韓国国内で最も使われている検索サイトエンジン「韓国NAVER」は、GoogleやYahoo!のような検索アルゴリズムではない、独自のアルゴリズムで成り立っています。

NAVERブログの検索利用で一番読まれるのがブログであり、韓国ではブロガーに企業のプロモーションを依頼すると、集客効果が高くなるのが主流のマーケティング手法です。詳しくは下記記事をご覧ください。

参考:
韓国の検索エンジン”NAVER”徹底解説!韓国の王道WEBマーケティング|ferret

検索上位表示の難易度が高い「韓国NAVER」で、SEO対策・企業プロモーションスキルを持ち、常に検索上位表示させるプロブロガーがいます。その方がヨチさんです。ヨチさんのブログは月間40万PVを記録しています。

今回、私たちLIFE PEPPERがヨチさんに独占取材を実施。インタビューをしてわかったこと、日本企業がやりがちなブログプロモーション依頼、効果の出るブログプロモーションの秘訣についてヨチさんに話を聞きました。
  

月間40万PV!韓国トップブロガーのヨチさんとは

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今回、取材した韓国トップブロガーのヨチさんとは、一体どのような方なのでしょうか。

ヨチさんがブログを始めたのは4年前。当時、仕事をしながら始めました。

日常生活のことや、国内・海外の旅行体験記を書くうちに、充実した内容と写真の美しさが評価され、ヨチさんのブログは韓国国内で広く認知されました。仕事を退職し、ブログ1本に集中するようになると、さらにブログは成長を遂げ、今ではブログ月間40万PVを記録するプロブロガーとなったのです。
  
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ヨチさんのブログジャンルは、国内・海外旅行です。ヨチさん自身が日本好きで日本語検定1級を所持するなど、日本旅行のジャンルではトップクラス。旅行系ブロガーとして大きく活躍されています。

参考:
韓国トップブロガー・ヨチさんのブログ
  

記事を書く上でのポイントとは!韓国トップブロガーの執筆スタイルを紹介

企業が実際に依頼しようとした際、ブロガーの執筆スタイルまではプロフィール等を見ても、正直なかなか見えてはこないものです。

そこでブログを書く上でのポイントというのを、ヨチさんが気を付けている点を含めて聞いてみました。

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「普段、ブログ書く上で意識するのはたくさんあります。書く前が特に重要で、普段の何気ない日常でもブログネタへする能力が必要です。なぜなら、検索流入を狙うためには毎日、多く記事を書くのが求められるからです」

「また、国内・海外旅行のブログ記事や企業側からのプロモーション依頼の記事は、必ず事前に行く先の情報を徹底的に調べますね。例えば、お店までのアクセス方法、営業時間、オススメの食べ物など、事細かく調べるようにしています。すでに行ったことがあるかのようなレベルまで調べておけば、より読者目線で正確な情報を記事に書くことができるんです」

「記事のための写真の中に情報を入れる工夫もしています。その写真を見た瞬間にイメージが湧きやすい、ひと目写真を見ればわかるような写真をブログでは使っています」

このように、ヨチさんは文章だけではなく、写真にも力を入れてるそうです。

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「韓国NAVER」で検索上位表示をさせるには、SEO対策が欠かせません。韓国NAVERの特徴上、狙うキーワードをできるだけ多く、ブログ記事に入れなければいけません。検索エンジンが拾うキーワードは1語しか対象とならないため、言葉によって2つの言い方のある韓国語は特に苦戦するそうです。

例えば、「東京 レンタカー」というキーワードでSEO対策する場合、韓国では「東京」の言い方が2種類あります。そのため、2種類の言い方を織り交ぜて、記事を作成しなければいません。読者のために、如何に自然に読める記事が作れるかが問われます。
  

注意したい!日本企業がやりがちな韓国ブログプロモーションでの落とし穴

ヨチさんのこれまでの経験から、「日本企業のための韓国ブログへのプロモーション依頼のポイント」には、以下の3点があるそうです。

・韓国市場にマッチした適切なキーワードを選定する
・宣伝のためのキーワードを提案しすぎない
・方向性の舵切りの半分はブロガーに任せる

  

韓国市場にマッチした適切なキーワードを選定する

ヨチさんが日本企業からブログプロモーション依頼を受けた時に、「惜しい」「もったいない」と感じるのが、韓国市場にマッチしないキーワードを入れてほしいと言われた時だそうです。

「韓国国内でヒットしているキーワードや重要とされるキーワードがあるにもかかわらず、入れてほしいキーワードばかりをブロガーに要求するのは惜しいしもったいないです。せっかくキーワードを出していただいても、韓国市場にマッチしない限り、大きな集客効果は得られません」

  

宣伝のためのキーワードを提案しすぎない

日本企業側がキーワードを提案し過ぎるのも、適切ではないと言います。

「入れたいキーワードが多くあるのは良いですが、キーワードが縛りを作ってしまい、記事の流れが作りにくい時があります。ブログを読んでくださる読者に優しくありませんし、文章が不自然になります」

「例えば、東京で乗ったレンタカーの体験談なのに、福岡や大阪のレンタカーのキーワードを入れてほしいと頼むのは違います。ブロガーは自分が使っていない商品を広告記事としては書けません。ブロガー自身の体験談に沿って書くのが読者にも有益です。」

宣伝をしたいあまりに、キーワードを入れすぎると広告臭がするため、読者が離脱しやすいと話していました。
  

方向性の舵切りの半分はブロガーに任せる

記事の舵切りの半分を、ブロガーに任せたほうがスムーズに物事が進みます。なぜなら、ブロガー自身がどのような記事が、韓国の読者に刺さるのかを把握しているからです。
  

プロブロガー”ヨチ”に学ぶ「ブロガーと企業の上手な付き合い方」

先述したように、日本企業がきちんと付き合うためにも、韓国ブロガー市場を把握しておくのが大切です。よりスムーズで円滑なプロモーション依頼のやり取りができます。

直接、韓国ブロガーに依頼をかけるのもありですが、市場の流れがわからない場合、企業とブロガーバランスを上手く取れる、専門の代理店を使うのもオススメです。株式会社LIFE PEPPERは韓国だけではなく、アジア圏のWEBプロモーションのお手伝いができます。

これまでの経験をもとに「記事企画段階」「記事執筆段階」「記事公開後」の3点から、簡単に企業とブロガーとの上手な付き合い方を、ヨチさんの例をもとに紹介します。
  

記事企画段階

何より記事企画段階が1番、重きに置いています。企業側の意向とブロガー側の意向のバランスが取れていないと、集客効果は発揮されにくいからです。どちらかに偏りがあると広告臭が強くなり、記事は読まれません。そのため、お互いの意向を汲み取って、ちょうど良いポイントで折り合いを付けています。
  

記事執筆段階

ヨチさんを含めたブロガーが、記事執筆する前に聞いておきたいのは、どの年齢層をターゲットにしたいのかです。事前にプロモーションしたい層を企業側に聞き、ブロガーに伝えるため、記事の方向性がブレないまま、読者に刺さりやすい記事が執筆できます。
  

記事公開後

記事公開後では、日本ではSEO対策強化のため、しばしばタイトル変更する場合があります。

しかし、韓国NAVERの場合、タイトルの変更はサイトの順位が落ちる可能性があります。そのため、記事公開前のタイトル付けには充分な配慮しています。
  

まとめ

LIFE PEPPERが行ったプロブロガー、ヨチさんの独占取材。ヨチさんがプロブロガー視点で感じる日本企業との付き合い方や、日本企業に対する注意点は、韓国ブロガー市場にプロモーションをかけたい企業の参考となるはずです。

ブロガーにとってブログ記事を読者に届けるというのは、記事を読んだ誰かの役に立つことで、ヨチさんも「書いた記事に嬉しいコメントが貰えると、私も誰かの役に立っているのだなと感じるんです」と語っていました。

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「全てはブログを読んでくれる読者のため」

その意識を忘れずに、日本企業は韓国ブロガーに依頼してみてください。