Twitterを使ってユーザーを分析

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ferret:
ユーザーの行動はどのようにして分析したのでしょうか?

武本氏:
方法はたくさんあると思うんですけど、日頃からSNSをよく利用するので、Twitterをメインに使っています。

新規事業のペルソナはTwitterをよく使っている人たちということもあって、その人たちってTwitter上での行動が似てるんですよ。例えば、同じ人の同じ投稿にいいねをしていることが多かった…とか。そこに気付いた時に、Twitterはユーザーの行動を追いかけるのにすごく使えるなって思ったんです。

ferret:
Twitterをそんな風に使っているんですね。
ちなみにユーザーの行動をTwitterで追いかけるというのは、具体的にどのようにしているのですか?

武本氏:
何に興味を持って、どんな投稿にいいねやリプライをしているのかがわかると、その人の興味関心は理解できます。Twitterを利用している人って、「周りからこう思われたい」が滲みでている場合が多いと思うんです。
そういったところを見ていくと、誰がどんな人に影響されているのか、こういう風になりたいんだろうな、こういう思考に共感しやすいんだろうな、とかがわかってくるんです。最終的には、その人の仕事観や人生観まですくいあげられたらベストですね。

ferret:
それって結構時間がかかることじゃないですか?

武本氏:
そうですね。なので私は1日10時間はTwitterを見ています(笑)
元々ご飯を食べる時間や睡眠時間が少ないので、その時間でずっとTwitterを見てますね。

ferret:
そんなにずっと見てるんですか(笑)
お話を聞いていてTwitterが武本さんが考えるサービスの軸になっていると感じました。
一方で少なからずTwitterを使っていないユーザー層もいるのではと思うのですが、そこについてはどのように捉えていますか?

武本氏:
確かにそう言ったユーザー層もいると思います。
ただ、新規事業の市場のアーリーアダプターは、Twitterをしている人だと想定しています。

なので、ゆくゆくはTwitterを利用していない層も取っていければと思ってはいますが、
まずはTwitterユーザーからかなと考えています。

また、ペルソナだとわかっているユーザーのツイートをやすやす見逃すわけにはいかないので、それは徹底的に見るべきかなとも思っています。

足りない経験は社外とTwitterで掴みにいく

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ferret:
武本さんはアプリを提供する他企業の採用広報もされていると聞きました。

Twitterでユーザー分析を長時間やっていてすごく忙しいと思うのですが、どうして他事業に取り組まれているのですか?

武本氏:
新規事業の立ち上げを担当するにあたり、自分の経験値が不足していると感じました。
新規事業ではHRテックの立ち上げをしてるんですけど、自分は人事の経験がないので、
受け入れ側の企業の気持ちも課題もわかりません。でも自社で採用担当を経験するのは、辞令を待つ必要があり、時間がかかりすぎてしまいます。

だからその経験を他社で積もうと採用広報を他社で始めました。
採用広報として働くことで、採用サービスの活用方法や、メディアの方とのやりとりを通して、サービスをどう認知させていくのか、という視点を常に持てるようになりました。

採用も広報も、会社のブランドそのものから派生する役割であることに変わりはないと思っているので、両方の目線をサービスの立ち上げ段階から意識できるようになりました。

ferret:
それはとても強みになる経験ですね。
他にも、そういった経験不足を補うためにしていることなどはありますか?

武本氏:
Twitterを通じて知り合った人と実際に会って話をするようにしています。
というのも、事業立ち上げの中で、全く上手くいかない思考停止に陥ってしまうときがあるんです。そうなった時にTwitterで出会った人とランチに行って相談すると、ユーザーの声を聞けたり、事業立ち上げ経験者の話を聞くことができたりして、解決することが多いんです。

ferret:
そこもTwitterなんですね。
社内で誰かに相談はしないんですか?

武本氏:
もちろん社内でも相談しています(笑)

ただ、チームのビジネスサイドが私1人なのと、やはり社内だとどうしても視野が狭くなってしまうことがあるんですね。なので、社外の人と会うことで新たな価値観に触れるようにしています。