再生数ではなく、「未来を感じられるか」に重きを置く

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ferret:
bouncyでは動画を作るときに、こだわっているポイントはありますか?

清田氏:
ただ機械的にモノを紹介するのではなく、「これが実際に手元にあったら自分の生活はどう変わるだろう?」「これが広く活用されるようになったら社会はどう変わるだろう?」と想像がわくように作っていますね。

ferret:
それはなぜでしょうか?

清田氏:
「未来に明るさを感じられるコンテンツを紹介していきたい」という思いがあって。

今って、ネガティブな情報がたくさん溢れているなと思っていて。今日も僕、「地元の小売店が売上が半減して先行きは明るくない」というニュースを見てすごい暗い気持ちになってしまったんですよ(笑)

そういう情報ばかり見ていると、挑戦する気持ちをなくしてしまったりするじゃないですか。ましてや子どもや若者が鬱々としたニュースばかりに触れていると、これからどう生きていけばいいかわからなくなってしまうと思うんです。

だからこそbouncyでは、明日に希望が持てるようなコンテンツを作りたいなと思っていますね。

ferret:
素敵なビジョンですね。bouncyでは、メディア運営をされるときに何か指標にしている数字などはありますでしょうか?

清田氏:
再生数は見ていますが、「未来を感じるかコンテンツかどうか」を重要視しています。

再生数も大事なのですが、再生数ばかりを追っていても「じゃあ可愛い猫の動画をたくさん上げればいいや」となっちゃうので(笑)

それよりは、明日に希望を持てるコンテンツかどうかを意識して、シェアされた回数やコメントの内容、どれだけ長く再生されているかなどを見ていますね。

ferret:
広く動画を届けるために、どのようなことを意識しているのでしょうか?

清田氏:
動画メディアという特性上、「時間食い」にならないように工夫はしていますね。動画ってどうしても、見る人の時間を拘束してしまいます。

だからその分、コンテンツの「1番おいしいところ」をいかに効率よく伝えるかを重要視して、見終わった人に「満足した」と思ってもらえるような構成にしています。

ferret:
今後こんなジャンルも取り上げていきたい、などあれば教えてください。

清田氏:
bouncyは視聴者が主に日本人なので、「日本人が知らないもの」かつ「日本に対してポジティブになれるコンテンツ」を紹介していきたいです。

「全然知らなかったけど、こんな所でこんな運動が起こっていた」とか。例えば都市部から田舎に住む「Iターン」ひとつ取っても、いろいろな物語があると思うんです。

テキストにすると読まないかもしれないんですけど、動画で美しい田園風景なんかを映したりすると、「見よう」って思うかもしれないですよね。

まだ日本で発見されていない物語を発信することで、大人も若者も子どもも未来に対して明るい気持ちになれるようなメディアを作っていきたいですね。