現在のスマートフォンアプリの数は200万を超えると言われています。アプリが飽和状態になり、似たようなアプリや、聞いたこともないようなアプリが多数存在しているため、アプリの新規利用者を獲得するのは簡単ではありません。

そこで注目を浴びているのがミニアプリ(Mini App)です。本記事では、企業のミニアプリ事例をまとめました。

ミニアプリとは

ミニアプリとは、LINEやFacebookなどのアプリの中で利用でき、独自アプリやホームページなどと同じ機能が使えるサービスのことです。

言わば、アプリの中にあるアプリユーザーがわざわざアプリをダウンロードする必要はなく、すでに使っているアプリから利用できるメリットがあります。

ミニアプリでは商品を見て購入したり、お店の予約をしたり、買い物の決済をしたりと、多く機能が統合されることでより高い利便性が提供されます。

ミニアプリの事例

では企業はどんなミニアプリを活用しているのでしょうか?ミニアプリの事例をご紹介しましょう。

PayPay

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画像引用:PayPayのアプリ内から「DiDiタクシー」が呼べるようになりました - PayPayからのお知らせ

PayPayは決済アプリとして多くのユーザーに利用されており、配車サービスのDiDiと連携して、PayPay内のミニアプリでタクシーを呼べるようになりました。

従来の配車アプリのように会員登録や支払い設定などをする必要がなく、PayPayにより決済されるため「タクシーを呼ぶ→乗る→目的地で降りる」と一連の動作がスムーズになります。

タクシーを降りる際の支払いのもたつき感を無くせるのは、忙しいビジネスマンやタクシーを頻繁に利用する人にとってかなり便利です。

この活動は1つのアプリ内で複数のサービス・機能を利用できる「スーパーアプリ」を目指すための一環として、今後もミニアプリを増やしていくようです。

d払い

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画像引用:報道発表資料 : (お知らせ)「d払い ミニアプリ」の提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ

NTTドコモのd払いでは、JapanTaxi株式会社と連携してタクシーを配車できる他、バイクシェアで自転車を予約したり、吉野家やローソンでd払いをしてdポイントをより多く貯めたりなど、便利に利用できるミニアプリを随時追加しています。

d払いは決済アプリですが、事前決済やレジ決済にとどまらず、事前予約、クーポンの配布・利用、ミニアプリで予約した商品の店舗受け取りなどのミニアプリを展開。

加盟店のアプリを開いたり登録したり、もしくは専用サイトに移遷する必要がないのが最大のメリットでしょう。d払いも「スーパーアプリ」を目指す活動に今後取り組んでいくようです。

WeChat

中国最大のメッセージアプリWeChatでも他社サービスと連携してミニアプリをどんどん導入しています。

例えばCtripはWeChatアプリ内でミニアプリを展開し、ユーザーの旅行を総合的にサポートしています。

旅行前は目的の地域の下調べからホテル予約、事前決済まで。旅行中には周辺の飲食店やレジャー施設を検索できたり、移動をサポート。さらに旅行後には口コミの投稿で経験をシェアできるなど、機能も充実し使い勝手が良いのが特徴です。

参考:
WeChatミニプログラム中国の活用事例とは?Ctripミニプログラムだけで訪日旅行が完結?中国マーケティングの考え方が変わる | クロスボーダーネクスト株式会社

その他カフェでの事前決済や暇つぶしにできるゲーム、洋服のお買い物など、様々な企業がWeChat内でミニアプリを展開。第二のホーム画面として、WeChatの利用時間が長いユーザーが増えているようです。

LINE

LINEは2019年6月27日にミニアプリ「LINE Mini App」を導入することを発表しました。

従来のLINEでは、公式アカウントがチャットボットを導入し「注文」「予約」「いつ届く」などのメッセージを入力するだけで、ユーザーが必要とするサービスを提供。このチャットボットもミニアプリの1つでした。

今回導入される「LINE Mini App」では、LINE内の独立したアプリとして次の5つの機能を備える予定です。

  • 予約機能
  • 通知機能
  • お支払い機能
  • クーポン機能
  • ポイントカード機能

旅行ならホテルの予約から支払いまでを完結させ、ショッピングならオンライン・オフライン問わず、クーポンを発行して支払いを済ませ、ポイントを付与するところまでをワンストップで完結できます。

ユーザーの利便性が向上するだけでなく、企業も新たにアプリを開発する必要なく、すべてのサービスを統括できるためコスト削減にも繋がるでしょう。