チャットボットを活用してお問い合わせや予約受付などの業務効率化に動く企業が増えています。しかし、自社でも導入してみたいものの、実際の活用に向けたイメージができていない方もいるのではないでしょうか。

今回は、LINEのチャットボットを実際に活用している企業の事例を紹介します。自社でも導入できそうな活用例がないか、探してみましょう。

LINEはユーザーにとって身近なコミュニケーションツール

LINEは、性別や年齢を問わず、多くのユーザーに利用されているコミュニケーションツールです。LINE株式会社の発表によると、84%のLINEユーザーが毎日利用しています。

参考:
LINE アカウント 2018年1月-2018年3月媒体資料|LINE AD CENTER

つまり、それだけLINEはユーザーとの接点が多いツールであるといえます。企業とユーザーのコミュニケーションを図るチャットボットにとって、LINEは効果的なプラットフォームなのです。

また、LINEのトーク画面はユーザーも使い慣れているため、他のチャットボットよりも抵抗感や違和感をもちにくいといえるでしょう。

LINEのチャットボット活用事例10選

今回は、チャットボットの目的に応じて、10社のチャットボット事例を紹介します。実際にユーザー側で試してみることもできるので、気になったら友だち追加してみましょう。

お問い合わせ対応

1.ユニクロお問い合わせ専用アカウント

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株式会社ファーストリテイリングは、LINEで、自社ブランド「ユニクロ」に関するお問い合わせに対応しています。

「注文の確認・キャンセル」「配送」「返品・交換」の3つのよくある問い合わせに関しては、キーボード画面にあらかじめカテゴリ分けされています。

当てはまるカテゴリをタップすると、さらに小さなカテゴリが表示されます。あてはまるカテゴリを最後まで選択すると、自動返信で回答が送られます。

問い合わせが多い内容だけでも自動化しておくと、対応の工数を大きく削減できるでしょう。

参考:
Q. LINEでのお問い合わせについて|ユニクロお問い合わせ

2.ソニーサポート

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ソニーマーケティング株式会社は、製品に関するお問い合わせにLINEで対応しています。

ユーザーがトーク画面の案内に沿って問い合わせ内容を入力していくと、オペレーターに繋がります。問い合わせ内容をあらかじめ把握した状態でユーザーと会話できるため、内容のすれ違いも防げ、專門のオペレーターによる的確な対応が可能です。

ユーザーのお問い合わせ内容とそれに答えられるオペーレーターを素早く引き合わせることで、対応の効率が高まります。

参考:
LINEでお問い合わせ|SONY

予約受付・注文

3.ドミノ・ピザ

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株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、LINEでピザを注文できるサービスを提供しています。

初めに名前や住所などの情報を入力して登録すると、トーク画面で商品の選択、支払いまで完結できます。注文後は「ピザトラッカー」というサービスで、ピザの調理状況や配達状況をイラストやミニゲームを交えて確認できます。

ピザなどの配達サービスや飲食店の予約サービスは、電話が繋がらなかったり、ホームページを検索する手間がかかったりすることで連絡を諦められてしまい、機会損失になります。

ユーザーが普段利用しているLINEを利用して手軽に注文や予約ができるサービスは、ユーザーだけでなく企業にとっても顧客を逃がさないというメリットになるでしょう。

参考:
LINEでピザ注文はじめました!|ドミノ・ピザ

4.食べログ

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株式会社カカクコムは、運営する飲食店情報サイト「食べログ」のLINEアカウントを開設しています。

LINEアカウントを使って、食べログから飲食店の検索や予約ができます。また、予約内容もトーク画面で確認できます。

ユーザーが普段友人とコミュニケーションをとっているLINEアプリを活用することで、アプリを切り替えたり、登録情報を入力してログインしたりといった手間を省くことができます。また、予約情報をそのままLINEで他のユーザーに送ることができるのも便利です。

予約前日には、リマインドのメッセージも送信されます。毎日利用するユーザーの多いLINEだからこそ、予約の無断キャンセルといった問題にも対応できるでしょう。

参考:
食べログ、LINE公式アカウントを開設|PR TIMES

賃貸物件検索

5.CHINTAI(チンタイガー)

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株式会社CHINTAIは、運営する賃貸物件検索サイト「CHINTAI」のマスコットキャラクター「チンタイガー」のLINE公式アカウントを開設しています。

ユーザーが住みたい駅や条件をトーク画面に入力すると、該当する物件候補を表示します。キーボード入力画面の箇所に検索方法の説明があるため、使い慣れていないユーザーでも簡単に検索できる仕組みです。

ユーザーにとっては、LINEのチャットボットを利用すると、まるで会話しているかのように進められるため、ホームページで条件を指定して検索するよりも気軽に物件情報を探すことができます。

企業にとっても、営業時間外や営業がついていない間もチャットボットが接客を代行してくれるため、営業効率を高めることができます。

参考:
CHINTAI LINE公式アカウント|CHINTAI

6.アットホーム

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アットホーム株式会社は、不動産総合情報サイト「アットホーム」のLINE公式アカウントを開設しています。

ユーザーが位置情報を送信すると、近くの物件や不動産店を表示します。他にも、間取りなどの条件検索ができたり、検索した周辺の価格相場を調べたりすることもできます。

物件に問い合わせた後に営業担当とLINEでやり取りも可能です。対面で話すことが苦手なユーザーでも、気軽に相談できるため、営業機会を増やすことができるでしょう。

参考:
LINEで住まい探し|アットホーム

配達予約

7.郵便局(ぽすくま)

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日本郵便株式会社は、マスコットキャラクターの「ぽすくま」のLINE公式アカウントを開設しています。

荷物の追跡や配達状況の確認、再配達の申し込みまで、LINEのトーク画面で全て完結できます。また、年末年始には年賀状のデザインから配送までLINEで申し込めるサービスも実施しました。

再配達申し込みや年賀状の手配など、ユーザーの工数が削減する一方、サービスの利便性が高まれば、その分利用率の向上にも繋がります。

参考:
LINEで郵便局|郵便局

8.ヤマト運輸

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ヤマト運輸株式会社は、自社の会員サービス「クロネコメンバーズ」とLINE公式アカウントを連携させたサービスを提供しています。

LINEのトーク画面で、荷物の配達状況の確認や、受取日時の変更ができます。また、ユーザーが自由に「料金」「荷物を出す」などと話しかけることで、適当な回答を返信します。

企業の会員サービスではメールアドレスに通知が届くシステムがほとんどですが、そのサービスをLINEと掛け合わせることで、メールを開かないユーザー層の開封率が上がり、より利便性を高められます。

参考:
これからは、LINEで宅急便!|ヤマト運輸

商品の買い取り査定

9.バイク王

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中古バイクの売買を行う株式会社バイク王&カンパニーは、LINE公式アカウントで写真を使った査定サービスを提供しています。

LINEのトーク画面からチャットルームに入室し、写真を送るとスタッフが査定します。来店しない形での査定方法は電話もありますが、電話だと口頭で伝えられる情報に限りがあるため、査定時と買い取り時の金額に差が出てしまうことがあります。

LINEでは写真を使って視覚的にも情報を伝えられるため、素早く誤差の少ない査定が可能です。これにより、実際に買い取りに進んだ際の成約率を高めることができます。

参考:
HOW TO 写真で査定|バイク王

10.ブランドオフ

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中古ブランドの売買を行う株式会社ブランドオフは、LINE査定のサービスを提供しています。

写真と商品についての情報をメッセージで送ることで、スタッフからの査定結果が届きます。その後、買取する場合は出張買取か来店かを選択できます。

買取の査定時点では、買取する意欲まではないユーザーも多くいます。しかし、実際の査定価格を提示されると意欲が高まる可能性は十分に考えられます。

サービスを利用するユーザーの最初のハードルを下げることで、その後の利用に繋げるきっかけづくりにも活用できるでしょう。

参考:
LINE査定|BRAND OFF

まとめ

LINEはユーザーにとって身近なツールであり、興味をもったタイミングで問い合わせや予約できるチャットボットは、ユーザーのニーズを逃がさない便利なツールです。今回の事例からは、自動化による営業時間外の対応工数削減が見込めることがわかります。

まずは今回ご紹介した実際に活用しているアカウントなどを試してみて、自社での活用法を検討してみてはいかがでしょうか。