NetMarketShareの2018年1月末の調査によれば、全世界のコンピュータで使われているOSのWindowsの割合は約88.5%と依然としてWindowsが利用されているのが分かりますが、一方で第2位のMacは1年間で1.5ポイント増やし9.0%と、まもなく世界中のコンピューターの10台に1台がMacになることになります。

Macを直販しているApple Storeは現在銀座・渋谷(2018年3月現在休業中)・仙台・表参道・名古屋・福岡・心斎橋の7店舗にまで増え、日本国内ではますます多くのユーザーがMacを手にしています。

しかし、Macを入手したあと、勉強や仕事で使う場合に、どのようなソフトウェアをインストールすればいいのでしょうか。

そこで今回は、Macにインストールしておきたい超基本フリーソフト7選をお届けします。有料で便利なソフトウェアもたくさんありますが、無料ソフトウェアでも高性能なものがたくさんそろっているので、まずはこの7つのソフトを揃えておきましょう。

Macにインストールしておきたい超基本フリーソフト7選

1. Microsoft互換の万能オフィススイート「Libre Office」

LibreOfficeオープンソースで開発されている、無料で使える強力なオフィススイートです。Microsoftの多くの文書とも互換性があり、オープンドキュメントフォーマット(ODF)も利用できます。

LibreOfficeにはさまざまなエクステンションが用意されており、便利な機能を付け加えていくことも可能です。さらに面白いことに、マクロを記述するときにMicrosoftの製品ではVBA(Visual Basic for Applications)のみが利用できますが、LibreOfficeではJavaScriptやPythonなどもサポートしています。

画像やPDFへの書き出しも可能で、複数署名のデジタル署名にも対応しています。複雑な文書を作成するのでないのなら、ひとまずLibreOfficeを入れておけば問題ないでしょう。

2. 画像編集といえばこれ「GIMP」

GIMPは「GNU Image Manipulation Program」の頭文字から名前を取った画像編集ソフトウェアで、Linux・macOS・Windowsなど主要OSをはじめ、様々なオペレーティングシステムで作動する画像編集ソフトウェアです。

GIMPは1995年から開発が続けられており、Photoshopでできる多くのことがGIMPでもできます。Photoshopのアクションスクリプトに相当するScript-Fuで、ルーティン作業の多くは自動化することもできます。

GIMPだけでも相当ハイクオリティな画像編集を行うことができます。もちろん、簡単な画像修正でも役に立つので、入れておいて損はないでしょう。

3. クラウドストレージの定番「Dropbox」

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Dropboxは、オンライン上のクラウドストレージにさまざまなファイルを保存することができる、クラウドストレージの定番サービスです。

万一iPhoneやMacが壊れたり、紛失したりということがあっても、Dropboxにファイルを入れておけば、ファイルを救出することができます。さらに、ファイルを元の状態に戻したり、削除してしまっても復元できたりします。

Dropboxは無料でも2GBから使えて、友人を招待したりすると16GBまで容量を増やすことができます。Dropboxと連携するさまざまなサードパーティー製のアプリを使えば、さらに使い方が広がります。

4. PDF編集がサクサク進む「PDFelement 6」

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PDFelement 6は、PDFの編集や変換などが便利になる、PDF編集用のソフトウェアです。有料版のほかに、無料で利用できる体験版が用意されています。

PDFといえば多くの人は「閲覧専用」のファイルフォーマットのイメージを持つかもしれませんが、PDFelementを使えば、Officeを使うようにPDFを直接編集することができます。注釈をつけたり、「承認済」「無効」などのスタンプを貼り付けることも可能です。

PDFにパスワードをかけたり、電子署名を差し込むことも簡単です。ヘッダーやフッダーを加えることも自由自在です。PDF編集に関していえば、この1本があれば十分でしょう。

5. 原稿編集の必需品「Bear」

Bearハッシュタグを使って整理ができるマークダウン対応のテキストエディタです。基本的には無料で使うことができ、非常にシンプルなインターフェイスになっています。

メモを残すだけであれば標準のメモ帳を使うというのも一つの選択肢ですが、文字カウントや段落数のカウントを行うことが可能で、PDFやHTMLへのエクスポートも可能な点が便利です。また、検索機能も優れているので、日頃のアイデアをまとめる際には役立ちそうです。

6. データ解凍&圧縮で意外に使う「TheUnarchiver」

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The Unarchiverは、Mac用のデータ解凍・圧縮ソフトウェアです。

最初にコンピュータを購入してから意外と忘れてしがいがちなのが、圧縮・解凍用のソフトウェアです。インターネット上でデータをダウンロードしたり、添付ファイルで送られてくるファイルの中には圧縮されたファイルが存在しますが、このような解凍できるソフトがないとファイルを開くことができないのです。

Mac用のデータ解凍・圧縮ソフトウェアの中でも、The Unarchiverは文字化けに強いので、多くのひとがダウンロードしています。もちろん無料で利用できるので、最初にインストールしておくことをおすすめします。

7. Macもしっかりウイルス対策「avast security」

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avast securityMacにとって脅威となるマルウェアを防いだり、脆弱なWiFiネットワークのようなマルウェアの侵入を防ぐことのできるアンチウイルスソフトです。

ひと昔前であれば、Macにはアンチウイルスソフトは必要ないと言われていました。しかし、昨今ではサイバーセキュリティに関して、ハッカー側の技術も格段に向上しており、被害を受けるだけでなく、知らずして犯罪に加担することのないように、Macにもアンチウイルスソフトをインストールしておくほうが望ましいようです。

avast securityでは基本的なアンチウイルスソフトの機能のほとんどを無料で利用することができます。プロ版になれば、WiFiセキュリティ警告をリアルタイムで表示したり、ランサムウェアを破壊・除去したりすることができますが、無料版でも多くの機能を使うことができます。