近年ではWeb広告や会社紹介、営業、Webサイト内でのPR、SNS投稿など様々なシーンで動画が活用されています。

こうした動画を簡単に編集できるツールを探しているものの、何を基準に選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、初心者におすすめの動画編集ツールを紹介するとともに、自社に適したツールを選ぶためのポイントも解説します。

目次

  1. 動画編集に必要なもの
  2. 動画編集ツール選定のチェックポイント
  3. 【初心者向け】おすすめの動画編集ツール4選
    1. iMovie(アイムービー)
    2. Clipchamp(クリップチャンプ)
    3. VideoBRAIN(ビデオブレイン)
    4. filoma(フィモーラ)
  4. 動画編集の流れ
  5. 動画編集でよくある質問
  6. 動画マーケティングに役立つ資料
  7. 自社に合った動画編集ツールを選んで効率アップしよう

▼動画編集ツール導入時にチェックしたいポイントはこちら

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツールを導⼊するにあたり、注意すべきポイントがまとまった6つのチェックリストを紹介します。

動画編集に必要なもの

自社で動画を制作するためには、編集ツールのほかに以下のような機材も必要となります。

項目 詳細
パソコン 【動画編集に適したスペック】
・CPU:Intel:Corei7
・メモリ:16GB以上
・SSD:500GB以上
・グラフィック機能を搭載
カメラ ・スマートフォン
タブレット
・ビデオカメラ
・デジタル一眼レフ など
三脚 撮影時の手ぶれを防ぐために必要
記録メディア ・SDカード
・外付けHDD・SSD など

カメラについては、最小限の投資で気軽に撮影したい場合には、スマートフォンタブレットで良いでしょう。より鮮明かつ高画質に撮影したい場合には、ビデオカメラやデジタル一眼レフがおすすめです。

なお、記憶メディアはSDカードがコストを抑えられるものの、安定してデータを書き込めない場合もあるため、外付けHDD・SSDのほうが動画撮影向きといえるでしょう。

動画編集ツール選定のチェックポイント

次に、動画編集ツールを選ぶ際のチェックポイントを3つ解説します。

パソコンスペックとの相性

動画編集ツールを導入する際は、使用するパソコンとの相性を確認しましょう。

必要スペックを満たしていないパソコンだと、起動しなかったり動作が非常に遅かったりすることがあります。WindowsとMac、どちらかのみにしか対応していないツールもあるため注意しましょう。

また、動画編集ツールにはクラウド型インストール型の2種類があります。以下のように、クラウド型のほうが条件が厳しくない傾向にあるため、スペックに不安がある場合はクラウド型を選ぶのも良いでしょう。

クラウド型VSイントトール型比較.png
出典:資料「動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト」

出力フォーマット

完成した動画を編集ツールから書き出す際の出力フォーマットが、投稿予定のプラットフォーム側の形式に対応しているかもチェックしましょう。

また、撮影機材とツールの対応フォーマットが異なると、動画を読み込むことができません。そのため、使用する撮影機材のフォーマットにツールが対応しているかも確認するようにしましょう。

主な出力フォーマットとしてはMPEG4やMP4、AVI、MOVなどがあります。

必要十分な機能が揃っているか

動画編集ツールに自社が必要とする機能が過不足なく揃っているかも確認しましょう。

ツールによっては、動画のカットや加工、テロップ・効果音の挿入といった基本機能に加えて、以下のような独自機能が搭載されています。

  • テンプレート
  • SNS連携
  • 翻訳
  • パワーポイント取り込み

例えば、テンプレート機能があれば初心者でも手間をかけずに、高品質な動画を作成できます。また、YouTubeやSNSと連携する機能を活用することで、投稿先の規格に合った調整を簡単に実行可能です。

ただし、高機能な動画編集ツールは価格も高くなる傾向にあるため、使わない高機能によって高額になっていないかもチェックしましょう。

▼動画編集ツール導入前の6つのチェックリストはこちら

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツールを導⼊するにあたり、注意すべきポイントがまとまった6つのチェックリストを紹介します。

【初心者向け】おすすめの動画編集ツール4選

ここでは、直感的な操作で使いやすく、動画テンプレートも使用できる編集ツールを4つ紹介します。

おすすめの動画編集ツール比較表.png

iMovie(アイムービー)

iMovie.png

出典:iMovie

● Macに標準装備で100以上のサウンドトラックが無料

iMovieは、Apple社が提供している動画編集ツールです。Macにプリインストールされているため、Macユーザーなら簡単に使い始められます。

13種類のビデオフィルタと100以上のサウンドトラックを用いて、直感的な操作で魅力的な動画を作成できます。サウンドエフェクトの追加やアフレコもサポートしているほか、グリーンスクリーンエフェクトを用いてオブジェクトを背景に合成することも可能です。

4K動画の編集にも対応しているため、高解像度の動画を作りたい場合に向いているでしょう。

項目 内容
機能 ・動画のトリミング
・文字の挿入
・音楽の挿入
・演出の追加
・フィルタ加工
・SNSシェア
・テンプレート(物語、映画予告、旅行、ドキュメンタリー、スポーツなど)
対応OS macOS
出力フォーマット 3GP、AVI、M4V、MOV (QuickTime)、MP
料金プラン 無料

Clipchamp(クリップチャンプ)

Clipchamp.png

出典:Clipchamp

● SNS動画を作るためのテンプレートとガイドが充実

Clipchampは、ブラウザ上で動画を編集できるツールです。

Clipchampは、ブラウザ上で動画を編集できるツールです。Windows 11のPCに標準アプリとして搭載されており、無料でも利用できます。

iMovieとは異なり、YouTubeやInstagram、TikTok、Facebook、Pinterestなどに対応したテンプレートが用意されているため、SNS用の動画を作りたい場合に向いているでしょう。あらゆるプラットフォームに合わせて、動画のサイズを自動変換してくれる機能もあります。

また、無料でありながら自動キャプションや音声変換、AIナレーションなどの機能が搭載されているのも特徴です。100万点以上にのぼるロイヤリティフリーのアセットを使用できるため、素材集めに時間がかかることもありません。

項目 内容
機能 ・動画のトリミング
・自動キャプション
・音声変換
・動画サイズの自動変換
・AIナレーション
・テンプレート(YouTube、SNS広告、スライドショー、教育、イベントなど)
対応OS Windows、macOS
出力フォーマット MP4、MOV、WEBM、AVI、DIVX、FLV、3GP、WMV、VOB、DCM、MKV
料金プラン フリープラン:無料
Essentials:1,374円/月

VideoBRAIN(ビデオブレイン)

VideoBRAIN.png

出典:VideoBRAIN

● パワポ感覚で初心者でも簡単に編集できる

VideoBRAINは、700社以上の導入実績を誇る、法人シェア No.1の動画編集ツールです。

有料ツールなだけに使用できる素材の種類が多く、3,500本以上のテンプレート、1,000万点以上の素材、3,000以上の音源が利用できます。

商品サービス紹介やニュース、施設紹介、営業資料、キャンペーンなどのテンプレートが用意されており、配信後の分析機能も備わっているため、マーケティング施策で使いやすいのも魅力です。

また、パワポ感覚で操作できる圧倒的な使いやすさから、初心者でも最短数10分で高品質な動画を制作できます。ChatGPTによるシーン構成・テロップ文言などのアイデア提案を受けられるため、編集者の負担を最小限に抑えられるでしょう。

項目 内容
機能 ・AIサポート
・パワーポイント取り込み
・画面収録
・ナレーション生成
・スピーチダイジェスト
・翻訳
・動画の予約公開
・再生速度の変更
・配信分析
・オリジナルテンプレート登録
・テンプレート(商品・サービス紹介、ニュース、採用、マニュアル、営業資料、キャンペーンなど)
対応OS Windows、macOS
出力フォーマット MP4、MOV、PDF、パワーポイント、GIFアニメーション
料金プラン 要問い合わせ

filoma(フィモーラ)

filoma.png

出典:filoma

● おしゃれな動画を作るための機能が充実

Filmoraは、シンプルなUIで直感的な操作が可能なツールです。

AIによるコピーライティングや画像生成機能が利用できるため、一から文章を考えたり素材を用意したりする手間を省けます。

おしゃれなテンプレートやエフェクトが豊富に用意されているため、動画を活用してファッションやコスメ、インテリアなどの商品を紹介したい場合に向いているでしょう。

項目 内容
機能 ・AIコピーライティング
・AI画像生成
・AIノイズ除去
・画面分割
・キーフレーム
・ナレーション生成
・オートリフレーム
・クロマキー
・テンプレート(イベント、音楽、YouTubeなど)
対応OS Windows、macOS
出力フォーマット WMV、MP4、AVI、MOV、F4V、MKV、TS、3GP、MPEG-2、WEBM、GIF
料金プラン フリープラン:無料
Filmora:3,480円/3ヶ月
Filmora + Filmstock:5,980円/3ヶ月
永続ライセンス:14,900円

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツール導入前の6つのチェックリスト

動画編集ツールを導⼊するにあたり、注意すべきポイントがまとまった6つのチェックリストを紹介します。

動画編集の流れ

一般的に、動画編集は次の流れで行います。

  1. 使いたい画像や動画などの素材をツールに取り込む
  2. 素材のカットや結合などをして、シーンを組み立てる
  3. エフェクトやフィルターなどを追加
  4. テロップやキャプションを追加
  5. 明るさや音量を調整
  6. 編集が完了したら、動画ファイルを書き出し

自分たちですべての工程を行うと時間と手間がかかってしまいますが、動画編集ツールのテンプレートを使えば、2~4までのステップを簡略化できます。

商品紹介やキャンペーンなど、目的に合ったテンプレートがあればほとんど編集が必要ない場合もあるため、用途に合ったテンプレートが用意されているツールを選ぶと良いでしょう。

動画編集でよくある質問

無料と有料の違いは?

一般的に以下のような違いがあります。

無料 有料
機能 制限あり 豊富
利用できる素材 制限あり 制限なし
動画の本数 制限あり 制限なし
提供元のロゴ あり なし

ただし、無料のツールでも機能をすべて利用できたり、本数制限がなかったりする場合もあるため、導入前にプランの詳細をチェックしましょう。

音楽の追加や著作権についての対応はどうすべき?

著作権で保護されている音楽を無断で使用すると、著作権法違反に問われる恐れがあります。そのため、動画編集ツールで用意されている音楽や、商用利用可能な音源を提供しているサービスなどを活用するのが良いでしょう。

SNSで動画を活用する際のポイントは?

SNSごとのトレンドや特徴、入稿規定などを理解したうえで運用することが重要です。また、動画クリエイティブを作る際は以下の点に注意しましょう。

  • 動画の最初に重要なメッセージを入れる
  • 無音でもメッセージが明確に伝わることを意識する
  • 動画の画角はスマートフォンでの閲覧を意識する

さらに、動画を投稿した後に分析・改善を繰り返すことで成果を最大化できます。SNSでの動画運用を考えている場合は、媒体に合わせて動画サイズを調整してくれるツールや、分析機能が利用できるものなどを選ぶと良いでしょう。

関連記事:SNSと動画の活用方法!最新マーケティング資料まとめ

動画マーケティングに役立つ資料

これから動画編集に取り組もうと考えつつも、「成果を出すためのコツが知りたい」「ノウハウが不足している」という担当者の方も多いのではないでしょうか。

以下の記事では、そんなときに役立つ動画マーケティングに関する資料をまとめています。

  • マーケティング施策に動画を活用するための知識
  • 動画制作を始める前に必ず押さえておきたいチェックリスト
  • 企業の動画活用事例集
  • サービス紹介動画活用の極意
  • 展示会での動画活用ノウハウ

自社に合った動画編集ツールを選んで効率アップしよう

動画を効率良く制作するためには、自社に合った編集ツールを選ぶことが大切です。今回紹介したポイントをもとにツールを選定し、成果を最大化できる動画を制作しましょう。

以下の資料では、 動画制作の撮影のポイントと編集⽅法について紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。

初心者でもできる!動画制作の撮影のポイントと編集方法

動画を作ってみたいものの、「何からどうはじめたらいいの?」とお悩みではありませんか。本資料は、初心者にもわかりやすいように動画制作のノウハウを
❶ 機材準備、❷ 企画と構成作り、❸ 撮影、❹ 編集
の4つのSTEPで解説しています。

CTA_初心者でもできる!動画制作の撮影のポイントと編集方法.png

\初心者でもできる!動画制作の撮影のポイントと編集⽅法/