営業は日々、様々な業務に追われています。中でも、毎日状況が変わる数多くの顧客を管理することは容易ではありません。

営業の業務を自動化できるシステム「SFA(Sales Force Automation)」は、営業の負担を軽減します。近年では、AI機能を搭載したサービスも生まれています。AIを搭載することで、これまで感覚に頼っていた営業活動における意思決定や判断をデータをもとに分析し、適した行動を示すことができます。

今回は、AI機能を搭載した営業支援サービスを6つご紹介します。

SFAとは

SFAとは、「Sales Force Automation」の略で、営業支援のためのシステムを指します。顧客情報の管理や共有、売上の記録や予測を自動化することができます。

営業に関する業務は煩雑で、各営業の経験や感覚に頼っているものも少なくありません。顧客情報や売上をデータで管理することで、誰が見ても同じ情報と分析結果を、いつでも確認することができます。

【1】Senses

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Senses

営業の行動履歴と目標、営業案件などの情報を一元管理できるシステムです。蓄積した情報は社員間で共有できるため、ナレッジをもとに組織全体の成長促進が可能です。

日々の活動は時系列で記録され、他の社員の予定も閲覧することができます。ある顧客への行動予定を入力すると、AI機能によって、業種や従業員数などの規模が近い企業への営業履歴を呼び出し、参考にすべき行動を提案してくれます。

Google拡張機能も利用できます。Gmailでやり取りした内容の取り込みや、Sensesに登録した予定をGoogleカレンダーに取り込むこともできます。

【2】GeAlne

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GeAlne

AIを使い、新規顧客の開拓を支援するシステムです。

過去の受注データや営業リストを入力するとAIが解析し、インターネット上から情報を収集して顧客となり得る企業を提案します。

また、問い合わせフォームから送信する内容を事前に設定しておくと、指定した営業リストをもとにホームページを探します。問い合わせフォームやメールアドレスを発見すると、自動でフォーム送信まで行います。複数の文章パターンを用意すれば、回答率の高いパターンを選び出し、そのパターンを優先して使う仕組みもあります。

【3】KIBIT Knowledge Probe

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KIBIT Knowledge Probe

営業に関わるデータの分析支援システムです。

AIにより、社員間や顧客とのコミュニケーションにおけるテキストデータを分析し、顕在化していないビジネスの機会やリスクの回避を提案します。メールや日報、顧客からの問い合わせなど全ての内容を読み込み、解析することができます。蓄積したデータをもとに、設定したサンプルデータの基準で行動予測を立てます。

営業だけでなく、人事部門、マーケティング部門、カスタマーサポートなど様々な分野でも活用できます。

【4】NIKITA

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NIKITA

AIを活用し、約400万社の日本企業情報のデータベースの中で、自社サービスへのニーズが生まれる可能性のある企業をリストアップするシステムです。

自社の取り扱い商品やサービスの情報を登録すると、データベースから見込み顧客リストを作成します。企業データだけでなく、テレアポデータも格納されているため、アポイント獲得率の高い実積もあります。

作成したリストのアポイント率やマッチング数のレポートも利用できます。

【5】AI2 Machine Learning Platform

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AI2 Machine Learning Platform

顧客からの問い合わせに対し、内容を解析して無人対応か有人対応かを振り分けるシステムです。

問い合わせ内容を解析し、要約して重要度を判断します。メールやチャットだけでなく、音声通話もテキスト化して解析することが可能です。これまでの回答内容などを蓄積したデータをもとに、無人対応であれば音声を合成して対応します。有人対応が必要と判断すれば、回答内容の候補を提示します。

対応の結果もフィードバックすることでデータを蓄積し、更に精度の高い対応をすることができるようになります。

【6】sansan

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sansan

顧客の名刺をスキャンしてデータ化し、人脈を社内で共有することができる名刺管理サービスです。

名刺で顧客情報を一元管理することで、営業活動の効率化や生産性の向上を実現できます。社内の名刺を全て検索することができ、誰がいつ交換したのかも分かります。担当する顧客の関連企業や人脈を事前に調べることで、スムーズな営業活動にも繋がります。

スキャンした名刺データはAIが認識した後、オペレーターによって手入力されるため、精度の高いデータベース化が可能です。

まとめ

AIは私たちに代わって情報を分析し、最適な行動をサポートしてくれます。
これまでの経験や感覚に頼っていた顧客管理も、全社で情報を蓄積することで再現性のある営業活動に繋げることができます。

サービスによって提供される範囲も異なるため、自社の課題を明確にした上で検討してみてはいかがでしょうか。