クラウドソーシングに発注するのに不向きな仕事は?

クリエイティブ系の仕事はディレクションスキルが求められるため、逆に手間になる場合も

クラウドソーシングは気軽に受発注ができるといっても、難しい面も多くあります。非対面とはいえ、仕事は人と人とのコミュニケーションで成り立つため、プロジェクトの進行管理や指示出しのスキルは当然重要になってきます。

単純な作業でなく、デザインや開発などの仕事の場合、ディレクターとして人に動いてもらうプロジェクトマネジメントの能力がなければ中々うまくいきません。非対面だからこそ、より綿密なコミュニケーション能力が求められます。

要件を的確に伝え、欲しいデザインの方向性を理解してもらい、修正があれば的確な指示を出すといったフローは、クラウドソーシングであれど通常の外注となんら変わりはありません。

ライティング案件の場合、校正や編集のスキルが求められます。
寄稿先メディアの特性やトンマナ、読者のペルソナなどをしっかり理解してもらえないまま執筆され、細かな修正が必要となる場合があります。また、非対面個人とのやりとりのため、事実確認やコピペのチェックはよりしっかり行わなくてはなりません。もし無断転載した記事を採用してしまった際に、責任の所在で問題になることもあります。

クラウドソーシングに発注する際の注意点

クラウドソーシングは簡単に受発注ができるサービスとして便利な点も多いですが、仕事のやり取りになる以上注意しなくてはいけない事項も多く存在します。

ワーカーのスキルにはバラつきあり

クラウドソーシングというサービスの特性上ワーカー側が誰でも登録できることもあり、パソコンを使った仕事に慣れているかは人によってマチマチになってしまいがちです。そのため、単純な作業を発注する際にも、作業工程を細くブレイクダウンして、誰でも簡単に理解できるように説明する必要があります。

また、デザインや開発の仕事でも、スキルの習熟度は人それぞれであり、成果物やコミュニケーションの面でも齟齬が生まれるリスクがあります。

セキュリティ上の問題

たとえ単純な作業であっても、機密性のあるデータを扱う仕事はクラウドソーシングには向きません。

案件の相談の際に、秘密保持契約(NDA)を締結することはできますが、情報漏洩の恐れがある仕事をクラウドソーシングに発注するのは避けるべきです。全てのワーカーさんがセキュリティ対策万全の状態で作業をしているわけではありません。

信頼できる人を探す必要がある

クラウドソーシングには、与信の情報が少ないことが注意点の1つです。プロフィールをどの程度公開しているか、ポートフォリオを公開しているかなどは人それぞれになっています。

そのワーカーがどの程度信頼できるかは、主にクラウドソーシングプラットフォーム上での実績や、他アカウントからの評価で判断することになります。
また実際に発注した後に、納期を守らなかったり、途中で連絡が取れなくなるなどの事態が起きるなどのリスクがないわけではありません。

まとめ

クラウドソーシングは便利な面もあれば、管理が大変な面、リスクとなりうる面もあります。
今回ご紹介した内容は全体的な傾向をまとめたものなので、もちろん例外もあります。
信頼できる
一長一短な部分を理解しつつ、賢くクラウドソーシングを活用して、効率よくプロジェクトを進めていきましょう。