マーケティングにはどう生かすべきか

パルス型消費行動は、デジタルネイティブな若い世代だけでなく、60代女性でも約6割以上がECサイトを利用しており、意外にも年代による差はあまり見られません。パルス型消費行動を促すマーケティングを行えば、あらゆる商品・サービスの売上アップに貢献するでしょう。うまく購買意欲を醸成する手法をご紹介します。
参考:
買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント(1)|Think with Google

SNS

パルス型消費行動では、スマートフォンとの親和性が高いSNSが有用です。6つのセンサーの中で特に購買意欲を刺激するのが、セーフティ、フォーミー、コストセーブの3つ。短いテキストや数枚の写真など、コンパクトな情報量で端的にアプローチするSNSにおいては、3つのいずれかに該当する強みをシンプルに伝えるとよいでしょう。

例えば、リーズナブルな商品なら「〇〇円」と価格の訴求、ターゲティング広告を出しているなら「〇〇のあなたへ」とターゲットに限定した訴求、安全性が高いなら「信頼の〇〇」といった安心感を打ち出した訴求をするのがおすすめです。

ECサイト

ECサイトなどでパルス型消費行動を促進するなら、ECサイトの「手軽さ」という強みを最大化するのが最も重要です。商品購入を促すには、購入までのステップの簡略化が肝。購入時に記入する項目が多いほど時間がかかり、消費者の購買意欲が下がってしまいます。

購入時のフォームは必要最低限の記入項目のみにし、購入ボタンに早く辿り着くサイト構築をしましょう。わかりやすさも重要なので、例えば購入ボタンを赤字にするなど、パッと見でわかるくらいのシンプルなECサイトが理想です。

ライブコマース

リアルタイムでウェブ動画を流し、商品・サービスを紹介・販売するライブコマースも普及しています。特に消費者への影響力が高いインフルエンサーやタレントを起用して、実際に商品を使ってのレビューを行ったり、視聴者の質問に回答したりするため、高い口コミ効果を発揮し、信頼されやすく「セーフティ」センサーを刺激できる手法です。

また、その場で消費者の疑問を解決できるため、ネットショッピングの弱みを補えます。『Live Shop!』や『LIVE PORTAL』といった専門プラットフォームもありますが、Instagramのライブ配信を活用するケースも増えてきました。

自宅でリアルタイムで視聴できるライブコマースは、まさに「今」欲しくなる手法です。

パルス型消費行動に沿った、マーケティング戦略が必須

Googleは「これまで前提とされてきた"知って、調べて、買う"という消費行動の順序と異なる、新たな消費行動(パルス型消費行動)をマーケティング戦略に織り込んでいくのが重要な課題」だと述べています。本記事を参考に、パルス型消費行動に合わせたマーケティング戦略を立ててみてはいかがでしょうか。

参考:
買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント(1)|Think with Google
買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント(2)|Think with Google
買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント(3)|Think with Google
買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント(4)|Think with Google