
【データ公開】Facebookアルゴリズムとエンゲージメント率算出方法が変更した影響は?
- 2015年2月16日
- 事例
Facebook は昨年11月に2015年1月より、タイムラインの アルゴリズム を変更すると発表しました。
また、先日には Facebook ページ の エンゲージメント 率の算出方法が変更されているというニュースがありました。
参考記事
【Facebook】これから重要になる『新エンゲージメント率』とは?注目すべき数値はファン数からリーチ数・クリック数へ。
エンゲージメント 率の算出方法がいつから変わったのかは正確に把握できないのですが、 アルゴリズム 変更と エンゲージメント 率算出方法の変更によってどのような影響がでたのか、Ferretの Facebook ページ の数値を見て検証します。
アルゴリズム 変更の影響は大きい!?
Facebook
は昨年11月に、2015年1月に
アルゴリズム
を変更すると発表しました。
最も大きな変更点は、宣伝色の強い
Facebook
ページ
の投稿(
広告
などの有料投稿は除く)は、ファンにニュースフィードに表示される回数を減らすというものでした。
Facebookが2015年にアルゴリズム変更、利用企業は再検討必至に
Ferretでは1月の1ヶ月間、新着記事のお知らせを
テキスト
と
URL
の組み合わせというこれまでの投稿と同じ形式、同じ頻度で投稿を行っていました。
ここで、2014年12月と2015年1月のリーチ数の差を見てみましょう。
12月のリーチ数
12月の平均リーチ数は2,220です。前回(11月)平均は1,517と出ています。Ferretは9月にオープンして以降毎月少しずつではありますが順調にリーチ数を伸ばしてきているので、まだ平均は算出出来ないですが、このままの伸び率でいけば1月には平均リーチ数は3,000を超えてもおかしくはありませんでした。
1月のリーチ数
平均リーチ数が1,191まで落ちています。投稿数は変えておらず、ファン数も微増しているので、
アルゴリズム
変更の影響を真正面から受けた結果となりました。
単純な テキスト +OGP情報だけでは宣伝色の強い投稿として見なされてしまうようです。では、宣伝と受け取られないような投稿はどのように行えばいいのでしょうか。
下記の「記事では、宣伝と受け取られない投稿パターンを紹介されています。
Facebookの新アルゴリズム対応!NGな宣伝を避けて商品サービスの魅力を伝える投稿4パターン
エンゲージメント 率の算出方法が変更
一 エンゲージメント 率の算出方法が変わった影響はどうでしょうか。
そもそも エンゲージメント 率とは?
エンゲージメント 率とは、企業とユーザーの「つながりの強さ」を表す用語です。 Facebook ページ においてはいいね!をしてくれたファンとの交流度を表します。
具体的にどう変更されたのか?
これまで Facebook ページ の エンゲージメント 率
(投稿に対していいね!・コメント・シェアをした数)÷
ページ
の総ファン数
という計算式で算出されていました。
この計算方法だと、例えば10,000人のファンがいる
ページ
で、投稿にいいね!をつけたりコメントやシェアを付けたファン数が50名程度しかいなければ、
エンゲージメント
率は低く算出されます。
ファン数が増えれば増えるほど、
Facebook
を使わなくなったアクティブでない
ユーザー
の割合が増えるため、
エンゲージメント
率は低下していく傾向にありました。
新 エンゲージメント 率
総ファン数ではなく、投稿のリーチ数を軸としています。
(投稿に対していいね!・コメント・シェア・クリックをした人数)÷投稿のリーチ数
投稿のリーチ数を分母とすることで、アクティブでない ユーザー を指標に入れる必要がなくなり、投稿が届いたファンの反応を測定することができます。投稿毎の純粋な効果が見られるようになりました。
更に、投稿のクリック数も計算式に加算されているので「いいね!やコメント、シェアはしていないけど投稿内容は見てくれたファン」の数もカウントされることになります。
このような計算式であれば、
エンゲージメント
率は旧来のものに比べて上昇するはずです。
既に計算方法が変わった為、過去の投稿も全て新
エンゲージメント
で算出されるため比較はできませんが、過去のデータを記録しているものがあれば比較してみましょう。
エンゲージメント 率の閲覧方法
改めて エンゲージメント 率の閲覧方法を確認しておきましょう。
Facebook
ページ
インサイトに入る。「投稿」をクリックし、投稿一覧の上部にある項目の一番右端の「▼」をクリックし、表示される選択肢の中から「
エンゲージメント
率」を選択。
旧 エンゲージメント 率と新 エンゲージメント 率を比較
インサイトデータから旧バージョンと新バージョンの エンゲージメント 率を比較してみます。
下記の赤枠で囲った2月12日の投稿を例に出します。
旧 エンゲージメント の場合は、いいね!数、シェア数、コメント数の合計を総ファン数で割ります。
・いいね!、シェア数、コメント数:39
・総ファン数:10,641名(2月12日時点)
・39÷10641=0.0036
旧バージョンの エンゲージメント 率は約0.4%でした。
新 エンゲージメント の場合は、いいね!数、シェア数、コメント数とクリック数をリーチ数で割ります。
・いいね!、シェア数、コメント数:39
・クリック数:116
・リーチ数:5,646
・(39+116)÷5,646=0.027
新バージョンの
エンゲージメント
率は約3%でした。
インサイトデータの
エンゲージメント
率の項目にも3%と表示されています。
今回のように計算してみるとわかりやすいのですが、旧バージョンと新バージョンではここまで大きな違いがでます。
まとめ
Facebook から、 エンゲージメント 率の算出方法を変えたという正式な発表が無いため、いつから算出方法が変わったのかはわかりませんが、新 エンゲージメント 率に切り替わったことによって、1投稿ごとの反応を確認できるようになったのはSNS運用者にとっては良いことです。
旧
エンゲージメント
率の場合、総ファン数が主軸となっていたため、ファンの
Facebook
利用頻度が影響していたので、SNS担当者ではコントロール出来ない部分が多くなっていました。
しかし新
エンゲージメント
率の場合、リーチ数が主軸となっているため、ある程度狙ってコントロールすることができるので、モチベーション向上にもつながるでしょう。
アルゴリズム
変更により、宣伝色の強い投稿のリーチ率が低下した今、より
ユーザー
に寄り添った投稿を行う必要があります。
ユーザー
の
ニーズ
に応えるような投稿内容であれば、いいね!やシェアなどのアクションも起きやすくなるので自然と
エンゲージメント
率も向上するでしょう。
アルゴリズム
は仕様が変わるといったことは、今後も免れないことです。
ただ、常に
ユーザー
の視点を意識を持つことは変わらないことですので、
ユーザー
ファーストを意識して運用していきましょう。
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