絶対に押さえておきたい3つのライブラリ

1. React

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Reactは、Facebookが開発を行っている JavaScriptライブラリです。Facebookのフィード画面やYahoo!、Airbnb、Atomなど、大手のサービスでも採用されています。

ボタンやテキストなど、デスクトップアプリケーションのUI/UX設計と同じようなイメージで組み立てることができ、HTMLJavaScriptのデータバインディング部分に特化しているため、その使いやすさから愛用者が激増しています。
  

2. jQuery

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jQueryを使うと、ブラウザごとの差異を吸収してDOM操作を簡単に行うことができます。JavaScriptの記述の煩雑さから解放されたことで、Webデザイナーなどの非エンジニア系の人にも大きく広がりました。

jQueryはわかりやすく学習コストが低い反面、JavaScriptを取り巻く環境が以前にも増して変化しており、jQueryを使わなくともほかのフレームワークがカバーしてくれる場面も多くなりました。そのため、初学者としてjQueryに触れつつ、ほかのフレームワークを学習するというケースが多くなっているようです。
  

3. D3

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D3は「Data-Driven Documents」の略で、インタラクティブなビジュアライゼーションを表示する時に便利なライブラリです。ほかの類似するライブラリと違って、D3は最終的なグラフの表示にもインタラクティブな挙動を加えることができます。

D3はDOMのデータバインディングにも対応しているため、ほかのライブラリやフレームワークを使ったことがある人であれば、親しみを持って使うことができるでしょう。
  

今後のJavaScriptフレームワーク&ライブラリの動向は?

JavaScriptを取り巻く環境は現在でも大きく拡大しています。中でも注目したいのは、Node.jsのパッケージマネジャーであるnpmのシェアが急速に拡大しているという事実です。


引用元:Module Counts

Linux.comによれば、現在50万を超えるパッケージがnpmのリポジトリに登録されており、たった1年間で20万ものパッケージが増加していることになります。

一方で、Stack Overflowによれば、同サイトで議論されている質問の数では、jQueryのシェアは2014年を境に徐々にシェアを落とし、AngularJSも2016年のピークから大きく数を落としています。それに対して、Reactの質問数は徐々に増えています。


引用元:Stack Overflow

一方、質問のシェアが上記に比べて少ないフレームワークは、以下のようになっています。


引用元:Stack Overflow

注目したいのは、Vue.jsReduxで、2015年中頃から上昇傾向にあり、この傾向は2018年にも続くと考えられます。かつてMeteorやBackbone.js、Ember.jsは人気がありましたが、プログラミング言語のライフサイクルで言えば後退期に入っていると言えるでしょう。