@Pressでのランサーズのプレスリリースによれば、全国の労働人口のうち、17%が広義でいうフリーランスであるといいます。中でも無視できない存在がクリエイターで、彼らは自分の技術を武器に仕事を行っています。

クリエイターといってもその分野は多岐に渡りますが、どの分野であっても欠かすことができないのが、ポートフォリオサイトです。ポートフォリオサイトは自身が作った作品をまとめたホームページのことで、新しいクライアントに対してスキルや実績をアピールすることを目的としています。

今回は、ポートフォリオサイト作成の参考になる、美し過ぎる日本人クリエイターのポートフォリオサイトを7つ紹介します。

ポートフォリオサイトを作成する時に、どんな風に作成すればいいのかわからないことがあるかもしれませんが、そんな時こそ先例に学んでみるのはどうでしょうか。

参考:
ポートフォリオサイトとは〜基本的な作り方から無料作成サービスまで紹介|ferret
  

美し過ぎる日本人クリエイターのポートフォリオサイト7選

1. HAJIME WATANABE


HAJIME WATANABE

HAJIME WATANABEは、写真家である渡邉肇さんのポートフォリオサイトです。1961年兵庫県神戸市出身の渡邉さんが初めてカメラを手にしたのは小学校5年生の時で、その時のきっかけをポートフォリオサイトでは赤裸々に綴っています。

トップページではこれまで撮影してきた世界中の著名人やモデル、風景や静物などの写真をカルーセルのような形で順番に表示していますが、水面のような、煙が空気中に舞うようなエフェクトをかけることで幻想的な雰囲気を醸し出しています。

中心には自身の名前を持ってきています。存在感を出しながらも、マウスカーソルを合わせると煙のようにふっと消えてしまうようなギミックも凝らされています。
  

2. KAZ ARAHAMA


KAZ ARAHAMA

KAZ ARAHAMAは、東京都目黒区の写真家Kaz Arahamaさんのポートフォリオサイトです。Kazさんは神奈川大学で英文学を学んだのち、渡米して研究を深めますが、その過程でカメラにのめり込んだと言います。

トップページでは、光の動きがエフェクトとして加わりながら、Kazさんの様々な写真が登場します。ビビッドなもの、直感的なもの、センシュアルなもの、様々な写真がそれぞれに存在感を出しながら登場してきます。

トップページ下部の「EXPROLE」をクリックすると、さらに様々な写真をギャラリーとして閲覧することができます。UXにもこだわっており、微細な部分にマイクロインタラクションが取り入れられています。
  

3. MIKIYA KOBAYASHI


MIKIYA KOBAYASHI

MIKIYA KOBAYASHIは、デザイナー兼ディレクターの小林幹也さんのポートフォリオサイトです。2005年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業した後、インテリアデザイン会社に勤務。その後、MIKIYA KOBAYASHI DESIGNを設立し、プロダクトからインテリアデザインまで広く携わり、2016年からはグッドデザイン賞の審査員も務めています。

トップページでは、自身の名前をボールドでバランスよく配置し、背景に写真を順番に登場させています。フォトグラファーのポートフォリオサイトと違って、写真そのものよりはプロダクトが主役になるため、極力白い背景を使ってプロダクトを目立たせています。

クロールすると、これまでに小林さんがデザインを行ったりディレクションを行った数々の作品を閲覧することができます。
  

4. RYOJI YAMADA FILM


RYOJI YAMADA FILM

RYOJI YAMADA FILMは、映像クリエイター・アニメーションアーティストの山田遼志さんのポートフォリオサイトです。2013年に多摩美術大学大学院アニメーション専攻修了後、広告映像に携わりながら、2010年多摩美術大学在学中にアニメーション国際映画祭デビューした気鋭のアニメーターです。

ホームページにアクセスすると、これまでに制作された様々なアニメーションが無限ループで背景に再生されます。フィルムのコマに見立てた作品をマウスカーソルでホバーすると、作品の名前が表示され、YouTubeで作品を楽しむことができます。

全体的に白黒であるがゆえに、独特の世界観が表現されています。それぞれが非常に印象的で目に焼き付くので、1度観たら忘れられなくなってしまうでしょう。
  

5. NOZOMI WATANABE


NOZOMI WATANABE

NOZOMI WATANABEは、漆(うるし)アーティストの渡邊希さんのポートフォリオサイトです。2006年に東北芸術工科大学の大学院を修了した後、青森県弘前市で塗師の松山継道さんに師事し、翌年には漆の美展で受賞を果たした実力派の漆アーティストです。

漆が放つ質感、光沢の度合いは非常に独特です。ホームページでも、漆の黒や赤が映えるように、全体の構成は白やグレーをベースにクリーンなデザインを採用。タイポグラフィにも、「和」のイメージを彷彿とさせる明朝体を上手く活用しています。

最近ではANA(全日本空輸)のVIPラウンジに貯蔵されている「想」をはじめ、様々なビルでも見かけるようになりました。漆でしかできない、独特の世界観に没入してみるのはいかがでしょうか。
  

6. MOEKO ABE


MOEKO ABE

MOEKO ABEは、フォトグラファーの阿部萌子さんのポートフォリオサイトです。2010年に日本写真芸術専門学校を卒業した後、個展やグループ展、出張写真などで精力的に活動されています。

黒い背景に幻想的な写真が映え、独特な雰囲気を演出しています。ブログも写真家らしく、それぞれのポストに美しい写真が添えられており、日々感じたことがエッセイとして綴られています。
  

7. SATOSHI KURODA


SATOSHI KURODA

SATOSHI KURODAは、映像ディレクター・クリエイターの黒田賢さんのポートフォリオサイトです。最近ではマクドナルドのMcCaféのCMやJINSのAirframeのCMなど、1度は見たことがあるような有名なCMも制作しています。

ホームページにアクセスすると、マジックで書いたような文字で、大きく自身の名前が表示され、スクロールすると映像のショーケースを閲覧することができます。CMからPVまで、様々なジャンルの映像作品は、観ていて飽きることがないでしょう。

見出しの文字は、名前と同じようにスクロールで、その場で書いたかのようなエフェクトがかかっています。白と黒、アクセントに黄色を使って、全体的にクリエイティブな雰囲気を出すことに成功しています。