相手のハッピーな未来を描く - プレゼンにおける「ビジョン」とは
ビジョンを軸に言葉を選択する 〜エンジニアの場合〜
私が先日あるイベントで設定したビジョンをお伝えします。
そのイベントの参加者はITのインフラのエンジニア、つまりサーバー機器を設定したり、ネットワークの設定をしたり、ユーザーが使うパソコンをセットアップしたりする人たちの集まりでした。
その人たちのプロファイルはある程度わかっていたので、参加者の皆さんが「全員当事者」にするために「1024という数字が、キリがいいと思う人」という質問をしました。
実は、「1024」という数字は、エンジニアにとっては馴染みのある数字です。コンピューターは二進数で処理するため、「1024ギガバイト」などよく目にする数字だからです。しかし、それ以外の人にとっては「中途半端な数字」に見えます。
つまり、エンジニアにとっての常識と一般ユーザーの理解にはかなりのギャップがあるのです。
このギャップによって、エンジニアは苦労したり絶望したり、大きな失敗が起きたりしています。
そんなエンジニアが「自分の仕事に誇りを持ち、これからやってくるAI時代でヒーローになる」というのが、私が定義したビジョンでした。
おかげさまで大変な好評をいただき、そのイベントにおける最高得点を獲得することになり、ビジョン設定の重要さを自分でも再認識できました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
皆さんもご自身のプレゼンテーションに「ビジョン」があるかどうか、じっくりと見直してみてください。
最初のうちは戸惑うこともあるとは思いますが、とにかく「聴いている人がどうやったらハッピーになるのか」を考え抜いてみてください。これは極めてポジティブな脳内作業です。やればやるほど、楽しくなるはずです。試してみてください。
次回は、プレゼンテーションの「核」についてお伝えしたいと思います。
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