スマートフォンの出現によって都心だけでなく全世界の人が一気にインターネットの世界の住人になったように、あるものの出現によって「時代がパッと変わる」という瞬間があります。
スマートフォンがもたらしたものは情報の「受信者」サイドの革命といえますが、圧倒的な裾野の広がりを受けて今度は情報の「発信者」サイドの方にも変化の兆しが見えてきています。

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こちらは今話題のジュースクレンズが気軽に楽しめる「FARMERS' JUICE TOKYO」のホームページ。見ているだけで元気をもらえそうなコールドプレスジュースと果物のビジュアルに、「Mission」や「Menu」などナビゲーションテキストが自然に馴染んだトップページ

一見シンプルな立てつけですが、よく見ると「Online Shop」や「Office Delivery」などEC機能まで実装されている骨太なつくり。さらに「ジュースクレンズ」という月間検索回数が5,000を超えるビッグキーワードGoogle検索すると1ページ目の6位に表示され、SEO対策も万全のようです(2019年4月4日時点)。

ここまで作りこむにはもちろんプロの手を借りているのだろうと思いきや、実は社長自らが制作し、日々運用しているホームページなのだとか。忙しい店舗マネジメントのかたわら、自らWebサイト運営も手がけられるのは、ある「秘密」が隠されていたのでした。

自らサイト運営を手がけるSKCフード社長 林 大輔氏

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もとは楽天で地方の個人店や商店街のECコンサルティングを行っていた林氏。当時ECの市場が勢いよく伸びていた背景もあり、地方のリアル店舗だけでは考えられない成長を叶える顧客の姿を目の当たりにして、「コンサルティングだけではなく、自分でもやってみたい」と思うようになったと言います。

そこで目をつけたのが、当時欧米で人気を集めていたジュースバー。もともと「誰かが作ったものよりは、自分で生み出したものを売っていきたい」と考えていたこともあり、日本ではまだ珍しかったコールドプレスジュースのお店を駒沢に構えることになりました。

駒沢店の開店と並行して進めたのが、Webサイトの立ち上げ。学生の頃にホームページを作ってみたことはあったものの、当時使っていたホームページ作成ソフトはバージョンが古く、既にサポートが終了していました。そこで新たにホームページ制作ツールを比較検討した結果選んだのが、常に最新バージョンで作業ができる「Wixでした。

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「Wixはテンプレートが充実していて"こんなページを作りたい!"というイメージが実現できることが直感的にわかった」という林氏。早速無料版でサイト制作を開始し、店舗業務の合間を縫って2~3日ほど触っているうちに「気づいたらホームページが出来上がっていた」と言います。モバイルエディタを使えば細かいサイズやレイアウトの調整ができ、スマートフォン版サイトへの最適化も簡単。

Wixの多彩なテンプレートでイメージを固める

ドラッグ&ドロップで自由にデザインを組めるため、HTMLの知識が全くなくても「まるでパワーポイントを操作するような感覚」で理想のホームページが完成しました。

店舗運営が落ち着いた3年目に、ECでの販売を開始

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お話を伺っている最中にも、林氏の手元のスマートフォンにはポンポンと通知が届きます。何の通知か聞いてみると「今オンラインショップで売れたみたいですね」とニッコリ。リアルタイムで売れ行きが通知されるため、実店舗にはないECならではのビジネスの手ごたえを感じられるのも魅力のひとつ。Wixではもともとネットショップ機能も提供されているので、ページをひとつ追加する感覚でECを始められます。

さらにオンラインショップの中でジュースのカスタムに関する相談も受け付けられるので、それらに応えていきながら商品開発のインスピレーションも得られると言います。

リピーターの声をヒントに商品開発

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全国からの注文を受けるうちに林氏は「東京と地方では、求めるものが違う」ということが徐々にわかってきたと話します。「近くにコールドプレスジュースのお店がない地方では最初はフルーツが多めの飲みやすいジュースが売れ、その人がリピートしてくれるうちに徐々に野菜多めのジュースに変わっていく傾向があります」

そんなリピーターのニーズの変遷を感じながら閃いたのが、できるだけ糖質をとらずにガッツリ野菜をチャージしたい人向けの「完全100%野菜ジュース」でした。ただのカタログのようなWebサイトではなく、顧客と1対1でコミュニケーションができる場としての役割を「FARMERS' JUICE TOKYO」のWebサイトは果たしています。

ECが軌道に乗ってくると、自然と流入が気になりはじめるように

徐々にECの売上が増えてくるにつれて、自然と気にするようになったのが「自社のジュースを求めている人が、ちゃんとアクセスしてくれているかどうか」。ニーズの高いユーザーを誘引する一番の方法は「オンライン検索での集客」ですが、Webマーケティング初心者の林氏はSEOの知識も当然ありません。

「自分で一からSEO対策をするのは絶対に無理ですが、WixのSEOツールを使えばチェックリストを埋めるだけなので素人でもわかります」と話す林氏のWebサイトGoogle検索すると「コールドプレス 通販」で3位、「ジュースクレンズ」で6位を獲得。「理屈から入るのではなく、実際にSEO対策の作業をする中で自然に体得していくことができる」ので、インプットの時間が省略でき、本業に本来注ぐべき力を傾けられるのです。

Googleのインデックス申請もWix内で完結

WixはGoogleからパートナー認定されているサービスなので、Wixの設定画面からGoogleへのインデックス申請まで行えます。通常、新しいホームページGoogleに掲載するにはGoogle上で申請手続きをする必要がありますが、WixのSEOツールのガイドに沿って設定を行えば、平均33秒でGoogle検索結果に表示されます。

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これからのビジョンは、仲間の輪を広げていくこと

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駒沢店から始まった「FARMERS' JUICE TOKYO」は銀座や浜松町にも店舗を広げ、オンラインショップからの受注も順調に伸びています。過去に一度Wixの機能にある「クーポン」を試したことがあるそうなのですが、「クーポンの開封率が80%を超えて、自分たちのキャパに対して注文が来すぎてしまった」ことがあり、現在は使っていません。

かわりに最近始めたのは、 Wixのメルマガ配信機能を使った会員へのメールコミュニケーション。「特にECはポテンシャルが無限にあるので、一気に仕掛けていくこともできます。しかし、無理して拡大するよりは今のお店の従業員やお客様、地方の生産者やリピート購入してくださる皆様とのつながりをしっかり固めていきたいと考えています」と林氏は語ります。

Wixにはサイト内のユーザーの行動を簡単に把握できる「独自のアナリティクス機能」も充実しているため、Google Analyticsを覚える必要はありません。メルマガに関しても配信するメールリストごとに開封状況や反応がわかるので、どんな内容が顧客に喜ばれるのかが一目瞭然
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文房具のように、Webツールを使いこなす時代が到来

Wixとの出会いによって、複雑なHTMLSEOの知識を学ぶことなく一気に自身が思い描くビジョンを達成した林氏。「事業をやっていると同じように事業を始めようとする友人も自然と増えるものですが、ビジネス立ち上げの時はサーバや業者さんをじっくり検討している時間はありません。そんな友人たちは、うちのホームページを見たらすぐにWixに決めて始めています」。

コールドプレスジュースを愛する仲間の輪だけでなく、Wixを使って自由な発信を始める仲間の輪も林氏を中心にして広がっているようです。ドメイン取得やコーディングなど、Webマーケターが最初につまずく敷居を取り払い、マーケターが本来取り組むべきユーザーコミュニケーションを通じたクリエイティブな仕事に集中させてくれるもの、それがWixです。

個人サイトや作品集にも最適。3分でプロ仕様のサイトを開設できる「Wix ADI」も

林氏が使っていたのは通常のWix エディタですが、さらに簡単にWebサイトを制作できるのが「Wix ADI(Artificial Design Intelligence)」。業種や職種、好みのスタイルといった簡単な質問に答えていくだけで、いくつものレイアウト、画像、テキストの中からAIが最適なものを組み合わせてプロ仕様のサイトを作ってくれます。会社やブランドのロゴがあれば、その色合いに沿った配色パターンのサイトを自動で生成。これならわずか3分で新しいWebサイトを開設も可能。

新元号「令和」によって始まる新しい時代の情報発信スタイルは、Wixによって新しいステージに進みそうです。この連休中にでも、まずは個人サイトや自身の作品や実績をまとめた作品集などを作ってみてはいかがでしょうか。