できます。

14.情報セキュリティに関する情報収集を行う

最新のウイルスやマルウェア感染情報は頻繁にチェックしましょう。修正パッチ用のアップデート情報なども情報もあわせてご確認ください。

また、情報処理推進機構の「情報セキュリティ対策」にて対策方法や事例が掲載されていますので、参考にしてみてください。