コンテンツ制作を手伝って欲しい」
「ロゴのデザインのアイデアが欲しい」
「膨大なデータを整理して欲しい」

ホームページを運用していると、自社にはいない誰かの手を借りたいタイミングがあります。そんな時、コストを抑えながら、必要な時にだけ必要なスキルを補える仕組みが、クラウドソーシングです。

現在、クラウドソーシングは、「新しい働き方」として捉えられているほど世の中に広がっています。数多くのクラウドソーシングサイトが生まれており、いざ発注してみようと思っても、どのサイトがいいのか迷ってしまう方も少なくありません。

今回は、初めてクラウドソーシングから発注してみたい方に向けて、主要なクラウドソーシングサイトを比較します。
  

クラウドソーシングとは

クラウドソーシング(Crowdsourcing)」とは、不特定多数の人々に業務委託として仕事を依頼する仕組みを指します。「crowd(群衆)」と「sourcing(業務委託)」を組み合わせた造語です。

主に、一般企業が発注者となり、クラウドソーシングサイト上で仕事を公募します。受注者である個人事業主(フリーランサー)は、公募されている仕事の業務内容や報酬を確認し、条件が合えば応募します。

クラウドソーシングサービスは今後も右肩上がりで成長していくようです。2018年度には、流通金額規模が2013年度の8.5倍となる、1,820億円にも達すると予測されています。

総務省|平成27年版_情報通信白書|クラウドソーシング.png

参考:
平成27年度版情報通信白書|総務省
  

クラウドソーシングのメリット・デメリット

クラウドソーシングを活用する前に、メリットとデメリットも確認しておきましょう。中小企業庁が、クラウドソーシングの利用実態について調査しています。
  

クラウドソーシングのメリット

4._クラウドソーシングの活用とその可能性.png

参考:
2014年版中小企業白書|中小企業庁
(2020年9月1日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)

クラウドソーシングのメリットは、「業務の迅速化」と「業務コストの削減」です。自社にないスキルが必要な業務が発生した時には、そのスキルを持っている人を探さなければなりません。従来は、直接雇用するか、業務委託を担う別会社に委託することがほとんどでした。しかし、この方法には時間も資金もかかります。

クラウドソーシングを活用することで、必要な時にだけ、必要なスキルを持った人に業務を手伝ってもらうことができます。この手軽さと迅速さが、右肩上がりに普及している理由です。
  

クラウドソーシングのデメリット

5._クラウドソーシングの課題5._クラウドソーシングの課題.png

参考:
2014年版中小企業白書|中小企業庁

クラウドソーシングのデメリットは、「仕事の質の不安定さ」と「情報流出の危険性」です。クラウドソーシングサイトでは、受注者の名前や顔の公開は任意であることがほとんどです。実際の仕事の質や、受注者自身が締め切りやマナーを守るような人であるかどうかは、発注者が見抜く必要があります。

業務を任せる時に、必要な情報を受注者に提供する場合があります。その際、顧客情報や社外秘情報は決して漏らさないようにしましょう。簡単な業務を発注し、機密情報が関わる業務は社内で割り振るようにします。また、きちんと秘密保持契約を結ぶなど、厳重な注意が大切です。
  

「総合型」「特化型」クラウドソーシングサイトの違い

クラウドソーシングサイトには、公募する仕事の種類によって「総合型」と「特化型」にわけられます。

「総合型」は、ライティングやデザインなど、幅広い種類の仕事があるサイトです。仕事内容のレベルも様々なので、受注者に特別なスキルがなくてもできるような業務も多くあります。対して「特化型」は、デザインや音楽、データ分析など、専門領域に特化したサイトです。受注者も専門的なスキルを持っていることが多いので、高い品質を期待できます。

発注したい業務内容に応じて、サイトを使いわけることが理想です。その中で相性のいい受注者がいれば、継続して委託関係を結ぶのもいいでしょう。

今回は「総合型」クラウドソーシングサイトをご紹介します。1つのサイトで多くの種類の業務内容を発注することができるので、初めて利用する方はまず「総合型」に登録してみることをオススメします。
  

総合型クラウドソーシングサービス比較

今回ご紹介するのは、以下の4サイトです。

「ランサーズ」ランサーズ株式会社
・「クラウドワークス」株式会社クラウドワークス
・「Job-Hub(ジョブハブ)」株式会社パソナテック
・「ココナラ」株式会社ココナラ

  

ランサーズ

クラウドソーシングなら日本最大級の「ランサーズ」.png
ランサーズ

ランサーズは、2008年12月に開設された、日本で最初のクラウドソーシングサイトです。141カテゴリの仕事を、コンペ・プロジェクト・タスク方式と細かい依頼方式から委託できます。

コンペ方式では、業務を直接依頼できます。プロジェクト方式では、委託する前に受注者から納期や予算、実績などをもとにした提案を受けることができます。その提案の中から選んだ1名に発注します。タスク方式では、テキスト入力やアンケートなどの簡単な作業を、一度に多数の受注者に発注できます。
  

クラウドワークス

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」.png
クラウドワークス

クラウドワークスは、2011年11月に開設されました。会員数は150万人以上、2014年には上場も果たしているため、安心して登録できるサイトです。

独自のシステムとして時間単価制を採用しており、固定報酬制と合わせて業務に応じた発注が可能です。時間単価制では、受注者がいつどの作業をしているのかがわかるため、進捗管理もできます。
  

Job-Hub

人材会社のクラウドソーシング【ジョブハブ】.png
Job-Hub

2012年8月に開設されたJob-Hubは、パソナグループの関連会社である株式会社パソナテックが運営しています。仕事の依頼方式は「エキスパート」と「コンペ」の2つです。「エキスパート」は受注者から提案を受け、気に入ったものに発注する方式です。「コンペ」は、受注希望者から完成品を提出してもらい、気に入ったものを納品してもらう方式です。

他サイトのほとんどが受注者負担にしているシステム手数料が、Job-Hubでは発注者負担となっています。発注側にとってはデメリットですが、その分受注側が仕事を受けやすい環境だとも言えます。
  

ココナラ

ココナラ___みんなの得意を売り買い_スキルのフリーマーケット.png
ココナラ

ココナラは、2012年7月に開設されました。会員数は35万人です。ココナラはほかのクラウドソーシングサイトとは違い、受注者側が自分のスキルやサービスを出品しています。そのため、多種多様なサービスを検討できます。

期待以上のサービスを提出してきた受注者に対しては、「おひねり」という追加報酬の支払いが可能です。個人のスキルを売買する要素が強いため、社員旅行先の相談など、一見変わった課題の解決にも活用できそうです。
  

まとめ

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クラウドソーシングを上手く活用することで、時間や資金などの業務コストを大幅に削減できます。今後、受発注できる仕事の幅も広がっていくでしょう。

まずは気になったサイトには全て登録してみて、実際にどのような仕事が発注され、どのような受注者がいるのか調べてみることをオススメします。自社と相性のいい受注者が見付かれば、長く貢献してくれる関係になることもあります。

新しい課題解決の方法として、ぜひ活用してみてください。