写真のひと工夫で記事が変わる。フォトディレクション基礎知識
撮影当日
ベストな写真のために気をつけること
当日は撮影を始める前に、何度かテスト撮影を行い、光の当たり方をチェックしましょう。逆光になっていないか、照明が極端に明るすぎたり暗すぎたりしないか確認し、必要に応じて照明を調整します。
背景やテーブルの上に余計な物が写らないよう気をつけましょう。何気なくテーブルに置かれたペットボトルや、壁に取り付けられた照明のスイッチは、写真の中で想像以上に目立ってしまいます。背景のホワイトボードや書類に、社外に出せない情報が写り込んでいないかも必ず確かめましょう。
撮影中は事前に決めた構図や表情が押さえられているかチェックします。後で見返した際に、ブレや不要な写り込みが見つかるケースもあるので、可能な限り多めに撮影しておきます。
必要なカットを押さえた後は、インタビューする人の顔以外のカットを撮影するのもおすすめです。PCに貼っている会社のステッカーや手元など、顔以外のカットがあると、記事の良いアクセントになりますし、実際にその人と対峙しているような臨場感が生まれます。
実際にinquireでは、制作した社員インタビューで、適度に顔以外のショットを挟んでいます。
一通り、構図や表情が撮影できた後も、インタビューの様子を伺いながら撮影できる状態をキープしましょう。リラックスしてきたインタビュー後半に、良い表情が撮影できることもあります。
撮影後
記事の伝えたいメッセージがより伝わるように
1.撮影した写真の編集
無事に撮影が終わったら、使用する写真の編集を行います。初心者の場合は、専用のソフトウェアを使うのは難しいかもしれませんが、少なくとも写真の明るさやホワイトバランスはチェックしましょう。また、不要なものが写り込んでいたり、写真が斜めになっていたりすると場合も、修正を加えましょう。
写真編集についてはは以下の記事を参考にしてみてください。
参考:
【写真編集アプリ】
Photoshopいらず? Mac標準の「写真」アプリの基本機能と活用方法を解説
Photoshopの代わりになる!画像編集アプリ・Webサービス13選
【明るさやホワイトバランス】
写真の色を正しく表示するためには不可欠!ホワイトバランスの基本知識を理解しよう
人を撮影した際に必ず気をつけたいのが写真写りです。対象者の表情が暗い写真は、どれだけピントや明るさが完璧でも、掲載は避けるようにします。インタビューに協力してくれた相手が、喜んで共有したくなるような写真を選びましょう。
2. 写真を記事に挿入する
記事に写真を挿入する際は、同じ構図の写真が続かないようにします。「引き」の写真の後は「寄り」の写真、正面の後は右側から撮った写真といったように、変化をつけると、読者も飽きずに読み進められます。
明確な意図がない限り、文章と写真のバランスは一定にして、不要な違和感を抱かせないようにしましょう。
構図と同様に大切なのが、インタビュー相手の表情や視線です。楽しい思い出を語る場面では笑顔、苦労した経験を振り返る場面は真面目な表情を選び、写真と文章がちぐはぐにならないようにします。
視線も重要です。視線の向かう先に空間があると「未来を見据えている」、後ろに余白があると「考えている、過去を振り返っている」印象を与えられます。
文章で語られているストーリーや、込められた感情を増幅させられるよう、挿入する箇所にもこだわってみてください。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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