この時期は冬のボーナス支給や年末年始の高揚感からか、購買活動も活発になります。この購買心理にあわせて実施されるのが年末年始のキャンペーンです。

キャンペーン事例にはマーケティングの成功につながるカギが多く隠されています。
この記事では、令和最初となる今年の年末年始キャンペーン事例をいくつか分析しました。
マーケターの方は是非この記事を参考に顧客の購買心理を学び、マーケティング活動に生かしてみてください。

どん兵衛

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参考:どんPay|日清のどん兵衛

日清食品株式会社のインスタント食品「どん兵衛」は、全国のファミリーマートで使えるバーコード決済機能「ファミペイ」とコラボしたプロモーション、「どんPay」を企画。12月10日にTwitterに投稿された告知動画は、12日現在ですでに2.6万いいねを記録するなど注目を集めています。このプロモーションでは、きつねうどんの油揚げを使った「食べられるキャッシュレス決済サービス」として「どんPay」を発表して、さらに告知動画まで製作しています。人気YouTuberのせやろがいおじさんや芸人の宮川大助さんらを起用し、既視感のある動画となっています。

肝心のキャンペーン内容は「ファミペイアプリでどん兵衛の対象商品を5点購入すると1個どん兵衛の無料クーポンがもらえる」というシンプルなもの。しかし、かなり目を引くプロモーションを行ったことで話題にもなり、キャンペーンの認知度も高まっています。

また、キャンペーン第二弾として実施されるのは「どん兵衛を1個購入すると肉具材パックが1個もらえる『ゆく肉くる肉』」という企画。
コンビニやスーパーの店頭を見て分かるように、インスタントカップ麺は多くの種類があり、消費者は購買の一歩手前でそれぞれを比較検討し、購入する商品を決めています。そのタイミングで、肉の具材が付いたいつもよりちょっと贅沢などん兵衛が楽しめるとあれば、自然と手にとってしまうのではないでしょうか。

年末に向けて多くの消費者に「どん兵衛」を食べてもらうことで、年越しそばやうどんには「どん兵衛」という定番を定着させるにはもってこいの施策といえます。また、消費者が抱く年末年始の特別感を「肉足しどん兵衛」で味わえるのも良いですね。

「なかなか面白いキャンペーンが思いつかない」と悩んでいるなら、この「どんPay」のように「プロモーション」に工夫を凝らすことで、SNSを中心に話題になるキャンペーンに生まれ変わることもできるのです。

参考:日清が食べられるキャッシュレス決済「どんPay」を考案するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」