PDFを閲覧する、編集するなどが可能なツールは多々ありますが、その中でも特に多機能で便利なアプリと言えば「Acrobat Pro DC」。

PhotoshopやIllustratorなどのアプリを提供しているAdobe社が配信しているアプリで、Creative Cloudに登録しておけばすぐにインストールして使用することができます。
もちろん、Acrobat Pro DC単体で購入することも可能です。

ビジネスマンなら使えるようになっておきたいAcrobat Pro DCですが、PDFを閲覧する・簡単な編集を行う、以外の使用方法を把握していない方も少なくありません。

今回は、Acrobat Pro DCを使用するなら知っておきたい便利な小技5選をご紹介します。
どれも一度覚えてしまえばこれまで以上に作業効率がアップする便利な技ばかりですので、この機会にマスターしておくことをオススメします。

Acrobat Pro DC とは

「Acrobat Pro DC」とは、PDFの作成・閲覧・編集などPDFに関する作業を行うことができる高性能なアプリです。
パソコン・スマートフォンで使用することができる無料アプリ「Acrobat Reader」は閲覧・印刷のみ、スマートフォンで使用できる無料アプリ「Adobe Scan」は紙資料を読み取ってPDF化・編集のみ行うことができることに比べ、パソコンで使用できるAcrobatは非常に多機能かつ高性能であることがポイントです。

無料アプリに搭載されている機能のみではPDFに関するなかなか業務の進行スピードがあがらない、という方は「Acrobat Pro DC」の導入の検討をオススメします。

価格

・Acrobat Standard DC:1,380円/月
・Acrobat Pro DC:1,580円/月

有料プランは「Acrobat Standard DC」「Acrobat Pro DC」の2つがありますが、一部機能を除いて基本的には「Acrobat Standard DC」は無料アプリと大差ありません。
無料アプリ以上に高機能かつ多機能なアプリで業務効率をアップするなら「Acrobat Pro DC」の利用がオススメです。
なお、以下利用できる機能・オススメの小技は「Acrobat Pro DC」を使用しているものとします。

Acrobat Pro DCのみ利用できる主な機能

「Acrobat Reader」や「Adobe Scan」では行うことができない、Acrobatのみで利用できる主な機能5つをご紹介します。
違いが分からずに導入を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.PDFファイルを自動最適化することが可能

「Acrobat Reader」「Acrobat Standard DC」「Acrobat Pro DC」などでは、WordやExcelなどの各種ファイルをPDFに変換またはPDFファイルをWordやExcelなどのファイルに変換することが可能です。
フォントレイアウトなどは基本的に変換時にそのまま維持されますが「Acrobat Pro DC」を使用すればファイルサイズの縮小など、PDFファイルを自動最適化することができます。

2.タブレット端末での編集

PDFの編集は基本的にどのアプリでも可能ですが「Acrobat Pro DC」ではiPad上で編集することも可能です。
さらにページの並び替えや削除、回転などの操作は、iPadではもちろんAndroid端末のタブレットでも操作することができます。

3.オーディオや動画などの追加

「Acrobat Pro DC」では、PDFファイル上にオーディオや動画などのコンテンツを追加することができます。
例えばクライアントへ向けた提案資料を作成する際に、PowerPointやKeynoteよりもPDFファイルの方が見やすいと判断した場合でも動画コンテンツを追加することができるので、表現の範囲が広がります。

4.PDFの保護

作成・編集したPDFファイルにパスワードをかけてアクセスを制限したり、印刷やダウンロード、編集などの操作ができないように設定できます。
この操作は無料アプリでも一部可能ですが「Acrobat Pro DC」であれば墨消しツールで個人情報や機密情報をPDFファイルから永久的に削除できます。

もちろんパスワードで書類を保護しておくだけでも機密情報漏洩の防止につながるため、なるべくパスワード機能を利用することをオススメします。