タイのSNS・通販事情|チャットコマース独特の商流の特徴をチェック!
SNS大国「タイ」では、日本では耳慣れないチャットコマースというマーケットが存在します。
ちなみに、チャットコマースとは、“チャット=会話型”で商品が提示され、購入まで全てそのチャット上で完結するサービスで、東南アジアではオンライン消費者の約80%以上がSNSやメッセージ アプリを使って商品を調べ、その先の売り手とつながっています(アカウントのフォロー等)。
※チャットコマースに関しては、以前寄稿した下記にありますので、そちらを参照ください
参考:
アクティブユーザーは日本の2倍!タイのSNS/通販事情|爆買いの正体!? 東南アジアで広がるチャットコマース|ferret
ところで、皆さん、チャットコマースと耳にして、気になることがありませんでしたか。
チャットコマースそのもののことは何となくわかったけれども、「具体的に、どうやっているの?」「仕入先にはどれくらいの頻度で行っているのか」などというのが知りたくなってきませんでしたか。
そこで今回は、現在お店を運営中の方々に、仕入れから販売までの流れや仕入れの観点をうかがいました。
タイで実際にお店を運営されている方に実施した貴重なインタビューとなりますので、すぐにでも業務に行かせるものがあるはずです。ぜひお役立てください。
実際にお店を運営中のチャットコマースの方々に聞きました
プロイさんの場合
Facebookでお店をしているプロイさん。タイムラインには日本のお菓子からスキンケア用品、はたまた便秘薬まで、様々な商品が並んでいる様子がわかります。
FISM(インタビュアー):
タイのマーケットに受けそうだな、と感じるPRは?
プロイさん:
タイ人はタイ語を読んだり、書いたりすることを非常に面倒に感じます(笑)
タイプとしては、TVコマーシャル、もしくはInstagram(インスタグラム)との相性がいいのではないでしょうか。ビジュアルで訴求する方が肌に合う印象ですね。
FISM:
運営中のお店は、どんな規模で運営されているのですか。
プロイさん:
人気がありそうな商品は、1度に100〜200個仕入れることもあります。そして、私たちが直接売る場合もあるし、Shop Onlineをやっているほかの人に売ることだってあります。いわゆる卸のようなものですね。
FISM:
ちなみに、商品の良し悪しというのはどこで判断されているのですか。
プロイさん:
すでに人気のある商品は手に入ります。実際に、韓国や日本にも月に1、2回は足を運びます。実際に販売する商品の調達は、できる限り自分の目で触って確認するようにしています。
マイさんの場合
続いては、マイさん(写真右の男性)にお話をうかがいました。
副業としてチャットコマースをやっている方も多いのではないでしょうか。マイさんの本業はチャットコマースの人に商品を卸す役割を担っています。今回は、マイさんの友人でもあり、マイさんから商品を購入するビジネスパートナーでもあるボゥクさん(写真中央の女性)にも話をうかがいました。
FISM:
商品を仕入れる際にポイントとなるのは、どんな点でしょうか。
マイさん:
私は実際に商品を購入された方のレビューを大事にしています。タイ国外の商品だと使用方法が現地の言葉(日本語、韓国語など)しかないため、多くの場合はその商品の使い方がわからないというユーザーは少なくありません。タイでは、Pantip(口コミサイト)にレビューがあるかないかがとても大切で、1つのバロメーターとも言うべき存在です。
FISM:
"この商品が売れそう" という情報はどのようにして仕入れているのでしょうか。
ボゥクさん:
私は年に2回ほど日本に行きます。もちろん観光目的ではなく、ビジネスとしてになります。現地で知ることもたくさんありますが、1年くらい前は服の仕入れが多かったけど、今は多くの美容関連のアイテムが出揃っています。その中でも日本と韓国の製品をメインに仕入れていますが、日本はスキンケアアイテムが多く、韓国はメイク用品が多いといった特徴があります。韓国のメイクというのはタイでも流行っています。
マイさん:
実は私たちも知らない商品はあって、お客さんに教えてもらうこともあります。この商品が欲しいってリクエストをもらうこともあるんです。
コアーさんの場合
最後に、日本のドラッグストアのアイテムから便利グッズまで幅広く扱うお店をFacebookで運用しているコアーさん。その名もJapaneedgoodsさんです。
FISM:
販売のプラットフォームは何を利用していますか。
コアーさん
主にFacebook、インスタグラム、LINE@(Facebookの補足として)を使っていて、それにショッピングアプリのshopee、ECモールのLAZADAなども活用しています。メインとなるFacebookのJapaneedgoodsは90%くらい日本の商品を扱っており、そのうち70〜80%が化粧品です。
FISM:
日本のアイテムは何が人気ですか。
コアーさん:
スキンケアは以前から変わらず人気の製品です。最近の傾向としてはサプリメントもよく注目されています。あとは、便利グッズがとても人気で……健康サンダルが売れています。この商品は非常に人気なんですよ。
FISM:
日本にオーダーしたいことはありますか?
コアーさん:
アイテムの使い方問題ですね! 日本語表記しかないから、使い方がよくわからないんだよ。簡単でいいから、タイ語で使い方を見れたらすごく嬉しいなあ……。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
- 口コミ
- 「口頭でのコミュニケーション」の略で、消費者の間で製品やサービスの評価が伝達されることです。 一方で、不特定多数の人々に情報が伝達されることをマスコミと使われます。
- フォーム
- フォームとは、もともと「形」「書式」「伝票」などの意味を持つ英単語です。インターネットの分野では、パソコンの操作画面におけるユーザーからの入力を受け付ける部分を指します。企業のホームページでは、入力フォームが設置されていることが多いようです。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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