マーケティング手法は、インターネットの登場と普及により年々変化しています。Webマーケティング担当者が時代の流れに遅れないようにするためには、常に学び続けなければいけません。

学びの手段として、書籍は非常に有効です。しかし、「どの本から読んだらいいのかわからない…」という方も多いでしょう。特にWeb関連の書籍には流行りもありますし、数年前の手法やデータがすでに通用しないものとなっている可能性もあります。

そこで今回は2018年〜2019年に発刊、または刷新されたばかりの書籍の中から、Webマーケティング担当者が読んでおくべき書籍を10冊ピックアップしました。

Webマーケティング担当者におすすめな書籍

1.沈黙のWebマーケティング -Webマーケッター ボーンの逆襲-

『沈黙のWebマーケティング』は2015年に発売された書籍です。定期的に内容が見直され、2018年6月に第7刷が発行されました。

500ページ近くある書籍ではありますが、登場人物の会話をメインとしたストーリー形式になっているため、スラスラと読み進められます。

Webサイトの集客やSNS運用、コンテンツマーケティングなどがわかりやすく解説されており、初心者でも楽しみながらマーケティングが学べる一冊です。

松尾 茂起『沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション』(2015、エムディエヌコーポレーション)

2.世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング

現代のデジタルマーケティングと考え方、戦略、フレームワークなど、概要から実践的な内容まで網羅されている書籍です。

体系的に学べる書籍なので、マーケティングの仕事をしている人なら一度目を通しておくと良いでしょう。

遠藤 結万『世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング』(技術評論社、2018)

3.できるところからスタートするコンテンツマーケティングの手法88

コンテンツマーケティングの手法が一つひとつ丁寧に解説されている書籍です。

難易度別に分けられているだけでなく、BtoB向けやBtoC向け、そして実行するのにコストはかかるかどうかなどがマークで表示され、まさに「今の自分にできる手法はどれか?」を探すための辞書としても活用できる書籍です。

敷田 憲司,岡崎 良徳,岸 智志, 納見 健悟『できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88』(エムディエヌコーポレーション、2018)

4.最新Webマーケティング2019 ~解説と事例でわかるITの今~

現場運営担当者向けに、今注目されている「AI」「動画」「UXデザイン」などのトレンドが解説され、それに加えて課題解決の施策、Webでの考え方なども載っています。

またこの書籍は2017年から毎年1月〜2月に最新版が発売されているので、毎年チェックしてみると良いでしょう。

Web Designing編集部 (編集)『最新Webマーケティング2019 ~解説と事例でわかるITの今』(マイナビ出版、2019)

5.最新SEO完全対策 成功の指南書

Webサイト集客に欠かせないSEO。定期的にGoogleアップデートがあるため、最新の情報を知っておくことがSEO成功の秘訣です。

この書籍では最新のSEOや結果を出し続けるサイトの作り方などが事細かに解説されています。今求められているSEOの知識をインプットできるでしょう。

山口 耕平,徳井 ちひろ『最新SEO完全対策・成功の指南書 結果を出し続けるこれからの手法』(エムディエヌコーポレーション、2018)

6.すぐに使えてガンガン集客!Webマーケティング123の技

Webマーケティング手法が123個載っている書籍です。最初に概要があり、そこから細かな手法が解説されているため、マーケティング初心者でもきちんと理解できるのが特徴です。

解析ツールや効率化ツールなどの紹介もあり、現場でわからないことがあってもこの書籍を手に取ることで解決できるでしょう。

山田 竜也『すぐに使えてガンガン集客! WEBマーケティング123の技』(技術評論社、2018)

7.いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本 人気講師が教える「魅せるマーケ」勝利の法則

「社内でInstagramを運用することになったけど、どこから始めたらいいかわからない」そんな人に手に取ってもらいたい一冊です。

基礎知識から実践まで詳細に解説されており、どの業界でも活用できる内容を網羅しています。

甲斐優理子『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本 人気講師が教える「魅せるマーケ」勝利の法則』(インプレス、2018)

8.現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂2版】

Webサイトを更新していてもアクセスやCVが伸びなかい、けれどもどんな対策を行えばいいのかわからない…」という方もいるでしょう。

この書籍では「Webサイトを改善するための分析方法」と「課題ごとの改善方法」が具体的に解説されています。

Web担当者になったら手元に置いておきたい一冊のひとつです。

小川 卓『現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂2版】』(マイナビ出版、2018)

9.the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

Google、Apple、Facebook、Amazon…世界を変え、より便利にした4つの世界的企業の戦略が徹底解説された書籍です。
なぜこれほどまでの力を得ることができ、世界をどう創り変えたのかだけでなく、私たちはこの世界でどう生きるべきかまでが書かれています。

Webマーケティング担当者として、これらの戦略を知ることで実践に役立つヒントを得られるでしょう。

スコット・ギャロウェイ『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社、2018)

10.チャイナ・イノベーションーーデータを制する者は世界を制する

今中国企業は急速に発展しており、そのチャイナ・イノベーションを実像が書かれたのがこちらの書籍。中国のテクノロジー業界で何が起こっているか知りたいならこの一冊です。

日本よりもキャッシュレス化が進み、スマホのAI活用やシェアリングエコノミーなども普及しつつある中国の情勢を知ることは、今後日本でのマーケティング戦略を考えるきっかけにもなります。

李 智慧『チャイナ・イノベーションーーデータを制する者は世界を制する』(日経BP社、2018)